Googleのサービスで、教育関係者もWeb2.0を体験してみよう

マイスターです。

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる

この本は、以前の記事でもご紹介させていただきました。

・『ウェブ進化論』は大学関係者にとっても刺激的だ
http://blog.livedoor.jp/shiki01/archives/50181186.html

書店でも売れていますから、既に読まれた方も多いのではないでしょうか。「Web2.0」という概念が何を意味するか、Googleという企業が世の中にどのような影響を与えたかがよくわかる良書です。Web業界の人間だけでなくあらゆる産業の方にとって必読の書ですが、知識産業である教育関係者は特に、この本に書かれているようなことは知っておいた方が良いと思います。

というわけで本日は教育関係者の皆様に、巷で話題のGoogle社のサービスをご紹介しようと思います。「ウェブ進化論」だけご紹介しておいて実際のモノをお伝えしないのでは、不親切ですからね。

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■「Gmailの使い方を紹介します。日本語アカウント招待状付。」
http://www.geocities.jp/e_pab/gmail.html
■「Google Calendar の使い方 | グーグル・カレンダーの便利な機能や特徴を紹介します」
http://saito-kazuo.pupu.jp/gcal/
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上記は、ユーザーによる、Googleのメールサービス「Gmail」と、カレンダーサービス「Google Calendar」の特徴を紹介するサイトです。Googleに限ったことではありませんが、ネットのサービスに関しては企業の公式サイトよりも、こうしたユーザーによる情報の方が充実していて役に立ちます。

メールもカレンダーも、まだテスト段階のサービスとしてリリースされているものですが、これまでの私達の常識を覆すような画期的な機能が日々、ユーザーの手によって公開されています。
こうしたGoogleのサービスに共通しているのは、「Google社の関係者でない方が開発した」付随サービスの豊富さです。Google社はソフトの技術的な仕様の一部を無料で公開し、「この技術を使って、ソフトをより便利にする新しいサービスを作りたい方は、どうぞご自由に」という姿勢をとっているのです(こうした点がWeb2.0の大きな特徴です)。上記のユーザーによる紹介サイトには数多くの新サービスが掲載されていますが、そのほとんどはGoogleとはなんの関係もない個人ユーザーが作ったものです。

上記のメールとカレンダーも、まず基本的な使い勝手がいいのですが、こうして日々オープンに開発され、流通している付随サービスを活用してこそ、We2.0の醍醐味が得られるのですね。

マイスターが特に便利だなと思ったのは、Google Calendarに対応するこちら↓のサービス。

■「Amazon2ical 発売日をカレンダーで表示!」
http://ical.mesolabo.com/amazon/

これはAmazon.comで検索した本や製品の発売日を、自分のカレンダーに反映させてくれるプログラムです。これがすごいのは「すべての更新が自動で行われる」というところです。
マイスターは「高等教育」というキーワードでこのサービスを使っているのですが、その結果、今現在判明している「高等教育」という言葉を含んだ書籍の発売日が、すべてマイスターの個人カレンダーに、リアルタイムでプロットされる状態になっています。

もちろんカレンダー上の情報から直接Amazon.comのサイトに飛んで、すぐ購入手続きをとることが可能です。
使ってみて、あまりの便利さに、身震いがしました。これを使う前と比べて、本を購入するとか、本の出版状況を見てみるとかいった行為のあり方が、まったく変わってしまったのです。
こんなことが簡単にできるということを、知っているのと知らないのとでは、情報収集能力に大きな差が付きそうです(ですので、ぜひ皆様もお試しあれ)。

「以前と比べて、情報の流通量が10倍、20倍になっているのだから、それを整理、検索するための技術は100倍、200倍に発達していないといけない」というのが、マイスターの持論なのですが、まさにGoogleのサービスは、そんな社会を実現させる方向に進化しているように思います。

そんなGoogle社、昨日また新しいサービスを発表していました。

【IT関連ニュース】——————————————

■「米グーグル、4つの新サービスを発表」(ascii24)
http://ascii24.com/news/i/serv/article/2006/05/11/662131-000.html
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上記で発表されたサービスのうち、「Google Notebook」だけは来週公開となっていますが、他の3つはもう利用できるみたいです。

今回、マイスターが特に注目するのは、↓こちらのサービス。

■「Google Trends」
http://www.google.com/trends

入力したキーワードの検索件数を、チャートで表示してくれるというサービスで、Googleが所有する膨大な検索統計データを一般公開してしまおうという試みです。

試しに「harvard」というキーワードを入力してみましょう。
すると、↓このような結果が表示されます。

Google Trends harvard

←クリックで拡大します。
実際にご自身のブラウザで現在の結果を表示したい方は、こちら

このチャートが表しているのは「harvard」というキーワードが、全世界でいつどのくらいGoogle検索されたか、という結果です。
これだけでも十分便利なのですが、このサービスがさらにすごいのは、チャート内のフラッグと画面右側のリストです。おそらくGoogle Newsのデータベースと連動しているのでしょうが、harvardに関するニュース報道のタイミング(とその内容)を、自動でチャート内に入れてくれる仕様なのです。
このニュースとの連動はまだ日本語のキーワードに対応していないのですが、いずれ日本語ワードでも使えるようになるでしょう。

これ、広報関係者にとっては、衝撃的な機能です。

報道が、その大学への関心を高める上で、いつどのくらい影響を与えたかということが、瞬時に調べられるというわけです。
(日本語対応がされたら、例えば「東京農工大学」なんてキーワードを入れてみたくなります。おそらく「白石さん」報道のタイミングが、そのチャートの中にプロットされるはず)

しかもこのサービス、カンマ区切りで5項目まで同時比較表示可能です。

Google Trends Ivy

←クリックで拡大します。
実際にご自身のブラウザで現在の結果を表示したい方は、こちら

いかがでしょうか?米国アイビーリーグのうち、5大学を選んで比較してみました。
なお、この結果表示は、都市ごと、国ごと、言語ごとにデータを抽出しての比較もできるようになっています。
(画面左下に、国ごとの検索結果が表示されていますね。インドの人々が、アイビーリーグに強い関心を持っているということがよくわかります。英語力と数学力を背景にして、ソフトウェア産業を中心に経済成長著しいインドですが、米国の教育機関に対する関心の強さがこんな感じでもわかります)

また、「年ごと」「月ごと」に絞った結果表示もできます。いずれも2004年度以降のデータですが、参考になるでしょう。

こんな機能が日本語に対応した暁には、一日中、自校とライバル校達との比較をやってしまいそうではないですか。

この「Google Trends」でも、きっと技術の一部が一般公開されるのでしょう。
するとまた、新たな付随するサービスを開発する人が出てくるはずですから、期待しましょう。

世の中は、いま、こんな形で進化をしているところです。

教育産業に従事されている方の多くは、まだこうしたサービスを十分にご存じないかと思いますが、本来こうした技術が最も影響を与えるのは、「学び」の部分です。
ぜひ、乗り遅れないようにしたいものです。

めぼしい情報は、本ブログでもご紹介していきますので、皆様も何かお気づきの点がありましたら、コメントやメールをいただければと思います。

以上、マイスターでした。

2 件のコメント

  • Googleのサービスには注目しています。
    Googleデスクトップが気になっているのですが、なかなかおもい腰が動かずインストールにはいたりません…。
    GMailとGoogleのアクセス解析サービス(?)も使ってみたいとおもっていますが、招待がいるんですね。
    Yahoo!とGoogleの勝者はどちら!?!?