大学生のうちにメタボ対策?

世の多くの男性同様、メタボ検診に怯えているマイスターです。

今のところ判定はセーフですが、食べ過ぎや運動不足などなど、不安要因だらけの生活。
油断はできません。
せめて対策にと自転車通勤を始めたはいいのですが、たった2日間で全身がクタクタになった自分に驚愕しました。

さて、昨今話題となっているメタボリック症候群。
20代後半以降から中高年を中心に、様々な対策が進められています。

しかし考えてみれば、こうした体を作るもとになっているのは、不健康な食生活。
そして食生活が大きく乱れるのは、大学生の間だったりします。

ならば、大学生を対象に調査や対策を進めていかなければならないのではないか……というわけで、こんなニュースを見つけました。


【今日の大学関連ニュース】
■「脱メタボ若者から 山形大、学生対象プロジェクト」(河北新報)

山形大は若者のメタボリック症候群(内臓脂肪症候群)の研究を進めるため、学部横断型の共同研究プロジェクトチームを設立した。メタボ該当者や予備軍の学生を対象に栄養指導などを実施してデータを収集し、若年層の生活習慣病対策を考えるのが狙い。大学によると、中高年のメタボ研究は多いが、20歳前後の若者を対象にした研究は珍しい。
山形大では、本年度の健康診断で新入生1840人の7.7%にあたる141人がメタボ、または予備軍と診断されたといい、メタボの若者は増えているとみられる。そこで、研究チームをつくり、若者のメタボの解析や、メタボと栄養学との関連の解明などを進めることにした。
(略)今秋から、研究への協力に同意したメタボ、予備軍の学生を(1)栄養指導(2)運動指導(3)自己管理―の三つのグループに分けて経過を観察し、どんな手段がメタボ撃退に有効かを検証する。来年度の新入生のデータも集める計画だ。
(上記記事より)

新入生のうちの7.7%がメタボ、またはその予備軍と診断された山形大学が、研究に乗り出しました。

「研究への協力に同意したメタボ、予備軍の学生」に対して、様々な指導を実施。
その比較を通じて、メタボ対策の有効打を探ろうというものです。

「最近太った?」というのは、キャンパスで交わされる大学生同士の他愛もない会話ですが、研究者から言われるとショックが大きそう。
調査対象に選ばれた学生は、緊張の学生生活を送ることになりそうです。

あぁでも、毎回データをとられていると健康になろうという意識が働くから、本人にとっては良いのでしょうか……。

大学を挙げての調査研究だそうですが、この調査結果で対策が明らかになったら、その後、山形大学でその対策を実施するのでしょうか。

大学には、学生の飲酒や喫煙に関する注意のポスターなどが貼られていますが、そのうち学食などを巻き込み、メタボ予防のキャンペーンも行われるようになるかも知れません。

河田理事は「メタボから糖尿病になるケースが少なくない。山形など東北地方で糖尿病が死因の多くを占めるのは、車社会であまり歩かないからではないか」と指摘。
(上記記事より)

……なんてコメントがありますが、この仮説が正しいと実証された日には、山形大学から駐車場がなくなるかもしれません。
どんな展開になるのか、部外者ながら、ちょっと楽しみです。

ところで「新入生のうちの7.7%がメタボ、またはその予備軍」とのことですが、大学卒業間際の学生さん達に同じ調査をしたらどうなっているか、個人的には気になります。
「大学4年間を通じて不健康な生活を送った結果、メタボまっしぐらな状態になって社会へ」という人が多いのか、それともあまりいないのか、知りたいところです。

さて、もう一本ご紹介します。
こちらは海外の話題。

■「食習慣を学んで‘新入生15’を回避する大学新入生」(MSN産経ニュース)

“新入生15”。これは大学の新入生が食習慣の乱れのため、1年間に15ポンド(約6・8キロ)も体重が増える現象を指す。大学当局は毎年この時期、「食べ過ぎに注意」と呼びかけている。
ただ、実際には15ポンドも増える人は少ないようだ。ゲェルフ大(カナダ)が116人の女子新入生を調べた結果、増えた体重の平均値は5ポンド。ただし、6-7カ月間にこれだけ増えており、「同じ食生活を続けると肥満になる」と警告している。
2006年に発表された別の調査によると、新入生の体重増加量は平均5-7ポンドだったが、2年生の2-3ポンドに比べはるかに多かった。
アイオワ州シーレン学生保健センターのジュディ・トランピー栄養療法士は「太る原因はカロリーの高い飲み物の取りすぎ。炭酸飲料やカフェラテは思いの外、高カロリー」と指摘。アイオワ州立大運動学部のグレッグ・ウェルク准教授も「新入生の体重増は運動不足よりも食べ過ぎが原因」と過食を戒めている。
(上記記事より)

こちらの調査では、新入生のときに食生活が乱れ、食べ過ぎなどを招くという結果が出ているようです。
“新入生15”とは、印象的なフレーズですね。

アメリカやカナダでは寮生活を送る学生が多く、キャンパス内の食堂で三食済ませる方も少なくないと聞きます。

■アメリカの大学で、生ゴミを減らすためにひろがっている施策とは……?

↑こちらでご紹介したように、定額の年間パスで取り放題・食べ放題のビュッフェスタイルだと、つい食事をとりすぎてしまうということもあるのかなと想像しますが、さて、どうなのでしょうか。
日本とは状況が異なるかも知れませんが、参考になる部分はありそうです。

ちなみに日本では、アパートなどで一人暮らしを始める学生などを中心に、朝食をとらない生活を送ることが問題視されています。
こちらも食べ過ぎとは異なりますが、食生活を乱し、様々な体調不良を引き起こすもとになります。

そこで大学が学食と連携し、安価な朝食を販売。
大学でしっかり食べるよう、指導していたりします。

■大学生の食生活を改善させる取り組み

先進国ではどこも、肥満やメタボリック症候群が問題になりつつあり、それが医療費の上昇を招いたりしています。
その原因をつくらないよう、生活が乱れがちな大学生に対して大学が生活指導を行うというのは、実は効果的な対策なのかも知れません。

そんなことを考えた、マイスターでした。

※この記事は、現役高校生のための予備校「早稲田塾」在籍当時、早稲田塾webサイト上に掲載したものです。