マイスターです。
・増える「立命館コース」 新しい高大接続のあり方になるか(2007年06月29日)
https://unipro-note.net/wpc/archives/50323958.html
昨日はこんな記事を書かせていただきました。
今日も、連携教育の話題です。
【教育関連ニュース】—————————————–
■「横浜国大付属中と県立高が連携教育=神奈川」(時事通信出版局 内外教育研究会)
http://book.jiji.com/kyouin/cgi-bin/edu.cgi?20070628-2
————————————————————
神奈川県教育委員会は、横浜国立大学・同付属中学校と、県立高校の連携教育を行うことを決めた。2012年度から、県立光陵高校に横浜国大付属横浜中学校から1クラス40人の生徒を受け入れる。今後、光陵高から横浜国大への推薦入学枠の導入も検討する。計画的で継続的な教育活動ができるようにするのが狙いだ。
国立大学付属中学と都道府県立高校の連携は和歌山県で和歌山大学と同県立星林高校が行っており、全国で2例目というが、和歌山の場合、大学進学の枠は設けていない。横浜国大には付属高校がなく、光陵高は当初、同大教育学部の付属高校として設置することが模索されたこともあり、今回の連携につながった。
これで、中高一貫による系統的な教育で学力向上を見込むほか、教員の相互交流、大学施設を活用した中高での教育展開ができるようにする。付属中学から光陵高への進学者は、学力検査ではなく調査書と面接で選ぶ。
(上記記事より)
昨日の立命館に続いて、こちらも結構、興味深い出来事です。
元々、光陵高等学校は横浜国大の付属校として計画されていた経緯もあるということですので、話を進めやすい存在ではあったのでしょう。
しかし、それでも県立高には違いありません。やはり、かなり異例な出来事です。
なにしろ、
国立中学校
↓
県立高校
↓
国立大学
……というルートが連結されるわけですから。
【横浜国大附属横浜中学校 → 光陵高等学校】は、調査書と面接。
【光陵高等学校 → 横浜国立大学】は、推薦入学枠(※まだ検討段階)。
もしこれが実現したら、筆記試験での選抜がない、国公立における中・高・大の一貫教育ができあがります。
■横浜国立大学教育人間科学部 附属横浜中学校
http://www.yokochu.ynu.ac.jp/
■神奈川県立光陵高等学校
http://www.koryo-h.pen-kanagawa.ed.jp/index.html
■横浜国立大学
http://www.ynu.ac.jp/index_top.html
報道では、「中高一貫による系統的な教育」「教員の相互交流、大学施設を活用した中高での教育展開」といった言葉も紹介されています。
中等教育と高等教育を接続する試みが、入試に限らず、カリキュラムの上でも色々と展開されるのかな、と想像します。
附属高校を持たない横浜国大にとっては、貴重な教育研究の環境を構築できるチャンスです。優秀な人材を大学に送り込むのはもちろん、一貫教育の実践を通じて得られる研究成果にも期待できそうです。
「教育上、非常に効果がある」となったら、同様の試みが他の地域でも生まれるかも知れません。
一体どうなるのか、個人的には、今後の活動成果に注目したいところです。
以上、マイスターでした。