Yahoo!も、教育機関向け無料サービスに参入

マイスターです。

以前、↓こんなニュースをご紹介しました。

(過去の関連記事)
・日本大学が、Googleのオンラインアプリケーションサービスを導入(2007年04月04日)
https://unipro-note.net/wpc/archives/50303225.html
・マイクロソフト VS グーグル 大学向けの無料サービス提供(2007年07月14日)
https://unipro-note.net/wpc/archives/50327020.html
・ソフト購入費ゼロで大学インフラを構築 嘉悦大学の試み(2007年11月09日)
https://unipro-note.net/wpc/archives/50383408.html

GoogleやMicrosoftが、こぞって大学向けの無料サービスを展開している、という内容でした。
具体的には、通常なら有料サービスになっている独自ドメインメールやカレンダー、掲示板、ストレージなどのオンラインサービスを、大学の学生や教職員に対してはすべて無料で提供するというものです。

高校生はPCより携帯を使うと言いますが、大学生になるとさすがに課題の制作などのため、PCも多用するようになります。そんな大学生時代に慣れ親しんだサービスは、大学を卒業した後もそのまま使い続けるかもしれません。
4年間も、ずっと同じツールを使い続けると、メールやアドレス帳機能、カレンダーなどにデータが蓄積されますから、他のツールに乗り換えるのも面倒くさくなるはずです。

学校の公式連絡ツールとして自社のサービスが認定されていれば、学生は教務課や就職課からの連絡を受けるにも、そのツールを使わざるを得ません。
企業にとっては、何かとメリットが大きいのです。

本来なら結構な金額をかけて整備しなければならないITインフラが、無料で手にはいるというのは、学校側にとっても大きなメリットです。
学生にとっても、学校と家とで、同じツールを同じ感覚で扱えるのは便利でしょう。

というわけで、GoogleやMicrosoftといったIT・web業界の大手企業が、大学に注目しているわけです。

そこに、また新たな企業が参入です。

【教育関連ニュース】—————————————–

■「Yahoo! JAPAN、教育機関に向けメールシステムを無償提供」(Japan.internet.com)
http://japan.internet.com/busnews/20071210/5.html
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ヤフー株式会社は2007年12月10日、月間利用 ID 数が1,500万件を超えるメールサービス「Yahoo! メール」をもとに教育機関向けのアプリケーションを開発し、「Yahoo! メール Academic Edition」として全国の大学などの教育機関に無償提供していく、と発表した。

「Yahoo! メール Academic Edition」は、「Yahoo! メール」のシステムを利用し、学校が指定したメールアドレスを在校生、卒業生、職員に無償で提供するもの。特別なサーバーやシステムは必要なく容易に導入できる。また、常時「Yahoo! メール」で行っている迷惑メール対策、ウィルス対策などのサービスも利用できるという。

このシステムを導入すると、在校生、卒業生、職員には学校指定のメールアドレスおよびそれと連動した Yahoo! JAPAN ID が提供され、「Yahoo! カレンダー」「Yahoo! アドレスブック」などのサービスも、同じ Yahoo! JAPAN ID で利用できる。なお、在校生や職員が「Yahoo! メール」を利用する際、広告は表示されない。

提供されたメールアドレスは卒業後も使用することが可能なので、学校のドメインを持った「生涯メール」として、同窓会や卒業生へのキャリア支援に生かせるほか、SNS、掲示板など、在校生や職員、卒業生のコミュニケーションを支援するサービスの提供も予定しているという。

(上記記事より)

というわけで、わが国最大のポータルサイトが、この分野に参戦です。

今、大学は生き残りをかけて競争していますが、大学の周りでも、生き残りをかけた競争がおきているわけです。
大学を形成する環境の一部として自社のサービスを組み込めるかどうか、というところで激しいシェア争いが展開されています。

ただ正直言って、上記の報道を読む限り、そんなに驚くような内容は盛り込まれていません。
例えばGoogleが用意しているサービスと比べても、大きな違いはないようです。
現時点で、Googleなどは大学生を取り込むために様々な工夫を凝らしていますから、それと比較してしまうと、地味な印象になります。

(過去の関連記事)
・動画投稿サイトでUC Berkeleyが授業の配信を開始(2006年10月04日)
https://unipro-note.net/wpc/archives/50250345.html
・大学キャンパスの3次元CGを「Google Earth」上に構築するコンテスト(2007年01月27日)
https://unipro-note.net/wpc/archives/50284760.html
・「Googleブック検索」に慶應義塾大学が参加 蔵書12万冊の内容が検索可能に(2007年07月06日)
https://unipro-note.net/wpc/archives/50325656.html

ショッピングやエンターテイメントなど、「Yahoo!JAPAN」にしかないサービスというのは多いのですから、そういうのと連携させたら、もっと面白くなるかも知れません。
例えば、大学生協と連携し、卒業する先輩がYahoo!オークションで自分の家具や参考書を売れる仕組みを作るとか、大学の壁を越えて教材を「共同購入」できるようにするとか。

いずれにしても、各社がサービスの充実度で競争するという状況は、大学にとっては悪いことではないでしょう。
この場合、値段の競い合いではないのですから、大学の教育方針や理念に合う、あるいはキャンパスで展開している対面コミュニケーションとうまく連携できるツールを選んでみるのがいいのではないでしょうか。

以上、マイスターでした。