「Enrollment Management のススメ」という記事を連続で書かせていただいておりますが、今日はちょっと番外編。
Enrollment Management のススメ(3):日本に足りていない、「学内データの共有」
http://blog.livedoor.jp/shiki01/archives/50231189.html
↑ちょうど昨日の記事を書いていた頃に知った、日本のあるNPOをご紹介いたします。
【教育関連ニュース】—————————————–
■NPO法人 グローカル・エデュケーション・サポート
http://www.npo-ges.com/
————————————————————
「大学職員のプロフェッショナル化・キャリアアップを支援する」ということを謳ったNPO法人です。皆様はもうご存じでしたか?
この「グローカル・エデュケーション・サポート」、大学職員のキャリアアップ支援を目的としている時点でとても珍しいです。
さらに目を引くのが、大学職員の中でも、リサーチに携わる専門職を育てようとしているところ(このNPOは、「大学リサーチャー」という言葉を使っています)。
マイスターはまだ、このNPOが主催したセミナーなどを受講したことがないのですが、webサイトを見た限り、昨日の記事内容と主旨がぴったりだなぁと思えましたので、参考として紹介させていただこうかと考えた次第です。
大学を取り巻く環境が厳しさを増す中、大学が直面する経営課題は大きなものとなっています。それらの課題解決のために、これからの大学ではマーケティング・リサーチの重要性が増すとともに、調査に関係する組織の検討とリサーチの設計や統計に関する知識を備えた構成員が必要となってきます。
本講座は、今後の大学業務に不可欠なマーケティング・リサーチの理論と実践をテーマに、課題分析から仮説形成、戦略立案のためのリサーチ手法の修得をめざし、ワーキングを交えた実践的なプログラムを設定しています。
大学における調査は、企業の手法と異なり、「安く」「早く」「正しく」が求められるとともにプロセスが重視され、調査に至った背景、全体の枠組みと当該企画が占める位置付けを明確にすることが重要となります。
本講座は、大学調査に精通した専門の講師陣により、大学調査における実践力を養成します。
(大学りサーチャー養成講座)
大学職員向けの研修やセミナーは、今では色々と数多く行われていますが、この「グローカル・エデュケーション・サポート」のねらいは、その中でもおもしろいと思います。
現在、以下のような2つのセミナーが企画されているようです。
■「第1回マーケティング・リサーチ講座」(NPO法人グローカル・エデュケーション・サポート)
http://www.npo-ges.com/land01_01/index.html
■「アメリカの事例研究シリーズ:リエゾンオフィサーとインスティテューショナル・リサーチオフィスの視察」(NPO法人グローカル・エデュケーション・サポート)
http://www.npo-ges.com/land01_02/index.html
というわけで、まだあまりよく知らないのだけれど、なんだかとても気になるNPOということで、ご紹介させていただきました。
リサーチを行える大学スタッフを、日本でも育成しようという試みには、マイスターも賛同するところです。
日本の大学のデータ分析能力を向上させるために役立つセミナーなどを、どんどん行っていただけるといいなと思います。
ご興味のある方は、申し込みをされてみてはいかがでしょうか。
ただ正直、参加費用は安くありませんから、可能であれば職場に言ってお金を出してもらった方がいいかと思います。「本学の、大学経営に関するリサーチ能力を向上させる」みたいな企画提案書を出して、その結果、参加費用を出してもらうという形にすると、一石二鳥です。
以上、セミナーのご紹介ということで今日は短めなマイスターでした。
—————————————————-
※この「グローカル・エデュケーション・サポート」さんの事務所の住所表記(〒102-0073 東京都千代田区九段北1-1-7 カーサ九段……)に、なんか見覚えがあるなぁ?……と思って検索したら、この組織の事務所と同じビルでした。何か関わりがあるのかな?