ニュースクリップ[-11/11]「国立大6割で障害者法定雇用率達成せず 不足最多は阪大」ほか

マイスターです。

日曜日になりましたので、恒例のニュースクリップをお届けします。

今日は2本ほど、イベントのご紹介をいたします。

博士のキャリアを考える討論会、開催。
■「九州大学キャリア支援センター:博士のキャリアパス討論会(PDF)」(九州大学キャリア支援センター)
http://www.qcap.kyushu-u.ac.jp/topics/img/H19-careerpass-poster071106.pdf

このたび、「博士の生き方」をみなさんと考えるための討論会を開催します。
「博士の就職難」が叫ばれ、多くの有為な博士人材が不安定な立場で研究生活を続けざるをえないという現状にあって、消去法や妥協の結果としてではなく、培った能力を多様なフィールドで発揮する可能性を切り拓いていくために―

* 社会人経験のない文系博士が民間企業への就職を考えたとき、そこにはどのような可能性が広がっているのでしょうか。
* 研究一筋の理系博士が職場でマネジメント能力を発揮するよう求められたとき、その期待に応えることはできるのでしょうか。

QCAPでは、この討論会を通じて、これからの博士のあり方と可能性、そして博士にとって真に必要な支援の方策を、みなさんといっしょに考えていきたいと思っています。

日時:2007年12月4日(火)13:00〜16:00
場所:九州大学箱崎理系地区国際ホール
対象:九州大学の博士課程大学院生、ポストドクター、教員、企業経営者、マス
メディア関係
定員・料金等:200名。無料

(上記リンクより)

というわけで、博士のキャリアを考える討論会が開催されるとのことです。

大学院生のキャリアについては本ブログでも何度か取り上げてまいりましたが、旧帝国大学の一校であり、優れた研究大学でもある九州大学が、こういったイベントを主催するということ自体にも何か非常に大きな意味があるように思います。
「消去法や妥協の結果としてではなく、培った能力を多様なフィールドで発揮する」というこの考え方は、本当に大事だと思います。

また、「社会人経験のない文系博士が民間企業への就職を考えたとき、そこにはどのような可能性が広がっているのでしょうか。
研究一筋の理系博士が職場でマネジメント能力を発揮するよう求められたとき、その期待に応えることはできるのでしょうか。」という問いも、ううむなるほど、そうだよなぁと考えさせられます。

以前の記事↓でご紹介した、大学院生に特化した就職支援会社D・F・Sの代表の方もゲストに招かれているようです。

(過去の関連記事)
・大学院生に特化した職業紹介会社(2006年12月15日)
https://unipro-note.net/wpc/archives/50272393.html
・大学院生のためのフリーペーパー「アカリク」(2007年05月14日)
https://unipro-note.net/wpc/archives/50312676.html

個人的にはぜひ参加してみたいのですが、残念ながら日程が合いませんでした。
興味を持たれた方は、参加して、ぜひその感想を教えてください。
申し込み締め切りは11月20日(火)だそうです。申し込み先は上記のリンク先にありますので、よろしければどうぞ。

ケータイ・ゲーム世代のための大学広報。
■「ケータイ・ゲーム世代の受験生とのコミュニケーション:受験生の心を掴む! 発想の転換と具体的手法」(アートスタッフ)
http://www.artstaff.co.jp/2007seminar/index.html

ネット社会の進展が劇的に大学広報を変えました。Web、そしてケータイ・コンテンツを使った広報が当たり前になり、従来型メディアを使った広告も、それらを意識せざるを得なくなっています。
また現在の高校生の日常生活も、ケータイ、Eメール、インターネット、ゲームなどの電子メディアと切り離しては考えられません。そんな“ケータイ・ゲーム世代”に受け入れられる情報とは一体どのようなものなのでしょう。

(上記記事より)

大学関係者がみな気にしている、この疑問。ありそうでなかった切り口のセミナーです。

個人的に特に興味深いのは、立命館大学映像学部教授であり、ゲームクリエイターでもあるサイトウ・アキヒロ氏の講演。どういった内容なのでしょうか。
しかし、大学広報を考えるにあたって、ゲームをヒントにするという時代になったのですね。

障害者の採用に積極的でない国公立大学は。
■「国立大6割で障害者法定雇用率達成せず 不足最多は阪大」(Asahi.com)
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200711100037.html

全国91の国立大学法人の約6割にあたる51大学が、障害者雇用促進法で義務づけられている法定雇用率を満たしていないことが10日、厚生労働省の調べで分かった。改善には大学全体での取り組みが必要だとして、厚労省は都道府県労働局長に対し、未達成の国立大の学長らに会って障害者の採用を指導するよう近く通知する。

