マイスターです。
日曜日になりましたので、恒例のニュースクリップをお届けします。
全員に受けさせたい講義?
■「阪大、交通安全講義“必修”に・・・キャンパス事故急増で」(読売オンライン)
http://osaka.yomiuri.co.jp/edu_news/20071206kk03.htm
大阪大(本部・大阪府吹田市)は吹田、豊中両キャンパス敷地内の道路で交通事故が多発しているとして、2008年度から「交通安全」の講義を始める。1時間半の1回のみだが、全新入生約3200人に履修を義務付ける“必修講義”。「大学生に何もそこまで」との声も聞こえそうだが、阪大は「社会に出る前に大人のルールを教えるのも大学の使命」としている。
(略)文部科学省国立大学法人支援課は「入学時のガイダンスで交通安全を呼びかける大学はあるかもしれないが、必修というのは聞いたことがない」と話す。一方で、阪大の山本仁・安全衛生管理部副部長(理学部教授)は「重大な事故が起きかねない。必ず受講させ、学生の安全への意識を高めたい」と意義を強調する。
(上記記事より)
大学の中で事故が起きており、それをゼロにする必要がある。その手段としての「必修講義」です。
個人的には、このやり方は最も効果的な対策の一つだと思いますから、いいんじゃないかな、と思います。
流行の兆し。
■「大学のロゴずらーり 岡山大にインタビュー用背景お目見え
視覚的にアピール」(山陽新聞)
http://www.sanyo.oni.co.jp/sanyonews/2007/12/15/2007121514514527028.html
岡山大(岡山市津島中)は、大学のロゴマークを並べた「インタビューバック」(縦横約2メートル)をつくった。記者会見の際、取材を受ける教授らの背景に据え、新聞写真やテレビ映像を通して視覚的に大学をPRする。
企業のロゴマークなどがバックに見えるスポーツ選手のインタビュー風景にヒントを得た。
(上記記事より)
企業のロゴマークというよりも、明らかに↓これに刺激を受けて制作したものと思われます。
(過去の関連記事)
・ハンカチ王子の後ろに並べる大学校章(2007年06月06日)
https://unipro-note.net/wpc/archives/50318497.html
おそらく、早稲田大学が大学で初めて制作した、インタビューバック。
こりゃあ、一気にいろんな大学が影響を受けるだろうな、と思っていましたが、その第一号です。
東大一直線。
■「東大のガイド本、『ドラゴン桜』でPR」(Asahi.com)
http://www.asahi.com/culture/update/1213/TKY200712130279.html
「君たちは東大を知らなすぎる!」――東京大学が講談社と共同製作して17日に発行する大学ガイドブックの宣伝ポスターに、東大受験を描いた人気漫画「ドラゴン桜」が登場する。東大周辺のJRや地下鉄の駅に張り出し、宣伝効果を高める。
(上記記事より)
」大変話題になったマンガ、『ドラゴン桜』。
このおかげで東大の受験生がちょっと増えた、なんてことも言われました。
その『ドラゴン桜』が、なんと東大のポスターに登場です。
正確には、東大の協力の下、講談社が制作する東大のガイドブックの宣伝ポスターなのですが、それでも、マンガの内容に関する印象とあわせて、すごいインパクトになりそうです。
がんばった人は、2倍以上。
■「米国総合大学ウエストバージニア大学(4年制州立大)日本人留学生向奨学金制度。最大207万円の返済不要の奨学金が支給」(ValuePress!)
http://www.value-press.com/pressrelease.php?article_id=20203&php_value_press_session=36bd0396937d8d348df6d7382f0cd209
米国総合大学ウエストバージニア大学(4年制)では、昨年より州立大学では異例の返済不要の奨学金プログラムを開始し、日本人学生の積極的な利用を促しています。基準適格者には、最大で207万円の返済不要の奨学金支給が受けられます。一定基準以上の評定値があれば試験なしで誰でも奨学金支給対象者となります。
(上記記事より)
スポーツの名門、ウエストバージニア大。
そこへの留学制度を、民間企業が創設したというプレスリリースです。
注目はこちら↓
■ ウエストバージニア大学学部奨学金プログラム概要
・高校時の成績が、一定基準以上(以下表参照。評定値3.75以上5段階評価)の全ての応募者が奨学金支給生徒の対象となります。(評定値により、支給額が変わります。)
【評定値(5段階評価) 奨学金支給額】
4.75以上 4,500ドル/1年 × 4年間
4.5-4.74 3,000ドル/1年 × 4年間
3.75-4.49 2,000ドル/1年 × 4年間(上記記事より)
この通り、高校までの成績によって奨学金の評定額が変わります。
最近では東大を始め、いくつかの大学が奨学金に力を入れ始めていますが、こういった仕組みにするところがあってもいいんじゃないかな、と思ったりしました。
結論が出た?
■「スカーフ着用、大学で容認へ・トルコ」(NIKKEI NET)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20071213AT2M1300Z13122007.html
トルコのギュル大統領はこのほど、大学の監督機関である高等教育評議会の委員長にイスラム系与党、公正発展党(AKP)に近いとされるオズジャン中東工科大学社会学部教授を任命した。オズジャン氏は就任後、大学内の様々な制限を廃止すると表明。禁止されていたイスラム教徒女子学生のキャンパスでのスカーフ着用を認める方針を打ち出した。
(上記記事より)
トルコはイスラム教徒が大半を占める国ですが、同時に近代化、政教分離を進める国です。
(マイスターは大学の卒業旅行でトルコに行ったのですが、イスラム教徒ばかりの国のはずなのに、みんなご飯時にはお酒を飲んでいたのが印象的でした)
その観点からなのか、「大学キャンパスでのスカーフ着用を禁止しよう」という案が提出され、国を挙げての議論になっていました。
結果的には、上記の通り、「認める」方向のようです。
(※12/17 上記、意味が逆の記述になっており、訂正させていただきました。大変失礼いたしました。)
以上、今週のニュースクリップでした。
今週も一週間、本ブログをごひいきにしていただき、ありがとうございました。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
マイスターでした。
あたちゅるく様
ご指摘、ありがとうございます。コメントをいただき、ブログを読み返してみて青くなりました……。謹んで訂正させていただきます。
今後とも、お気づきの点がございましたら、ご指摘いただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
「着用禁止」ではなくて、「禁止」されていたスカーフ着用を「認める」ようになったのではないでしょうか?反響はあるでしょうが、「着用禁止」とはまったく意味が違ってくるとおもいます。
そもそもトルコでスカーフの着用を強制していたなんて聞いたことありません。
「着用禁止」ではなくて、「着用容認」になってのではないでしょうか?反響はあると思いますが、まったく意味が違ってくると思います。
そもそもトルコでスカーフ着用を強制していたなんて聞いたことありません。