博士人材で島を活性化させよう! 海士町の取り組み

マイスターです。

ちょっと面白い報道を見つけましたので、ご紹介します。

【教育関連ニュース】—————————————–

■「過疎の島活性化に『求む!博士』…島根・海士町で募集開始」(読売オンライン)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071206i502.htm
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若い博士たちの力で、過疎の島の活性化を――。日本海に浮かぶ隠岐諸島にある島根県海士(あま)町が、科学技術を活用して特産の魚介類の付加価値を高めたり、環境教育を推進したりする「博士」の募集を開始した。

8日には、町の代表が都内の理系学生向け就職セミナーに出向き、博士たちに職員への応募を呼びかける。博士号を取得しても就職できない「博士余り」が深刻化するなかで、新しい活路としても注目される。

同町はこれまでも、島外から研修生を受け入れて特産品作りに取り組み、「さざえカレー」などのヒット商品を送り出してきた。

2年前には、最新の瞬間冷凍技術を導入し、特産の白イカや岩ガキを新鮮なまま全国に届ける事業を始めた。こうした新たな事業を興す科学技術に詳しい人材として、若い理系博士たちに目をつけた。島では、都会と地元の子供たちが自然観察などを楽しむ体験学習も実施しており、こうした環境教育の推進役としても期待されている。

応募者の専門や個性に応じて、町の正規職員や関連団体の職員などに活用する方針。

(上記記事より)

「隠岐國海士町」は、人口2,500人程度(2007年11月現在)の小さな町。
場所は、↓ここです。


拡大地図を表示

この通り、離島にある町です。

■島根県隠岐郡海士町
http://www.town.ama.shimane.jp/

さて、この海士町、実は様々なアイディアで町を活性化させようとしている、ちょっとユニークな存在として知られています。

それは、「島まるごとのブランド化」。
若者達を積極的にUターン、Iターンなどで呼び込んで、島の特長を生かした新たな事業を生み出すという実践を行っています。
詳細は、↓こちらの記事が詳しいので、ご興味のある方はご覧ください。

■「20代から始まる地域イノベーション:「後がない島」から『挑戦の島』へ」(NIKKEI NET)
http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/etic.cfm?i=20071109cp000cp&p=1

ブロガーを集めて島を紹介してもらうような取り組みも行われています。

■「全国のブロガーこの島に集まれ!」(隠岐郡海士町)
http://oki-ama.org/blogger/

そんな海士町が取り組み始めたのが、冒頭でご紹介した「博士人材」の募集です。

既に研究者向けキャリアサポート会社のサイトには、↓こんなページも作成されているようです。

■「探しに行こう自分の場所 >> 島根県隠岐郡海士町」(incu-be)
http://www.incu-be.com/myplace/alfa/item_842.html

理系人材が島の未来を担う

科学技術で産業を活性化する

環境教育のフィールド

理系人材の新しいキャリアパス

といった文字が並んでいます。

海士町は既に島の資源を活かした様々な商品の開発や、若者を呼び込んでの人材教育事業などを行っているようですから、その中で力を発揮してくれる博士人材に来て欲しいのだと思います。

人によっては、非常に面白いフィールドになるかも知れません。
該当される方、まずは一度、島に行ってみるというのはいかがでしょうか。

色々な事業の構想を拝見する限り、この町には、若くてエネルギーのある方々がいらっしゃるような感じですよ。

以上、マイスターでした。
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※ここまで書いて、「ドクター・コトー」という言葉がふと浮かびました。

1 個のコメント

  • 素晴らしいところだ。
    美しい風景。豊かな食材。可愛い子供達。牛まで可愛い。
    でも、終わったな。
    この付近では唯一、放射能汚染瓦礫を受け入れて焼却するそうだから。
    「科学技術で産業活性化」、「博士募集中」か。
    その割にはバカだったな。
    ゴミ焼却場程度ではどうやっても最低2〜3割は放射性物質が漏れる。
    頭から死の灰をかぶるんだろうな。
    「……昔、日本という国があった。そこには隠岐というとても美しい島があった……」と子孫に話すんだろうな。
    多分、オーストラリアか東南アジアあたりで。