官公庁や独立行政法人に義務づけられた2.1%(従業員56人以上の企業は1.8%)の雇用率に達してない大学は、今年6月1日現在で51大学。未達成の大学数は昨年より10大学減ったが56.0%を占め、06年調査で未達成の企業が56.6%だったのと変わらないレベルにとどまっている。

(上記記事より)

意外にもこうした取り組みが遅れている、国公立大学法人。
これから各都道府県の労働局長が、学長まわりをすることになりそうです。

ちなみに「障害者雇用が進んでいない国立大学」として記事で名前が挙げられている大学の中には、教育学部を持ち、障害児教育を学ぶコースを持っている大学もいくつか混じっています。
特にそういった大学においては、積極的にキャンパス内に障害者を受け入れていくことは、教育的にも色々な面でメリットを産むことだと個人的には思います。

もちろん、教育学部が無くともこうした取り組みは大切です。
大学キャンパスは、若者が「社会」を学ぶ場でもあるわけですから、経営的な判断も色々とあるのでしょうが、学生や地域社会に胸を張れるよう、少なくとも法定雇用率は達成できるようにしたいところです。

記事では学長がクローズアップされていますが、もちろん最終的には、人事部門の方の姿勢と努力によるところが多いはず。
これはやりがいのあるミッションだと思います。数年後には「さすが大学は、社会の模範になるような組織運営をしているんだな」という評判ができるよう、期待します。

アメリカのYahoo!、大学生向けのSNSを運営。
■「ヤフー、SNS『Yahoo! Kickstart』を立ち上げ–ターゲットは大学卒業生」(CNET Japan)
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20360434,00.htm

米Yahooは米国時間11月5日、大学生、大学の卒業生、企業の採用担当者をターゲットにしたソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「Yahoo! Kickstart」を立ち上げる。

Yahooは、すでに汎用SNS「Mash」の実験を行っているが、Mashが仲間作りや交際を目的としているのに対し、Kickstartはキャリアネットワーキングを目的としている、とYahooのAdvanced Products部門のシニアディレクター、Scott Gatz氏は説明する。

「(Kickstartは)ある目的のために作られた職業ネットワークだ。その目的とは、大学生や新卒者による職業ネットワーク構築の支援だ」(Gatz氏)

当初の「初期プレビュー版」では、主にすでに職に就いている人や大学卒業生をターゲットにしているが、学生らにも2008年以降の参加を強く呼びかけている。

(上記記事より)

「大学生や新卒者による職業ネットワーク構築の支援」が目的だと、はっきり述べられています。

就職までのプロセス自体が、日本とアメリカとでは全く違っています。
(日本のYahoo!JAPANとも連携している)「リクナビ」は、日本的な新卒一斉採用を前提にしたシステムになっていますが、アメリカの採用活動には、もしかしたらSNSのようなやり方が合うのかも知れませんね。

ところで就職のためのSNSということは、学生達は大学での活動履歴やポートフォリオなどを掲載したりするのでしょうか。
個人的には、アメリカの学生達がどのように4年間の活動実績をPRするか、ちょっと見てみたいです。

京大医学科、1年生は医療ボランティア必修。
■「京大医学部が医療ボランティア実習 医学科1年の全学生対象に」(京都新聞)
http://kyoto-np.jp/article.php?mid=P2007103100196&genre=G1&area=K1D

京都大医学部(京都市左京区)が本年度から、医学科1年の全学生を対象に外来患者の案内などを手伝う医療ボランティア実習を行っている。患者と対話し思いやることの大切さを知り、医療人になるための学びにつなげるのが狙いで、全国でもあまり例のない試みという。

専門教育を受ける前に、地域医療での患者サービスを体験し、患者の視点から医療人として何が必要なのかを理解する。チーム医療や事務職員と協力することの大切さを知ることも狙いという。

(上記記事より)

記事によると、例えば京大病院の実習では、「学生が1階のフロア各所に立ち、自動受付機の操作を補助したり、患者に話しかけて案内したり」といった業務に従事しているそうです。
まだ1年生だからだと思いますが、医療行為そのものに接するのではなく、あくまでも病院内での様々な補助業務。
知識ではなく、医療人としての「姿勢」を育てる試みなのですね。

以上、今週のニュースクリップでした。

今週も一週間、本ブログをごひいきにしていただき、ありがとうございました。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

マイスターでした。