マイスターです。
読売新聞の連載「教育ルネサンス」で、「職員の力」と題したシリーズが始まっています。
【今日の大学関連ニュース】
<教育ルネサンス 【職員の力】>
■「(1)留学生の支援 あらゆる面で」(読売オンライン)
■「(2)無駄排除 東大の挑戦」(読売オンライン)
■「(3)「林業塾」演習林を活用」(読売オンライン)
■「(4)チーム医療寮も教室」(読売オンライン)
今のところ、上記の4本の記事が掲載されています。
(2)は経営の効率化に関する内容ですが、その他の3本は、それぞれの大学にとって欠かすことのできない「教育」に関する取り組み。
大学職員が、大学の経営はもちろん、教育においても重要な役割を果たしているという点を、改めて取り上げた記事になっています。
大学の教育って、講義をして試験をして……という「授業」だけで構成されているわけではないのですよね。
様々な学生がいるという「環境」で過ごすこと自体が、重要な教育になっている。
正規の授業ではないけれど、日常的に実践の機会を得られることが、大きな教育効果を生んでいる。
寮生活が、専門教育の土台をつくる場所として位置づけられている。
このように、様々な取り組みが、実は日本全国で行われているのだと思います。
「大学の教育力」は、非常に多様な取り組みの集まりで成り立っているのです。
カリキュラム化された正規の授業のほかにも、履修記録には残らないような体験をさせたい、なんてことはあります。
でも、教員は正規の授業やゼミ・研究室の指導、運営、および各種の事務作業だけで精一杯。
そんなところを、職員がフォローしています。それも、「職員だからこそ」の方法で、です。
例えば職員の場合、「チーム」や「システム」で対応しようとするのが特徴的です。
自分一人ではなく、必ず他の誰かとチームを組み、複数で対応する。周囲を巻き込むことで、関わる人間を増やす。
そして、その状態をシステム化し、一度限りの対応で終わらないよう、ずっと続いていく仕組みにしてしまうのです。
はじめは小さな取り組みとして始めたものを、全学的な取り組みにしてしまう、なんてことも得意技でしょうか。
このように大勢のために長く続く取り組みを行うとか、色々な人が関わるとかいった教育を行う場面では、職員組織の力が特に発揮されるように思います。
こうした点に、技術職員の方や留学生対応などの専門的な技能を加えることで、その大学にしかない特徴的な教育活動が生まれることもあるでしょう。
これらの取り組みの詳細は、「教育ルネサンス」各記事のリンクをご覧ください。
職員の方々が「教育」に関わる取り組みは、非常に重要ですので、また改めてご紹介したいと思います。
以上、マイスターでした。
※この記事は、現役高校生のための予備校「早稲田塾」在籍当時、早稲田塾webサイト上に掲載したものです。