マイスターです。
ふと、こんなニュースを見かけました。
【教育関連ニュース】—————————————–
■「日本在住1万人、復旦大学『日本校友会』が発足」(中国情報局)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2007&d=1030&f=national_1030_001.shtml
■「復旦大学日本同窓会、東京で設立集会」(中国通信社)
http://www.china-news.co.jp/society/2007/10/soc07103001.htm
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上海の名門大学、復旦大学の日本同窓会の発足式典が東京都内で28日、開催された。会場には東京大学や早稲田大学など日本大学在籍者や松下や東芝など著名企業の在職者といった、復旦大学の卒業生など「校友」300人が集まった。
中国新聞社によると、日本在住の復旦大学「校友」は約1万人。
(「日本在住1万人、復旦大学『日本校友会』が発足」(中国情報局)より)
アメリカに留学した日本人の同窓会組織、なんて話はたまに聞きます。
そういった人材ネットワークを育てることは日本にとって重要なことだ、なんてことも、よく言われますよね。
でも考えてみれば、人の動きがグローバル化しているのだから、逆に日本国内でも当然こういった動きは進むわけです。
日本の国内には、様々な国の方のネットワークが存在しているわけです。
・日本の大学に留学し、日本で働いている人
・海外の大学を出て、日本で働いている人
色々なパターンはあるでしょうが、例えば、上の後者の例だけでも、ちょっと探してみたら、中国だけで以下のようなものが見つかりました。
■「浙江大学日本校友会」
http://www.zuaa.jp/index.php?lang=japaneseutf
■「中国・東北大学:駐日本国連絡事務所」
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife/5049/
■「吉林大学日本校友会」
http://www.chinaya.net/jida/index.htm
■「北工大校友会計算機学院分会」
http://www.psb.co.jp/socailorgn/bciassoc/assobranch.htm
5分くらいでこれだけ見つかりましたから、実際にはもっとあると思います。
中国だけではなく、他の国の方のネットワークだって、山ほどあるでしょう。
また、今後は、さらにこういったネットワークの種類や規模は、拡大していくことと思われます。
日本の国策もあり、日本に留学する外国人はここ数年、急激に増えています。
■「留学生受入れの概況(平成18年版)」(独立行政法人日本学生支援機構)
http://www.jasso.go.jp/statistics/intl_student/data06.html
留学生が増えてくるということは、卒業後も日本で働き、暮らすことを選択する方もおそらく増えてくるだろうということです。
冒頭でご紹介した記事によると、既に日本在住の復旦大学「校友」は約1万人だとのこと。こういった団体は、これからさらに力を付け、日本国内で影響力を持ってくると思います。
わたしたちは普段、こういった団体のことを、おそらくそれほど意識はしていません。
マイスターも恥ずかしながら、冒頭の記事を見て、始めて意識しました。
でもせっかく、日本国内で、こういった活動をされているわけです。
例えば、何かこうしたネットワークと連携をして、学生同士の交流を行ったり、両国の経済人の関係を強めたりといった可能性も、考えられなくはないですよね。
あるいは、日本にやってきた留学生のサポートをするにあたって、アドバイザー的な役割をお願いするというのも、わかりやすい例の一つだと思います。
何しろ、日本の社会のことをある程度理解してくださっているであろう方々です。
日本社会のどのような点に苦労されていて、それをどのように克服したか、といった経験の集積があるわけです。そういった経験に基づくアドバイスは、知らない国にやってくる留学生にとっては、何よりも心強い助けであるはずです。
日本への留学生が増えてくるに従い、日本の大学関係者だけでは、細かなサポートを仕切れないような状況も生まれてくることでしょう。
そんなとき、こういった方々のネットワークと(それこそ、就職活動のバックアップに至るまで)パートナーシップを結んでいたら、非常に安心であるような気もします。
双方にとってメリットになるような関係が、考えられそうな気がするのです。
なんてことを、冒頭の記事を読みながら思った、マイスターでした。