「wii fit」にはまるマイスターです。
さて、日曜日になりましたので、恒例のニュースクリップをお届けします。
入試で町おこし?
■「日本初の『町おこし入試』=地域活性化で奨学金-名古屋文理大」(時事ドットコム)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2007113001044
町おこしに大学も一役-。名古屋文理大(愛知県稲沢市)は30日、大学卒業後に地元に戻って地域社会を活性化したいと考えている学生に対し、入学金相当額の奨学金(22万円)を与える「町おこし奨学特別入試」を行うと発表した。こうした制度は全国で初めてという。
(上記記事より)
……と、ここまで読むと一瞬「何じゃそりゃ」と思ってしまいますが、大学のwebサイトを読んでみる限り、内容は、エントリーシートと個人面談で合否を決める、割と一般的なAO入試みたいです。
「PR学科」という新学科のための入試なのだそうで、テーマが「大学卒業後に地元に戻って地域社会を活性化したいと考えている」かどうか、というあたりに設定されているもよう。
何しろ「PR学科」ですから、学科のコンセプトとこの入試テーマ、そんなに離れてはいないのでしょう。
ただ、「卒業後に地元に戻って」という辺りが厳格に義務づけられているかどうかは、上記の記事を読んでも、webサイトを見ても、よく分かりませんでした。
仮に義務づけられていないのだとしたら、「町おこし奨学特別入試」という名称は、誤解も招きそうです。
(おそらくこの入試自体、新学科のPRの一環なのでしょう)
PR学というコンセプト、個人的には興味を持ちますが、これはどちらかというと18歳を主な対象にした普通の学士課程よりも、社会人向けの大学院や通信制課程などで展開した方が受けそうなテーマである気も。
開設を迎え、果たしてうまく受験生に学科をPRできるでしょか。
「PR学科」の実力が問われるところです。
(詳しい情報募集中)
■「中国の教育用語、日本の大学職員らが和訳に挑戦」(NIKKEI NET)
http://www.j-cast.com/2007/12/02013801.html
大学進学率が高まっている中国で次々に誕生する教育分野の言葉の和訳に、留学経験のある日本の大学職員らが挑んでいる。“新語”の生まれるスピードに辞書への掲載が追いつかず「留学生の一助になれば」という思いで作成に乗り出した。来年中に3000語を収録した用語集の出版を目指す。関係者は「社会の変化を映す新しい言葉を通じて、中国への理解を深めてほしい」と期待している。
(上記記事より)
これはすばらしい取り組み!
……と思って、さっそく詳しく調べてご紹介させていただこうと思ったのですが、読んでみるとこの記事、どこの誰がどのように取り組んでいるのか、まったく触れてくれていないではありませんか。
「留学経験のある日本の大学職員ら」「関係者」とだけ書かれても……うーん。
詳細をご存じの方がいらしたら、コメントかメールで情報を教えていただければ幸いです。
ちょっと強引かも。
■「泡盛東大VSビール京大 独自ブランド商品でPR合戦」(J-CASTニュース)
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200711300035a.nwc
全国の大学で、ブランド商品開発が活発になっている。中でも、東大や京大は、研究成果を生かして独自のお酒や食品を次々に開発し販売。東大は「高品質のものを」、京大は「親しみやすいものを」と大学カラーを打ち出すが、さて、果たしてどっちの人気が高いのか――。
東大の赤門、京大の正門と言えば、シンボルの時計台が見える観光スポットだ。そのそばに、それぞれ、コミュニケーションセンター、カンフォーラという大学オリジナル商品を扱う「店」がある。が、昔の売店や学生食堂といったイメージとは程遠い。「大学ブランド」を発信する華やかな発表の場になっているからだ。
大学直営の東大コミュニケーションセンターでは、東大秘蔵の黒麹菌を使って醸造した泡盛「御酒(うさき)」やアミノ酸研究から開発した「東大サプリメント」といった人気商品が並ぶ。一方、大学生協が経営するカフェレストランの京大カンフォーラでは、古代エジプトのエンマー小麦を使ったビール「ホワイトナイル」や尾池和夫総長が開発協力した「総長カレー」を楽しむ学内外の人たちでにぎわう。それも、心なしか、食べ物にもアカデミックな香りがするようなのだ。
確かに、少子化、国立大学の法人化で、全国の大学に経営上の危機感が広がっている。が、東大、京大は、学生の確保という点ではまだ余裕がある。両大学に、ブランド商品開発の理由を聞くと、いずれも財政上の理由を否定。「研究成果を示して、世界の中で存在感をアピールしたい」(東大)、「外部の人も利用できる開かれた大学にしたい」(京大)と崇高な答えが返ってきた。
(上記記事より)
東大、京大以外にも同様の活動を行っている大学はたくさんありますし、そもそもこうした取り組みを「東大VS京大」の構図につなげて報じる意味があるのかどうか。
また、こういった取り組みは今のところ「研究成果のPR」という意味合いが強く、少なくとも現時点ではあまり財政的な足しにはなっていないように思われますが、そのあたりも微妙な書かれ方をされています。
色々な点で、ちょっと微妙な報道です。
学外・ネット販売が含まれているケースもあり、単純に比較はできない。が、何かとライバル視される両校だけに、今後も様々な機会に比較されそうだ。
(上記記事より)
……と記事はまとめられていますが、単純な比較を好んでいるのは他ならぬメディア自身なんだよなぁ、ということを感じてしまう事例です。
大学関係者が……果たして理由は?
