マイスターです。
読売オンラインで連載されている特集で、最近楽しみにしているものがあります。
【教育関連ニュース】—————————————–
■「アトムと私」(読売オンライン)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/atom/
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「アトム、テークチェア(車いす引っ張って)」
5月7日、中村警察署(名古屋市)で、しばらく途方に暮れていた。横にいた介助犬アトム(ラブラドールレトリバーの雄・8歳)に声をかけると、アトムは車いすの左前にくくりつけてあるバンダナをくわえた。約23メートルのスロープをぐいぐい引っ張り上げ、ついに上りきった。「ナイス・ボーイ(よくやった)」。またもやアトムに助けられた。
私、館林千賀子(28)は今年4月に読売新聞に採用され、中部支社社会部に配属された。障害者の身の回りの世話をする介助犬を伴った車いす記者は、私が第一号だ。事件事故や様々な社会事象を最前線で追いかける警察署回りになった。
(「アトムと私:(1)介助犬と懸命に取材」(読売オンライン)より)
館林氏は高校2年生のときに交通事故に遭い、車いすの生活を余儀なくされました。しかし介助犬「アトム」と出会い、生きる望みを得て、新聞記者を志すことになったのだそうです。
この特集は、そんな館林氏ご自身による記事です。
マイスターがこの特集を知るきっかけになった記事は、↓このあたり。
■「アトムと私:(4)犬がいれば大学通える」(読売オンライン)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/atom/fe_at_07101901.htm
■「アトムと私:(5)広い大学 移動に大汗」(読売オンライン)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/atom/fe_at_07102001.htm
詳細は、実際に記事を読んでいただければと思いますが、例えば「(5)広い大学 移動に大汗」には、館林さんが入学した同志社大学での体験が綴られています。
京都府京田辺市の丘の上にある同志社大学キャンパスで2001年4月、アトムと私の大学生活がスタートした。介助犬を伴う大学生は私が第一号だった。
敷地は約80万平方メートルもある。授業を受ける建物は限られるとはいえ、私にとっては移動距離が長く「15分の休み時間に一人で教室を移動できるだろうか」と、不安でいっぱいだった。
講義が終わる前からノートを片付け、移動に備えた。扉はドアノブタイプで、私もアトムも歯が立たない。出ていく学生に開けたままにしてもらうよう声をかけた。
学内では、いろいろな場面で助けられた。エレベーターのボタンを押してもらったり、坂道で車いすを押してもらったり。小雨の中をぬれながら移動していると、通りがかったOBが傘を差しかけてくれたこともあった。
大学の配慮もありがたかった。車いす用の机を用意し、試験のときは途中退出する学生にアトムが反応しないように別室で受けさせてくれた。食堂なども含め、アトムと私が入ることができない場所はなかった。
(上記記事より)
マイスター、介助犬の存在は知っています。
また、大学のような公的機関は、こうした制度にいち早く対応するべきだ、ということも、理解しています。
しかし実際に、介助犬を伴ったキャンパスライフがどのようなものなのか、どういった点に苦労があるのかということは、実はあまり分かっていません、
実際に、身近にそういった方がいなかったからです。
世の中の多くの方は、マイスターと同じようなものではないでしょうか。
そんな私達にとって、知っているようであまりよく知らない実体験を伝えてくれる、貴重なな記事です。
まだ、今後も何本か、特集は続くようですので、楽しみです。
ちなみにこの記事は、(実際の紙面のスペースの制約を受け)わりと簡潔にまとめられています。
個人的には、大学生活について、どのような点が苦労したか、どのようなサポートがあれば良かったか等、もっと詳しいことを読みたいです。
例えば、大学職員の勉強会などで、館林さんをゲストに招いてお話しをしていただいたら、有意義な場になると思うのですが、いかがでしょうか?
彼女を迎え入れるために様々な環境を整備した、同志社大学の教職員の方々のお話と合わせてお聞きできたら、さらにいいですよね。
どこか、企画を立ててくださるところはないでしょうか?
以上、マイスターでした。