ニュースクリップ[-2/12] 「国公立2次、志願倍率は4.7倍に」ほか

大学は何かと忙しい季節ですね。マイスターです、こんにちは。

マイスターの周りでは、10時、11時過ぎまで残業している方もちらほらいます。
休日も入試のサポートなどが入る時期ですから、体調管理に気を付けないといけませんね。

さて、また日曜日になりましたので、今週分のニュースクリップをお送りします。

大学職員向けのセミナーシリーズです。
【イベント告知】★筑波大学大学研究センター 第45 回公開研究会のお知らせ
http://130.158.176.12/j_index.html

もう何度か開催されている、筑波大学大学研究センター主催の公開研究会です。
首都圏にお住まいの方はどうぞ。

日 時:平成18 年3 月22 日(水) 13:00~17:30
場 所:筑波大学東京キャンパスG501 大教室
(地下鉄丸の内線茗荷谷駅 徒歩2分)
テーマ:これからの高等教育研究に対する期待

です。

国公立大の志願状況です。
■「国公立2次、志願倍率は4.7倍に」(Asahi.com)
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200602070540.html
(上記記事より)

まだこの記事の時点では、確定ではないわけですが、
なんか、前年度を下回る数字を匂わせる報道ですね。

函館でも、大学連携の動きです。
■「函館市と市内8大学などが連携、1つの総合大学を運営
」(NIKKEI NET)
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20060206c3c0601106.html

-函館市と市内にある大学など8高等教育機関は、各機関が連携して地域内で1つの総合大学のように運営する「函館・大学センター構想」を策定した。今後、学生の単位互換などの交流を進め、地域経済の活性化を支える人材育成を目指す。同様の取り組みは全国で広がっているが、道内では初の事例となる。(略)参加したのは北大水産科学研究院、公立はこだて未来大、函館大、函館高専、ロシア極東国立総合大函館校など。 –(上記記事より)

とのこと。参加校、なかなか個性豊かな面々です。
相互に得意分野を持ち寄るこうした方式、今後も拡がっていくでしょう。
学生に対してどの程度の影響力が出るのかはまだわかりませんが、個人的には、学生にとってもメリットが多く、歓迎すべき動きだと思います。
大学にとっても、市場競争力を高めるためにはいい話です。

大学に資金を呼び込む大学発ベンチャーの成果は?
■「産学連携 欲しい『経済効果』」(読売オンライン)
http://job.yomiuri.co.jp/news/jo_ne_06020816.cfm
(上記記事より)

求人情報コンテンツのニュース欄で見つけました。
日本の大学発ベンチャーも増えてきているが、まだまだアメリカには遠く及ばない…というのは、よく聞くお話。
研究者の流動性を高めないと産学連携は広まらない、というご意見も。

ピーク時の半分!です。
■「大阪・京都・兵庫で私立高入試 受験生はピークの半分」(Asahi.com)
http://www.asahi.com/edu/news/OSK200602100022.html

-大阪、京都、兵庫の3府県で10日、私立高校入試が始まった。少子化で受験生はピーク時の約半数。有名大学進学を売りにする学校に人気が集まる一方、保育士、美容師など就職に直結する専門学校のような「個性」を打ち出す学校も注目を集め、二極化の傾向だ。-(上記記事より)

少子化で高校受験生が半分に、というのは、大学関係者にとっても気が気でありません。
大阪、京都、兵庫の3府県で、半分ですか…う~ん。
しかし大学の場合、社会人学生の増加などに期待をかけられる部分があるけど、高校の場合はそうもいかないでしょうから、これまたやっぱり大変ですよね。

高校の路線の「二極化」というくだりを読んだ時、(ちょっと失礼かもしれませんが)ベストセラー『下流社会』の内容がちょっと浮かびました。

みなさん、そんなに物理はお嫌いですか?(泣)
■「子どもの理科離れ:教師の卵から改善を!? 「物理好き」2割止まり--経産省調査」(毎日新聞 MSNニュース掲載)
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/archive/news/2006/02/07/20060207dde041040064000c.html

「理科離れ」と言われる中、特に高校での履修者が減っていると言われる物理。
バイオ系や医学に必要な生物や化学の学部に比べて、理工系学部の志願状況も低調らしいです。

そもそも多くの教職希望者が物理を好んていない…なんていうこの記事の内容も、そうした事情の要因のひとつではあるのかも。

個人的には、物理は大好きでしたので、ちょっと寂しいです。具体的なイメージを、数式で想像するのは楽しいと思うんだけどなぁ。
間違いなく、日本の科学技術を支える基礎学問の一つですから、ぜひ学んでやってくださいまし。

教育委員会が自前で教員を養成?
■「先生の卵に教委流指導 都に続き杉並・京都市も塾開設」(Asahi.com)
http://www.asahi.com/edu/news/OSK200602060057.html

-塾生は受け入れ校を中心に年間40日以上の教育実習をするほか、月1回の講義やゼミ、就業体験活動などをこなす。
都の特徴は大学や受け入れ校との連携重視だ。都内の大学に人数を割り当てて塾生を推薦してもらい、面接して決める。教員採用試験では筆記が免除され、受け入れ校に優先的に配属される。
初年度は96人が塾生になり、試験を受けた93人全員が採用された。-(

など、教職希望者にとっては魅力も多い、東京都他の試みです。

-行政の教師塾が相次いで誕生しているのは、「大学がどこまで実際の学校で生きる教育をしているのか」という教委側のいらだちの表れだ。
「大学は講義中心の指導が多い」「研究者が現場の課題とつながらない自分の専門を教えているだけ」といった教委の批判は、大学に教育の再検討を迫るものでもある。 –
(上記記事より)

と、その裏には、大学の実習不足に対する不信感があるようです。
ご指摘、ごもっともです。

-採用権を握る行政が塾で自らの教育施策の方針を強く押し出せば、それを従順に受け入れ、批判力の乏しい教員が育ちかねない。
都の塾では日の丸・君が代をめぐる細かな指導もある。塾生からは「塾のゼミなどで、都の考えに反する意見が言いにくい」という声が目立つ。
どの自治体も「現場主義」の姿勢を強調するが、その内容は果たして何なのかも問題だ。 –
(上記記事より)

この問題提起も、ごもっともだと思います。

というわけで、今週のニュースクリップでした。

寒さも厳しい季節ですが、風邪などひかぬよう、お気を付けください。
(…と、書いた本人が体調を崩してますが)

今週もありがとうございました。
来週も、どうぞよろしくお願いいたします。
マイスターでした。