■「夜のしじまを破る銃声=大学関係者3人殺される」(ニッケイ新聞)
http://www.nikkeyshimbun.com.br/071130-23brasil.html
マット・グロッソ州の人口一七万余りの町ロンドノポリスで、マット・グロッソ連邦大学(UFMT)関係者が待ち伏せしていた男に銃撃され、亡くなった。
事件が起きたのは、二十七日深夜(二十九日付フォーリャ紙)から二十八日未明(同エスタード紙)。クイアバ市から帰ってきたUFMT学長補のソライア氏自宅前で、覆面をした男が車から降りたソライア氏、ならびに車中の畜産技術教授フラガ氏と学監のルッソ氏に連続して銃弾を浴びせた。犯人はソライア氏の鞄を盗み逃走したが、鞄は途中で放棄。川沿いの林に入り、姿をくらましたという。ソライア氏とフラガ氏は即死。ルッソ氏も病院に運ばれたが死亡した。
連邦大学関係者が犠牲となったため連警と市警とが捜査を開始したが、ソライア氏が大学関係者から脅迫されていると友人たちにもらしていたこともあり、単なる強盗と言うよりも事件性のものとの見方が強い。ソライア氏は穏やかな人物だったが、より透明度の高い組織運営を求め、財政状態見直しと経費削減、契約破棄などの改革、調査を行ったあたりから、殺人をほのめかす電話がかかり始め、車をパンクさせられたこともあったという。
(上記記事より。強調部分はマイスターによる)
事件の原因がなんなのか、現時点では判明していないようです。また、記事ではこの殺人事件に繋がった理由について、複数の可能性が示唆されています。
しかしもしも上記のように、大学改革に関連する事件であったのだとしたら、非常に残念なことです。
そうでないことを祈るばかりです。
暴徒と化す、国の幹部候補生。
■「中国軍幹部養成校の学生が暴徒化 大学卒業資格を要求」(Asahi.com)
http://www.asahi.com/international/update/1201/TKY200712010199.html
1日付の香港各紙によると、中国安徽省合肥市で中国軍が運営する砲兵部隊の幹部養成校で11月29日、卒業資格に不満を持った学生1000人以上が暴徒化し、学校設備を破壊し、警察などと衝突してけが人が出た。
米国のニュース配信会社ラジオ・フリー・アジアによると、同校の卒業資格が地方政府から大学卒業資格として認められないと知った私費学生が反発した。
中国では昨年来、地方の専科大学などで卒業資格をめぐる学生の暴動が相次いでいる。
(上記記事より)
以前にも、同様のニュースをご紹介させていただきました。
(過去の関連記事)
・悩み、暴れる、中国の大学生達 (最近の報道から)(2006年06月22日)
https://unipro-note.net/wpc/archives/50212258.html
今回の報道では、軍が運営する幹部養成校の学生が暴徒化したとのことで、何だか心配です。大丈夫でしょうか。
「幹部養成校」を出るということは出世コースなんじゃないのかな、やっぱり大卒資格として認められるかどうかも結構重要なのかな、とか、
そもそも「大卒資格として認められない」なんて重要な事実が入学後に判明するというのはどういうことなのかな、入学者集めにとって都合の悪いことが隠されがちなのかな、とか、色々と考えてしまいます。
以上、今週のニュースクリップでした。
数々の運動に挑戦し、挫折し続けてきましたマイスターですが、「wii fit」は継続できそうな気がっ。
それにしてもwiiは、スポーツジムにとっては本当に脅威だろうなと、つくづく思います。
今週も一週間、本ブログをごひいきにしていただき、ありがとうございました。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
マイスターでした。