マイスターです。
相変わらず狙われているようです。
【教育関連ニュース】—————————————–
■「女子大生装いキャンパス荒らし50件、25歳女を逮捕」(読売オンライン)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071218i401.htm
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女子大生を装って大学構内に侵入、現金などの盗みを繰り返していたとして、千葉県警が無職の女を建造物侵入と窃盗の疑いで逮捕していたことが17日、分かった。
女は起訴されているが、これまでに東北から九州までの大学で約50件の犯行(被害総額約400万円)を自供、「中学校や高校に比べ、大学は警備が手薄で入りやすかった」などと供述している。
女は、同県佐倉市鏑木町、無職佐々木絵美被告(25)(公判中)。起訴状などによると、佐々木被告は2005年12月、東京都世田谷区の駒沢大学の居合道部の部室から、男性部員の現金約8万円と預金通帳を盗んだほか、06年6月には埼玉県坂戸市の女子栄養大の研究室から、研究費など約60万円を盗むなどした。
佐々木被告は05年冬ごろから、学生がいる日中を狙ってキャンパス内に侵入。活動中は無人になる体育会系の部室や更衣室、研究室に忍び込んでは犯行を重ねた。
狙われた大学は首都圏が中心だが、宮城や愛知、京都、香川などの大学もあった。中には盗み目的で“遠征”していたことも。
捜査当局は「(佐々木被告は)童顔なので学生にみられ、違和感なくキャンパス内に入り込めたのでは」と話している。
(上記記事より。強調部分はマイスターによる)
社会に開かれた高等教育機関、という大学の性質が、このような形でアダになってしまうのは残念です。
確かに、大学は高校までに比べると、割と……というか、非常にオープンです。
そもそも、役割や機能が違うのですから、当然です。
出入りする人数も桁が違いますし、登下校の時間が決まっているわけでもない。
年齢も立場も、非常に多様な方々が、毎日、大学の門をくぐります。
キャンパスに立ち入る方のすべてを、警備員さんが調べたりガードしたりするのは、おそらくほぼ不可能です。
(名門女子大学なんかですと、それに近いレベルの警備を行っているところもあるようですが……)
となるとこれはもう、部室や研究室のガードを強化するほかありません。
といっても、まずは「無人の状態で部屋を空けない」とか、「貴重品は持ち込まず、鍵つきのロッカーや金庫などに入れる」とかいったところからでいいのではないかと思います。
おそらく、冒頭の記事で報じられている犯行の数々のほとんどは、そういった対策で十分防げたレベルのものなのではないかと思いますし。
でも、なかなかそれを徹底することって、できないのですよね、たぶん。
(過去の関連記事)
・年末年始の休み 「大学荒らし」に気をつけよう(2006年12月26日)
https://unipro-note.net/wpc/archives/50275355.html
・ニュースクリップ「大学専門に盗み、容疑の男逮捕 近畿17大学で被害確認」(2006年09月10日)
https://unipro-note.net/wpc/archives/50242286.html
・ニュースクリップ「国公立大だけ狙い1000万円!36大学から盗み行脚」(2006年06月18日)
https://unipro-note.net/wpc/archives/50210615.html
↑このブログでご紹介しただけでも、これだけのニュースがあるのですから、大学側の防犯体制が強化され、事件が減ってもいいはず。
でも実際には、相変わらず「大学はガードが甘い。ねらい目だ」と思われているようです。今回の報道に至っては、学生のフリをして、結構大胆に行われた犯行のようですから、もはや、「なめられてしまっている」という状態です。
でも、学生と変わらない見た目で来られては、見破るのも極めて困難でしょう。
実に、やっかいです。
このままでは、よりいっそう、大学を標的にしようとする方々が増えていきそうな気がします。
対策ができる限界はあるでしょうが、だからといって、放置していい問題でもないですよね。
個々人のマナーや姿勢で解決できるレベルのものもあれば、大学が人手やお金をかけて対策していかなければならないこともあるでしょう。
少しずつ、できることからやっていかなければなりません。
さしあたっては、これからの年末年始休み。
キャンパスも人の目が少なくなってきがちですので、人の手でできることをやっていきましょう。
前述したように、まずは部屋の戸締まりや、貴重品の扱いなどからでしょうか。
以上、マイスターでした。