そのため、ブログタイトルの下にある「港区在住、愛車はジャガー(自転車)」のフレーズが、ちょっとだけ変わりました。
しょうこりもなく、こういう響きのよさげな、おしゃれっぽい地名を好んで移り住む自分は、真性いなか者だなと、自分でも思います。
港区では、三田に住んでいました。引っ越した頃はよく、
「俺の部屋からはなぁ、東京タワーとレインボーブリッジに歩いていけるんだぜ!」
などとイタい自慢を友達にしていたものですが、それがランドマークタワーとベイブリッジに変わっただけであることに、今回、引っ越してから気づきました。
だめじゃんよ、俺…orz。
そんなわけで、横浜市民です。
さて、新しい土地に引っ越して最初にすることは、そう、
近くの大学に遊びに行くことですよね。
マイスター、大学を探訪するのが大好きです。
趣味を通り越し、もはやライフワークとなっています。
ちなみに港区にいた頃は、明治学院大学の学食で食べたり、慶應義塾大学の学園祭で飲んだりしていました。
(ごめんなさい関係者の皆様)
というわけで、横浜の大学を調べてみたのですが…いや、いっぱいあるのですね!
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<横浜市の大学・短期大学>
* 神奈川大学
* 関東学院大学
* 慶應義塾大学
* 東京工業大学
* 武蔵工業大学
* 明治学院大学
* 東洋英和女学院大学
* フェリス女学院大学
* 横浜国立大学
* 横浜商科大学
* 横浜市立大学
* 横浜美術短期大学
* 日本体育大学
* 國學院大學
* 桐蔭横浜大学
* 鶴見大学
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)
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これだけあると、探訪しがいがありますな。じゅるり。
横浜市は人口358万人(平成18年3月1日現在推計)と、一つの市とは思えない規模の都市(東京23区を除くと全国トップ)です。
人口100万人くらいが、政令指定都市に指定される現実的な目安と言われておりますので、政令指定都市の中でも別格なのですね。
そんな存在感が、上記の、ずらりと並ぶ大学リストからも伝わってくるようです。
一つの市が抱える数としては、この大学数は多いです。
(※「あれ、この大学、横浜にあったっけ?」というような学校もちらほら混じっていますね)
なお、慶應義塾大学と明治学院大学は不幸にも、引き続きマイスターに探訪される運命にあるようで、なんていうかその、ごめんなさい。
「この石畳はいいですねぇ」
とか
「この掲示板の遊び心、いやぁ、好きなだぁこの感性」
とか一人でブツブツつぶやきながらキャンパス内をうろついている男がいたら、それは渡辺篤史かマイスターである可能性が高いですので、どうかそっとしておいてあげてください。
ところで、
「横浜国立大学」
「横浜市立大学」
「神奈川大学」
の国立、公立、私立の3大学は、1949年の学制改革時にいずれも「横浜大学」を名乗ろうとしたけれど、重複してしまったので、協議で現在のように決めたんだというトリビアを、どこかで聞きました。
神奈川大学がまず先に「じゃあ、うちは横浜大学じゃなくて、神奈川大学でいいや」といって抜け、残った2大学に対して当時の文部省が
「じゃあ、君は国立だから横浜国立大、
君は市立だから…横浜市立大でいいんじゃない?」
と提案をしたのだ、とか…。
真偽のほどはわかりませんが、もしこのトリビアが事実なら、神奈川大学は賢明な判断をしたと思います。「横浜私立大学」とか、「私立大学横浜」なんて名前にされた日には、ねぇ。(「私立横浜大学」も、音読すると市立と間違えられそう)
横浜にある大学の中で、個人的に気になるのは、横浜市立大学です。
市で、公立大学を運営している自治体に住むのは初めてですので、行政の中で、大学がどのように位置づけられているのか、体感してみたいと思っています。
■公立大学法人 横浜市立大学
http://www.yokohama-cu.ac.jp/
横浜市の公式webサイトのメニューを見ていると、コンテンツのひとつとして、ごく自然に横浜市立大の名前が。
■「横浜市:教育」
http://www.city.yokohama.jp/front/sub/menu02.html#menu16
実際問題、どのくらい地元に根付いているのでしょうか?
