あしなが学生募金で遺児の進学支援を

マイスターです。

先週に続き本日26日、27日は、「あしなが学生募金」が、募金活動を行っています。
今朝、街頭で募金をしたという方もいらっしゃることでしょう。

【今日の大学関連ニュース】

■「『あしなが奨学金』希望者が最多/鹿県内 物価高が家計圧迫 『苦しくなった』8割」(南日本新聞)

■「あしなが学生募金:きょう、あす支援訴え--宇都宮 /栃木」(毎日.jp)

■「あしなが学生募金:進学希望かなえて 島根大生ら募金呼び掛け /島根」(毎日.jp)

親を亡くしたり、親が障害などで働けない子どもの就学や生活を支援する「あしなが育英会」の募金活動が19日、全国200カ所で始まった。JR松江駅前では、島根大学の学生ら3人が、協力を呼び掛けた。遺児家庭の生活環境は年ごとに厳しさを増しているうえ、寄付や募金を合わせても、奨学金支給に必要な金額に届いていないという。20日と26、27日にも同駅前で募金を行う。
あしなが育英会によると、遺児家庭の平均年収は137万円で一般家庭の3割にも満たない。加えて生活保護費の母子加算や遺族年金、児童扶養手当などが次々とカットされ、定期的に育英会に寄付してくれている「あしながさん」の数も減少している。
「あしなが学生募金:進学希望かなえて 島根大生ら募金呼び掛け /島根」(毎日.jp)記事より)

遺児だけでなく、親が障害などで働けない子どもも支援しているということを、マイスターはこの記事で初めて知りました。

このようにどの新聞も、あしなが学生募金の活動を紹介しつつ、「ますます遺児を取り巻く環境は厳しくなっている」という点を取り上げています。

あしなが育英会が、今年2月に遺児母子家庭に行ったアンケート結果をプレスリリースで公表していますが、確かにその内容は、決して明るいものとは言えません。

■「物価高で8割が生活苦、勤労月収12万円、月4万円の赤字、4分の1が進路変更 ~遺児母子1,400家庭緊急アンケート調査発表・19日からの『あしなが学生募金』で訴え~」(あしなが育英会・あしなが学生募金事務局)

パートなど不安定就労57%で6年前より1割増、2つ以上の職場で仕事18%
母親の就業形態は、「常雇い」33.0%、「パート・アルバイト」「派遣」「臨時・日雇い」「内職」などの不安定就労は56.7%で、02年9月に行った同様の調査より12.5ポイント増。また2つ以上職場をかけもちで仕事をしている母は17.6%にものぼる。

平均勤労月収12万円で6年前より1万円減。一般女性の5割足らず
「常雇い」の勤労月収(手取り額)は16万1000円で、不安定就労者は9万9376円と「常雇い」よりも6万1624円少ない。全体平均は12万円で、02年9月調査時から1万600円減。45歳~49歳の一般女性の月収24万2200円(厚労省「賃金構造基本統計調査」07年度)の49.5%。

手当て減額16%、給料カット11%、リストラ7%、倒産3%
勤め先での不況の影響は「手当の減額」16.1%、「給料カット」10.9%で、「リストラ」6.8%、「勤め先が倒産」が2.7%(複数回答)で、7割が何らかの影響を受けた。

遺族年金などを含めた総月収16.5万円、総支出20.4万円、月4万円の赤字
最近2~3か月の平均総月収は16万5269円、平均総支出20万4315円で月の赤字は、平均3万9046円だった。

物価高で「とても苦しくなった」29%、「苦しくなった」54%で8割以上が影響
物価高の影響で「とても苦しくなった」29.0%、「苦しくなった」54.1%で合わせると83.1%。

「奨学金で進学」8割、「一つの奨学金だけでは進学できず」3割以上
「奨学金があるから学校に行かせてやれる」77.3%、「奨学金をあてにして進学の準備を進めている」48.9%、「一つの奨学金だけでは進学させられない」31.7%、「奨学金だけでは間に合わないほど生活が苦しい」12.9%(複数回答)。

家計が苦しく、3分の1以上が「学習塾に通えず」、4分の1以上が「進路を変更」
家計の苦しさによる教育への影響は、「学習塾に通えず」35.9%、「進路を変更」26.3%、「参考書や問題集を用意できず」25.1%、「卒業できるか心配」23.4%、「上の子が弟や妹のために進学をあきらめ就職した」6.8%、「希望校に進学できず」6.4%(複数回答)
(以上、すべて上記リリースより)

このように、深刻な数字が並んでいます。
他のデータもありますので、ぜひ、リンク元のリリースもご覧ください。

マイスターは特に、最後の「4分の1以上が『進路を変更」」という部分が気になりました。
経済的な理由のために将来の夢や目標をあきらめるというのは、何よりも辛いこと。
できることは限られていると思いますが、社会全体で、できる限りの支援をしていきたいものです。

さしあたって、まず私達個人個人にできることは、例え少額であっても、募金という形で協力をすることでしょうか。
街角の募金は、奨学金として使われるそうですよ。

■「拠点一覧」(あしなが学生募金事務局)

↑こちらから、募金活動を行っている場所が閲覧できます。

また、あしなが育英会では、街角募金以外の方法での寄付や支援も受け付けているようです。

■「身近にできる、寄付・支援方法」(あしなが育英会)

「あしながさん奨学金支援」「虹のかけはしさん会員支援」といった継続的な経済支援から、単発の寄付まで。使い道を限定した募金も可能だそうです。
継続的な寄付とは言え、額は自分で決められるようですから、少額からでもOKです。

また学校などで協力する方法もあります。
中には大学祭で、↓こんな形で寄付を集めたところもあったようです。

【奈良県・大学祭実行委員会】
1回100円のくじを販売。空クジなしで景品は企業からの協賛品等で補い収益金を寄付するイベントを開催。
■「身近にできる、寄付・支援方法:学校で」(あしなが育英会)

このように、社会全体が、できる形で継続的に支援するのが大切です。
みなさん、できる範囲で、協力してあげてください。

今回の街角募金は、とりあえず日曜日で終わると思いますが、上記の通りその後も、いつでも寄付はできますので、何かのタイミングで連絡をすることも可能なのですね。

直接的な経済での協力もそうですが、「まだこういった状況の中で困っている人がいる」ということを忘れずにいることも、募金そのものと同じくらい重要なことです。

以上、朝の街角募金を見かけてから、そんなことを思ったマイスターでした。

※この記事は、現役高校生のための予備校「早稲田塾」在籍当時、早稲田塾webサイト上に掲載したものです。