ニュースクリップ[-1/25] 「USBメモリー経由のウイルス感染、大学で猛威振るう」ほか

マイスターです。

さて、日曜日になりましたので、今週も一週間の教育ニュースの中から、いくつかを選んでご紹介します。

【便利なフラッシュメモリに罠が。】
■「USBメモリー経由のウイルス感染、大学で猛威振るう」(読売オンライン)

パソコンのデータを保存する外部記憶媒体「USBメモリー」経由で感染するコンピューターウイルスが全国の大学で猛威を振るっている。
読売新聞が主な30大学に聞き取り調査したところ、半数近い13大学で500件以上の感染が確認された。大勢の学生がUSBメモリーを持ち込み、共有のパソコンを使うことが多い大学は、その管理の甘さもネックとなって感染の温床に。重要な研究成果が流出する恐れもあるだけに、文部科学省は昨年末、全国の国立大学に文書で注意を呼びかけた。
読売新聞が学生数や知名度などから選んだ全国30大学を対象に調査したところ、回答のあった27大学のうち13大学でUSBメモリーによるウイルス感染があり、被害件数は確認できただけで527件にのぼった。筑波大、九州大、中央大は回答しなかった。
多くは「オートラン」と呼ばれるウイルスで、感染したUSBメモリーをパソコンに挿入すると、パソコン内で自己増殖。表面上はパソコンの動作が遅くなる程度の変化しか起きないが、実際にはパソコン内部の情報を第三者にメールで送ったり、別のウイルスを誘導したりすることもある。パソコンを解体しないと駆除できないケースもあった。
(上記記事より)

大学キャンパスで猛威をふるっているのは、はしかや百日咳だけではないようです。
全国の大学で、コンピューターウイルスが流行中。
USBのフラッシュメモリを媒介にして感染するタイプだそうです。

大学では複数の人が使う共有パソコンが非常に多く、USBフラッシュメモリを使う機会は少なくありません。
ご注意ください。

【前の赴任地から広報大使を頼まれる。】
■「ついに素顔を披露!『生協の白石さん』大学の広報大使に」(読売オンライン)

ベストセラー「生協の白石さん」(講談社刊)の著者、白石昌則さん(39)が、東京農工大(東京都府中市)の広報大使第1号に任命された。小畑秀文学長が22日、記者会見で発表した。
白石さんは1994年4月、「大学生協東京事業連合」(渋谷区)を通して、早稲田大の生協に就職。2004年12月、東京農工大の生協に移り、学生が売店への要望や意見などを寄せる「一言カード」の担当となった。誠実に、時には軽妙なジョークを交えた回答が、学生のブログで紹介され、一躍有名人に。05年11月には、カードの内容と回答をまとめた本を出版した。
昨年11月の異動で「東京インターカレッジコープ」の渋谷店長となったが、「せっかくの人材を活用したい」という大学側の要請に応じた。今後、大学のホームページに登場したり、講演会を開いたりする。
(上記記事より)

生協に寄せられる「一言カード」への当意即妙な回答で知られる「生協の白石さん」。
学生のブログがきっかけで全国的に知られる存在となり、書籍として出版されたものはベストセラーに。
マイスターも、「白石さん」の回答にハマったひとりです。

↑現在は、最初に発売されたものに、多くの「新作」を追加したお徳用エディションが出版されているようです。

以前も、東京農工大学の知名度を上げた存在として、大学から表彰されたりしておられたかと思います。
ただ、白石さんは大学生協東京事業連合の職員であって、東京農工大学の職員ではないため、いつかは異動し、農工大を去らなければならない身でした。
(他の大学に異動されたあとでも、やはり同じように「一言カード」を担当されるのかな……なんて思っていたのですが、大学以外の部門に異動されていたのですね)

そんな中、以前の職場であった東京農工大学が熱いアプローチをした模様。
キャンパスを離れた状況ではありますが、農工大の「広報大使第1号」として活躍されることになったそうです。
この展開は想像していませんでした。

お忙しいとは思いますが、いちファンとして、幅広いご活躍を期待せずにはいられません。

【数字を出した以上は……。】
■「留学生の在留期間延長へ 法務省、『30万人計画』達成めざす」(NIKKEI NET)

法務省は23日、現在は最長2年となっている外国人留学生の在留期間を延長する方針を決めた。卒業後に就職活動できる期間も長くするとともに、「留学」と「就学」に分かれている資格も一本化し、留学生の負担を減らす。今国会に提出する出入国管理・難民認定法の改正案に反映させる。
政府が掲げる2020年度までに留学生を30万人に増やす計画の実現に向けた措置。法相の私的懇談会「出入国管理政策懇談会」(座長=木村孟大学評価・学位授与機構長)の提言を受けた。
「留学」の在留期間は現在は「2年または1年」と定められており、外国人留学生が4年制の大学に入学した場合、在学中に在留資格を更新する必要があるため、期間を延長し、負担を減らす。具体的な期間は今後検討する。
(上記記事より)

あまり大きくは報じられませんでしたが、留学を扱う部署の関係者にとっては、大きな変更です。
これひとつでどれほどの効果が出るかはわかりませんが、改善を積み重ねていくことは大事ですよね。

それにしても、具体的な政府目標の数字が出ると、やっぱり物事は早く動きますね。

【60億円。】
■「大阪産業大学、デリバティブで評価損『60億円程度』」(Asahi.com)

学校法人・大阪産業大学(大阪府大東市)は19日、資産運用で始めたデリバティブ取引による含み損が、世界的な金融危機の影響で昨年末時点で「60億円程度」に膨らんでいることを明らかにした。同法人は大産大と高校や中学など計8校を経営しているが、「現預金が約80億円あり、学校経営に影響はない」としている。
同法人によると、複数の証券会社に勧められ、金融商品の「仕組み債」約20種類を数年前から保有。外国債券にデリバティブを組み合わせ、多くは円安になれば金利が上がる商品で、05年度までは数億円の評価益を計上していたが、円高が進んで一部の商品で金利がゼロになり、債券自体の時価も下落。06年度に約4億円、07年度に約40億円の評価損が発生した。さらに昨年9月以降、米国発の金融危機が深刻化し、含み損が膨らんでいるという。
(上記記事より)

資産運用でダメージを受けている大学は、昨年から増えてきています。
大阪産業大学では、60億円程度の含み損が出ている模様。

2007年度の時点で既に40億円の評価損が出ていたそうです。
他の大学でもそうですが、こういった数字は、いつ公表するものとされているのでしょうか。

【パソコンがややこしいから?】
■「『Ubuntuのデルがややこしいからオンライン大学履修できなかった』と女子大生がTV出演(動画あり)」(Gizmodo Japan)

珍しい話題です。
詳細は元の記事をご覧ください。

何もテレビ局に連絡しなくても、大学内のコンピューターサポートセンターに相談に行けば一発で解決しんじゃないかという気もします。

以上、今週のニュースクリップでした。

今週も一週間、本ブログを読んでくださいまして、ありがとうございました。
来週も、お互いがんばりましょう。

マイスターでした。

※この記事は、現役高校生のための予備校「早稲田塾」在籍当時、早稲田塾webサイト上に掲載したものです。