コロンビア大の大学院生、日本を学習旅行

マイスターです。

大学院生の時、「香港理工大学」という大学に4~5日間ほど滞在したことがあります。日本と香港の学生で行われた建築・都市デザインワークショップに参加したのです。

英語はへろへろでしたし、コミュニケーションはまだまだ十分ではありませんでしたが、なんだか香港と、香港の方々のことが少し分かったような気になれました。

そのせいでしょう、今でもマイスターにとって香港という場所のイメージは非常に良いです。
まだ若い学生のうちに何かを教えていただいたり、歓迎していただいたりすると、その後の、その国の見え方がずいぶん違うものです。

そんなわけで今日は、↓こんな話題をご紹介します。

【教育関連ニュース】—————————————–

■「米コロンビア大:大学院生45人、日本を学習旅行」(MSN毎日インタラクティブ)
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/university/archive/news/2007/04/20070409dde014040058000c.html
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米コロンビア大学国際関係公共政策大学院(SIPA)の学生が3月中旬に来日し、東京で竹中平蔵・前総務相や加藤紘一衆院議員らと面談したり、広島で被爆者の講話を実際に聞くなど、幅広く日本を知る機会を持った。

一行は米、仏、独、中国、カザフスタン、日本など16カ国の在校生45人。SIPAの日本人学生が初めて「ジャパントリップ」という学習旅行を計画した。大学の人脈をフルに使って、政財界の指導者との対話や愛知のトヨタ自動車本社、靖国神社、京都の寺院の見学など、新旧の日本の姿を精力的に見て回った。

旅行を企画した一人で、同大で国際メディアを勉強中の桑原りささん(29)は「将来の国際社会の担い手に将来にわたり日本への関心と親しみを持ち続けてもらいたいと思った。米国でブッシュ大統領の支持率が下がる中で日本がどんなスタンスを取るのか、みなの関心は高い」と語る。

日本政治の専門家で旅行を支援したG・カーティス同大教授は「日本への関心は、中国の進出などで、一時低くなっていたが、多くの国の学生が興味を持つのは良いことだ。旅行計画もしっかりしていた」と話した。
(上記記事より)

コロンビア大学は、いわゆるアイビー・リーグに属する米国の名門大学。世界トップクラスの人材を輩出している学校です。

そんなコロンビア大学の「国際関係公共政策大学院」で学ぶ学生達の中からは、将来アメリカをはじめ、各国の政治経済の中枢を担うことになる方々も大勢出てくるでしょう。
しかし中には日本という国を一度も訪れることなく、また日本の人々と直接交流を持つ機会をほとんど得ることなく、将来国際関係で指導的な立場につくことになるであろう方々もいるわけです。

そんな学生の皆様に、早いうちに日本を知ってもらうのは、日本にとっても非常に意義のあることです。

以前『AERA』か何かで、ハーバード大学ケネディ・スクール(行政大学院)の学生達が日本の要人達を訪問するツアーについて取り上げていたと思いました。
あのときは確か、日本で働くハーバード卒業生達が、将来の日本のプレゼンス低下に危機感を覚え、母校の学生を日本に招くツアーを企画したのだったと思います。

今回のコロンビア大学のツアーは、コロンビア大学側から企画されたもののようで、日本の私たちにとってはとても嬉しい話です。

コロンビア大学には日本に関係する学科や研究機関があります。

■「Columbia University Japanese Language Program(日本語学科)」(Columbia University)
http://www.columbia.edu/cu/ealac/japanese/
■「Center on Japanese Economy and Business : Japan Center(日本経済経営研究所)」(Columbia University)
http://www0.gsb.columbia.edu/japan/
■「Weatherhead East Asian Institute」(Columbia University)
http://www.columbia.edu/cu/weai/

↓こんなグループもあるみたいです。

■「NIHON BENKYO KAI(日本勉強会)」(Columbia University)
http://www.sipa.columbia.edu/students/nbk/html/link.html

もともと同大には、日本に関する興味関心を持っている学生がある程度在籍しているのかも知れませんね。

冒頭の報道を見る限り、ツアーの内容も非常に充実しています。政治、経済、文化の要所を訪ねる他、広島の被爆者の方の講話を聞くなど、多面的に日本を知る機会を得てもらえたようです。

■コロンビア大学日本同窓会
http://www.columbia-japan.org/index.html

↑コロンビア大学日本同窓会のwebサイトによると、約2,000人のコロンビア大学の同窓生(学部から大学院まで)が日本で居住しているとのこと。
ツアーの実施にあたっては、こうしたネットワークもフルに生かされたのでしょう。

日本の大学でも、既に同様の試みを行っているところはあるのだと思います。

欧米はもちろんですが、日本で学んできた学生達をアジアやアフリカ地域にもっと連れて行く必要があるように、個人的には感じます。
こうした地域の国際文化や言語、国際開発援助を専攻する学生は、専攻している国を意欲的に訪れるかも知れません。
今後は政治や経済、国際関係などを学ぶ学生が、現在発展中の東南アジアや中央アジア、中東、アフリカなどを知る機会をもっと得られるようになるといいですよね。

こうした国に詳しい教職員が最初のキッカケをつくってあげると、学生の間に興味関心の芽が育ち、後々、自主的な勉強グループが育つかも知れません。

以上、マイスターでした。