最近、子どもに大人気の図鑑があります。
くらべる図鑑、というだけあって、様々な動物や物の大きさや重さを、うまく比較することで表現しています。
実際に書店で見てみたのですが、大人が見ても楽しい!
現代の街の中に恐竜のイラストを描くなど、イメージを持たせる工夫が随所に。
続編も出ているようで、売れているようです。
やっぱり、知っているものと比べると、直感的にわかるんですね。
同様に、以前たまたま見かけて、おぉと感心したのが、以下のサイト。
■「筑波大学をあちこちの地図上に置いてみた」(__ScrapBook of Plumber)
■「筑波大学をあちこちの地図上に置いてみた-世界の都市と大学編」(__ScrapBook of Plumber)
タイトル通り、筑波大学のキャンパスを他の土地の地図に重ねて、その広大さをイメージしてみようというもの。
筑波大学は、日本でトップクラスに大きなキャンパスを持つ大学。
でも、「258 ha」なんて言われても、今ひとつピンと来ません。
でも、東京駅周辺の地図に重ねて、
「南北の長さが、東京駅から、東大本郷キャンパスくらいまで」
……って言われると、げっ、と実感できますよね。
(筑波大学生の皆様、おつかれさまです)
面白かったので、上記のページを参考に、自分でも、地図をちょっと比べてみました。
同じ縮尺の地図である、というのがポイント。
直感的に、大きさの違いがわかります。
上記は、筑波大学。
そして、同じ縮尺の東京駅周辺地図が、以下になります。
なんということでしょう。
行くたびに、「なんて大きなキャンパスなんだ」と思っていた東大の本郷キャンパスが、子どものように感じられます。
一瞬、「あれ、縮尺、間違ったっけ」と焦りますが、合ってます。
比べてみると、筑波大学の広大さが一目瞭然でしょう。
他の大学も見てみましょう。
↑広大なキャンパス、というと、やはり名が挙がる北海道大学。
北大は他の場所にもキャンパスを持っているのですが、単一キャンパスで比べると、筑波大学と良い勝負です。
なお記録では、単一のキャンパスで最も広いのは、移転したばかりの九州大学伊都キャンパスらしいのですけれど、
↑この通り、まだGoogleマップ上、大学の敷地が塗り分けられていないので、今ひとつイメージがわきませんでした。
この夏、私はスタンフォード大学に行ってきたのですが、あそこのキャンパスも、とんでもなく巨大でした。
徒歩で移動する気はせず、キャンパス内のレンタサイクルショップで自転車を借りて、キャンパスを見学してまわったくらいです。
そんなスタンフォード大学のキャンパスは、
筑波大学を越えるサイズです。
ゴルフ場まであるキャンパス、広大です……。
さすが、シリコンバレーの頭脳なだけはあります。
スタンフォード大学は、地続きの単一キャンパスとしては世界一広いという意見もちらほら聞きましたが、実際はどうなのでしょうか。ご存じの方、教えてください。
↑参考までに、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学。
この両大学は、街とキャンパスが混ざり合った学園都市を形成していると、よく言われます。
実際にマップで見てみると、確かに、様々な名称のカレッジが点在していますね。
(上記の地図には入りきらなかったカレッジもありました)
上でご紹介した「__ScrapBook of Plumber」では、大学キャンパスを、他のものとも比べています。
面白いので、ぜひ見てみてください。
それによると、筑波大学は、ニューヨーク、マンハッタンのセントラルパークとほぼ同じサイズで、
バチカン市国4つ分だそうです。
ところで、大学の持つ「敷地面積」で比較すると、1位は北海道大学。
北海道内を中心に、広大な演習林を保有しているからです。
業界人なら、何度か聞いたことがあると思います。
個人的は、これも、どのあたりに、どのくらいの林を持っているのかが、今ひとつピンと来ていませんでした。
そこで、雑なんですが、北海道大学 北方生物圏フィールド科学センターのサイトを参考にして、天塩、中川、雨龍の3つの研究林を、同じ地図上にペーストしてみました。
■「研究林位置図」(北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター )
この3つの研究林で、北大が持つ演習林の95%に相当します。
ざっくりと貼り付けただけですので、微妙にずれているかも知れません。
イメージをつかむ程度に、見てください。
ピンクになっている部分が、3つの演習林。
(この図だと、2つに見えるかも知れませんが、これで3つです)
……もはや、街区の地図ではなく、日本地図のレベルですね。
この3つで、ほぼ琵琶湖と同じ面積です。
確かに、北海道大学が持っている敷地は、他大学を圧倒する広さであるようです。
ビジュアルで表現したり、他の物と比較したりすることで、瞬間的にイメージしてもらえる。
大学の広報などにも、使えそうな視点だと思いますが、いかがでしょうか。