何度かこのブログでもぼやいたのですが、社会人になってから、第一印象として、一度も若手に見られたことがないのがひそかな悩みです。
前職では、上司と取引先に行っても、私の方が先に名刺を渡されたりしていました。
少なく見積もっても、実年齢より5歳くらい上に見られてしまう顔です。
プレゼンをする場合などでは、
「落ち着きがある」
「説得力を感じる」
というメリットになりますが、プライベートではネタにしかなりません。
(なんだかくやしいので、こうしてネタにしまくっています)
こういう人は逆に今後、歳を重ねても、見た目があまり変わらないんだという説をしばしば耳にしますが…ほんまかいな?
さて今日は、活発に活動している、ある若手大学職員達の勉強グループをご紹介します。
■「Greenhorn NETWORK」
http://roo.to/greenhorn/
-Greenhorn NETWORK は
首都圏の大学勤務の若手職員を対象としたネットワークです。
大学間の交流,情報交換,それによる高いモチベーションの維持を目的とし,
交流会,WebやMLによる情報交換,各種勉強会などを実施しています。-
(上記ページより)
「Greenhorn」というのは、英語で「青二才」という意味なのだそうです。
(緑のツノ = 若い動物 → 未熟者・青二才 ということらしいです)
青二才の大学職員が集まった勉強グループということで、Greenhorn Networkと名乗っているわけですね。
ユニークです。
参加資格:「若手大学職員」であること。
ちなみに「若手」の定義はご自身の認識で結構です。
とwebサイトに載っておりますので、「自称若手」でも参加できるのかなと思います。
実際の活動内容としては、
○MLによる情報交換
○勉強会の実施
○勉強会後の懇親会
○若手大学職員の交流会
などです。
活動は、仕事に支障をきたさないように日曜日が中心です。
現在のところは首都圏の大学職員が中心となっているようで、
毎回の勉強会の会場も明治大学(御茶ノ水)、立教大学(池袋)、慶應義塾大学(三田)など、メンバーの勤め先のキャンパスが中心です。
毎回、結構立派な会議室を使ってます。こういうとき、大学勤めは便利ですよね。
マイスターも、夏頃から勉強会に参加させていただいているのですが、非常に有意義です。
前回の勉強会では「学校の財務」と「大学の人事」をテーマに、メンバーが講師となって発表を行う形式だったのですが、いやもう、ものすごく勉強になりました。
みなさん、知的レベルが高いので、様々な意見が聞けます。
今回の講師の発表も、具体的な市場データや、大学業界全体の分析、他産業との比較など、非常に説得力のある内容でした。
「若手職員」の集まりということで、勉強会や懇親会では、なかなか過激な意見もでます。
この「大学 冬の時代」に大学職員になり、
かつ、自主的にこうして勉強会に参加するような方々ですからね。
みなさん、
「このままズルズルと手を打たないでいると、日本の大学産業はダメになる!」
という問題意識を共有しているわけです。
このブログを読んでくださっているみなさまなら、おわかりかと思います。
大学はこれだけ厳しい時代なのですが、普段、職場の全員がその厳しさを共有しているわけではありませんよね。
「なんだかんだ言っても、ウチの大学はつぶれないだろ」
と、さしたる根拠もなくのんびり構えていて動じない方、悪く言えば危機意識の低い方々が、どの大学にも少なからずいると思います。
そんな職場で、
「このままじゃダメッスよ!」
と新人がひとり呼びかけてしてみても、既に逃げ切りモードの上司にとってはただの生意気な世間知らず。
「そういう提案は、いつか、キミが偉くなってから言った方がいいよ」
なんて言われて終了…あぁ、そんな光景、全国でおこってそうです。いたたまれません。
初めはみな危機意識を持っていても、そうやって、周囲を説得するモチベーションが段々失われてくるのでしょう。
そうした、職場で聞いてもらえない意見にも、「Greenhorn NETWORK」に参加される方々は基本的に耳を傾けてくれます。
なので、職場でモチベーションが下がってきたときは、この「Greenhorn NETWORK」に参加されることをオススメします。
なにしろみんな若手なので、「若さ」を理由に提案をはねつけたりしません。
説得力のある意見なら、聞いてくれると思います
そしてみなさん、高い問題意識を持っている方なので、話していると様々な考え方や情報を交換でき、モチベーションが上がります。
みな、仕事ではなく、自ら臨んで、自分と自分の大学のために勉強会に参加しているというのも大きいと思います。
あらゆるところで使い古された表現だとは思いますが、なんだか、幕末の維新志士達のような集団です。
こういう集団がいるだけ、大学業界はまだ救いがあるのかも知れませんね。
あと、意外かも知れませんが、話してみると「他業種からの転職組」が多いです。
民間企業で働き、民間の合理主義などを身につける
→教育に関心を持ち、大学職員に転職
→入ってみて、大学の運営の実態にビックリ。これじゃマズイと危機感を募らせる
→新参者の「若手」として、学外の勉強会に積極的に参加
という流れの方も多いのかな~などと、マイスターは勝手に推察してます。
民間企業からの転職を経験すると、労働市場での自分の価値を知ることができます。
一度そういう経験をすれば、現状では大学職員という職が、労働市場のキャリアの上でマイナスの要素としてしか評価されないってことは嫌でもわかります。
大学で長く働けば働くほど、自分の市場価値が下がっていく。
数年後には限りなくゼロに近い状態なる…。
実に不幸な話ですが、これは事実です。
そんな現状を誰よりも強く意識するからこそ危機感を覚え、自己研鑽のために勉強会に出る転職経験組。
至極正しい行動だと思います。マイスターがあちこちの勉強会に参加する理由の一つもそれです。
そんな「Greenhorn NETWORK」です。
首都圏にお住まいの、若手大学職員さんは、勉強会や懇親会に参加するチャンスですよ。
詳しくは、「Greenhorn NETWORK」公式サイトをご覧ください。
勉強会等の情報は、ここに掲載されると思います。
メール送信フォームも用意されていますので、興味がある方は、そちらから色々お問い合わせしてみてもいいですよね。
なお、この「Greenhorn NETWORK」のメンバーが、おなじみ「大学職員.network」内でも増殖中のようです。
マイスターも今日気づいたのですが、ニックネームの後ろに
「○○(GN)」
「○○@GN」
などの記載をしている方がちらほらいらっしゃいました。
そのうち、専用のコミュニティなどもできるのかなと思いますので、
首都圏にお住まいでない方も、「大学職員.network」にて、「Greenhorn NETWORK」のメンバーと情報を交換してみてはいかがでしょうか。
というわけで、今日は、若手大学職員グループ「Greenhorn NETWORK」の紹介でした!
「おまえの見た目は若手じゃない」なんつって退会を迫られたりはしないよな…なんて心配もあり、毎回油断できないマイスターでした。