どのように、行政と連携しているのでしょうか?
そのあたり、市民として感じてみたいなと思います。楽しみです。
マイスターが大学職員になって間もないころ、「公立大学」の特殊性に言及する書籍やセミナーが多いことに気づいて、興味深く感じたのを覚えています。
普通の一般生活者や、受験生の方からすると、
<公立大学 = 準国立大学、プチ国立大学>
みたいな意識じゃありませんか?
実際、メディアでも「国公立大学」なんて一言でまとめられちゃうことが多いですよね。
確かに、全国の国公私立大学の中から進学先を選ぶ18歳からしたら、国立と公立の違いには、あまり意味がないかもしれません。
「首都大学東京」や、横浜市立大学のような大学ですと、学校の性格としても、国立のような研究大学に近いです。
地元の市民のために存在する、というよりは、もっと広域から受験生を獲得するそれなりの難関大学というイメージで見られていますよね。事実、そういう見方もできると、マイスターも思います。
でも、大学のガバナンスからしたら、全然違うのです。
公立大学は、文字通り、地方自治体の行政組織の一部分という位置づけです。
公立大学の事務職員は、横浜市の行政職員です。
したがって、市役所で働く人たちと同じ人事ローテーションの枠に入っているのですね。
去年まで市の水道局で働いていた市役所員の方が、今年からは大学の教務課で働き、5~6年後くらいには、道路局に異動になるという世界です。
これが、何を意味するか。
何かしらの手を打たないと、大学の事務局の中に、高等教育に関する専門の知識やスキル、ノウハウがなかなか蓄積されていかないということです。
私立大学とも国立大学とも違う、公立大学の特殊性は、ここらへんにあります。
公立大学に関わる方は、こうした点を非常に憂慮されているのですね。
こうした公立大学の特性に注目したセミナーや書籍は多いですので、ご興味がある方は、ぜひ調べてみてください。
(※ちなみにマイスターは学部生のとき、建築学科の卒論で公立の劇場やホールをテーマにしたのですが、「市立文化会館」みたいな施設の職員も、やはり行政職員のローテーションなんです。
そのため劇場の研究者や演劇業界の人達は、地域の劇場に文化振興の専門家が育たないことを嘆いているのですが、公立大学もまったく同じ構図にあるのですね)
もっとも横浜市立大学に限っては、外部の私立大学職員を専門職としてヘッドハンティングするようなアグレッシブな組織だと伺っていますので、上述したような問題はあまり該当しないのかもしれません。(もちろん、本質的な問題としてちょっとは該当するでしょうが、それを補うための独自の取り組みがなされているのでしょう)
大学職員の引き抜きなんて、私立でもめったに聞きません。
(もちろん行政職員としてではなく、教員と同じ、大学専門の人材という位置づけでしょう)
やるな横浜市立大!という感じです。
そんな市立大学を始め、
横浜国立大や東工大などの名門国立大学、
いかにも横浜らしいイメージの美大や女子大などなど、
個性豊かな大学がそろっている街です。
横浜、暮らすのが楽しみです!
もっとも、仕事が忙しくて、
大学を探訪するところか、まだ部屋のダンボールが開封されてすらいないのですが…。
以上、マイスターでした。
これですね。
http://www.yokohama-cu.ac.jp/01pln/keieikaikaku/plan.html
2 民間ノウハウの導入
(4) 民間人の起用による民間ノウハウの導入
企業や私立大学における実践的な知識と経験を有する人材を起用し、民間感覚による業務運営を推進します。
●民間企業における採用や社員研修の経験者をキャリア支援センターの学務教授として採用
●マスコミ及び受験産業における経験者をアドバイザーとして登用
●私立大学におけるキャリア支援業務、国際交流業務、入試業務経験者を専門職員として採用