マイスターです。
今週も日曜日になりましたので、恒例のニュースクリップをお届けします。
アジア内順位。
■「大学順位評価:ソウル大164位、東京大20位」(朝鮮日報)
http://www.chosunonline.com/article/20070811000030
研究実績を重視する大学順位評価で、米国のハーバード大学が世界1位となり、ソウル大学は164位という結果が出た。
中国の上海交通大学高等教育研究所が1日に発表した「2007年世界大学学術順位」の結果によると、ハーバード大学が1位となり、5年連続で首位の座を守った。2位と3位にも、それぞれ米国のスタンフォード大学とカリフォルニア大学バークレー校が入った。
(略)今年の大学順位評価では、上位20位以内に米国の大学が17校も含まれており、圧倒的多数を占めている。英国の大学はケンブリッジ大学(4位)とオックスフォード大学(10位)の2校が含まれ、アジアの大学では東京大学(20位)が唯一、20位以内に入った。
164位となったソウル大学は、05年(115位)を除き、引き続き160位代に留まっている。中国の清華大と北京大は、それぞれ167位と228位だった。
(上記記事より)
韓国の『朝鮮日報』の記事です。
上海交通大学が発表する大学ランキングは、「Times Higher Education Supplement」などと並んで、大学の国際競争力を見る際、しばしば引用される調査結果の一つです。
アジアでは東大がトップで20位。
……と、やはり同じアジアである日本の大学を意識した記事です。
調査結果は以下にありますので、ご興味のある方はどうぞ。
これによると京大が22位。その他、100位以内に大阪大、東北大、名古屋大学の他、東京工業大学がランクインしています。
■「Academic Ranking of World Universities – 2007(英語)」(上海交通大学高等教育研究所)
http://ed.sjtu.edu.cn/rank/2007/ranking2007.htm
被災者の支援。
■「被災者の受験料無料に/中越沖地震で神奈川大」(四国新聞社)
http://www.shikoku-np.co.jp/national/social/article.aspx?id=20070803000237
■「中越沖地震被災者の受験料と入学金を免除 東京経済大」(Asahi.com)
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200707230564.html
■「中越沖地震被災者の受験料を免除 専修大学」(Asahi.com)
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200707200477.html
というわけで、中越沖地震被災者の受験料や入学金を免除する動きが拡がっています。
ところで、阪神淡路大震災のときは、現地の大学が結構ダメージを受けました。
ところが、他の地方の大学が相次いで「被災者は受験生無料」という方針を打ち出したため、結果的に現地の受験生達が、被災地の大学から離れていってしまい、現地の大学の復興が大変になった……という話を耳にしたことがあります。
真義のほどはわかりませんが、なるほど、そういう見方もあるのかと思った記憶があります。
今回の中越沖地震では、同様のことは起きていないのかなと思いますが、こういった報道があると、ふと上の話を思い出します。
県内で活躍するエリート候補生を育てるため、県が進学指導。
■「超難関大学目指し講座」(IBC岩手放送)
http://news.ibc.co.jp/item_6041.html
東京大学や京都大学など、超難関大学といわれる大学への進学を希望する高校生を集めた、特別講座が盛岡で開かれています。
この超難関大学講座は県が進める、県政課題貢献人材育成事業の一環として行われているもので、医師や弁護士など様々な分野で、岩手県で活躍できる人材を育成しようというものです。(上記記事より)
「学力を向上させる」
→「県外の有力大学に進学してもらう」
→「医師や弁護士になってもらう」
→「地元に帰ってきてもらう」
……という地元の熱い期待。
そのために県が、進学のための指導を支援しているのですね。
上記の通りに期待に応えてくれる方がどのくらい出てくるかはわかりませんが……。
(参考)
■「岩手県学力向上対策の概要」(岩手県学校教育室)
http://www2.iwate-ed.jp/sed/s_ship/h16_gaiyou.html
【県政課題貢献人材育成事業】
県政の課題である地域医療を担う医師や、県民の暮らしを守る活動をする弁護士、高度で専門的な研究・技術者等、将来の本県を支える人材を育成するため、生徒の医学部や難関大学・学部への進学希望を実現できるよう、高校の取組を支援します。
サテライト授業の受信体制構築などの学習環境整備や進学のための教員の指導力向上事業等(上記記事より)
現地の日系社会から歓迎される。
■「幅広い価値観学ぶ=淑徳大学から学生7人」(ニッケイ新聞)
http://www.nikkeyshimbun.com.br/070808-62colonia.html
ブラジルの福祉事情を学ぶため、日本の淑徳大学(千葉県千葉市)の研修生七人がこのほど来伯した。研修生らは約一カ月の滞在中、パラナ州マリンガ市やクリチーバ市の福祉施設などで実地研修に励むほか、ホームステイを体験する。障害者教育や環境対策、地域福祉など、各自それぞれのテーマで研修にのぞむ。
研修生一行は、社会福祉学科の渡邊満奈さん、船越茜さん、山下仁美さん、馬場ゆいさん、古賀千恵美さん、文化コミュニケーション学科の柳田香織さん、人間環境学科の海沼美保子さんの七人。研修生はじめ、同大学客員教授の佐々木陽明・浄土宗南米開教総監(在サンパウロ)、引率の望月仁学事部長らが七日来社、それぞれ抱負をのべた。
(略)佐々木総監は「障害のある人に対して差別意識が少ないブラジルで、幅広い価値観を学んで欲しい。言葉のわからない異文化でもマニュアルに頼らないで自ら行動する力を養ってほしい」と研修生にエールをおくった。七人は九月中旬に帰国する。
(上記記事より)
「日経新聞」ではなく「ニッケイ新聞」の記事です。
ブラジルで発行されている、日系人のための新聞です。日本語で書かれていますが、話題はブラジルで起きていることが中心です。
そんな現地メディアで、「日本から来た大学生達」のことが紹介されていました。珍しいのでご紹介します。
トップ合格者は……。
■「大学入試の『状元』、古式にのっとり孔子廟で祝福」(中国情報局)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2007&d=0810&f=national_0810_006.shtml&pt=large
黒龍江省ハルビン(哈爾浜)市にある文廟(孔子廟)で9日、古式にのっとり「状元橋・状元送り」が行われた。状元とは科挙試験で最も良い成績で合格した人物を指すが、この日「状元」として祝福されたのは大学入試の理系と文系で同省トップとなった2人の若者。
(上記記事より)
上記のリンク先に実際の「儀式」の写真が掲載されていますので、ご覧ください。
科挙試験のトップ合格者を祝福する儀式があったというのも興味深いですが、それが現代の大学入試にも適用されている、というのは驚きです。
なんだか、落第するわけにはいかなさそうな雰囲気です。
以上、今週のニュースクリップでした。
今週も一週間、本ブログを読んでいただきまして、ありがとうございました。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
マイスターでした。