はしかの被害、拡大中(2):休講措置をとる大学がその後も増加

マイスターです。

・はしかの被害、拡大中(2007年5月11日)
http://blog.livedoor.jp/shiki01/archives/50312154.html

↑「はしか」の集団感染を防止するために、上智大学と創価大学がキャンパスを丸ごと休講にする措置をとったという報道を、以前ご紹介しました。

その後、他大学でも、「ちょ、ちょっと待って!」というくらい、はしかの影響が拡大しています。

以下、マイスターが気づいた範囲でご紹介します。
まずは、上智大学や創価大学と同じく、キャンパス単位で休講に入る大学です。
■「はしか、学生44人感染…日大文理学部」(読売オンライン)
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070516ik02.htm

日本大文理学部(東京都世田谷区)は15日、学生44人がはしかに感染したとして、同学部17学科と大学院の全授業を16日から26日まで休講することを決めた。

同大によると、はしかの感染報告は5月の連休明けから急増。重症者はいないが、同学部のキャンパスには学部、大学院の学生計約9000人が通っており、感染拡大を防ぐために休講を決めた。課外活動も停止とし、学生らのキャンパスへの立ち入りも禁止する。

(上記記事より)

■「東京工科大・和光大などもはしかで休講」(読売オンライン)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070516i312.htm?from=main3

東京工科大(東京都八王子市)と同じキャンパスにある日本工学院八王子専門学校は16日、両校合わせて計5人の学生がはしかを発症したとして17日から26日まで休講することを決めた。対象学生は約1万2000人。

和光大(東京都町田市)も、学生4人がはしかを発症したため、18日から24日まで全授業を休講とし、学内への学生の立ち入りも禁止した。対象学生は約3500人。

(上記記事より)

■「成蹊大、東北学院大もはしかで休講」(Asahi.com)
http://www.asahi.com/health/news/TKY200705170303.html

成蹊大(東京都武蔵野市)は17日、はしかの流行の疑いがあるとして、18日から27日まで、すべての学部・研究科を休講にすると発表した。

同大によると、今月14日以降、学生6人の発症を確認した。さらに1人が疑いで検査中。感染拡大を防ぐため、課外活動とキャンパスへの立ち入りも禁止にした。隣接する小中高校は通常通り授業をするという。

東北学院大(仙台市)でも、18日から31日まで休講とする。

(上記記事より)

■「駒沢、和光大など全面休校…はしか感染防止で」(読売オンライン)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070517-OHT1T00068.htm

駒沢大(東京都世田谷区)は16日、学生約10人がはしかに感染したことが確認されたため、17日から30日まで、全学部、大学院を休校にすることを決めた。
学生約1万6000人は休校期間中、学内への立ち入りを禁止される。

(上記記事より)

このように数千人、数万人の単位の学生に影響が出ています。
もちろん被害の拡大を防ぐためにはこの措置が一番いいのだと思いますが、正直、ここまで規模が大きくなってくるとは思いませんでした。

創価大、上智大の報道から間をおいて各校、一斉に対応を発表してきました。タイミングから考えるに、おそらく二大学の報道を見て、あわてて自校でも調査および対策の検討を始めたというところでありましょう。
今後も、いくつか休講に踏み切る大学が出てくるかもしれません。

いくつかのサイトを見ると、はしかは春に流行することが多いとのこと。これを信じると、流行のピークは今くらいで、これから徐々に収束していくのかなと思えますが、どうなのでしょうね。

あまり流行が長引くと、

○不足した前期授業のケアが困難になる
○受験生や一般の方をキャンパスに招いてのイベントが行えなくなる
○(教職員もキャンパス立ち入り禁止になっている場合)研究活動や、大学の運営がストップする

……といった影響も出てきそうです。

実際、はしかの影響でイベントを延期している大学があるようです。

■「帝京大12人はしか感染、春季リーグ日程変更…首都大野球」(読売オンライン)
http://www.yomiuri.co.jp/sports/etc/news/20070516i313.htm

首都大学野球連盟は16日、帝京大の選手がはしかに感染したため、開催中の春季リーグ戦の日程を変更すると発表した。
帝京大野球部によると、感染した可能性のある選手は12人で、いずれも寮を出て自宅などで療養中。今後、予防接種を受ける選手もいるという。

帝京大は15日に同連盟に報告するとともに、日程変更を要望。同連盟は「他チームの選手にも感染する可能性があり、リーグ戦の運営にも支障はない」などとして、日程変更を了承した。

(上記記事より)

■「学生2人、はしか? 埼玉大、開放デーを延期」(web埼玉)
http://www.saitama-np.co.jp/news05/17/11x.html

埼玉大学(さいたま市桜区)は十六日、工学部と教育学部の学生二人が麻疹(ましん=はしか)患者または罹患(りかん)の可能性があるとして、二十六日開催の「大学開放デー」を延期すると発表した。これまで、はしかによる休講はなく、全学休校の予定もないという。
(略)同大学は「大学HPや校内掲示板などで発熱等あった場合は報告するよう呼び掛け、校内放送でも一日九回注意喚起するなど、感染拡大防止に努めてきた。十六日午後にセンターから報告を受け、大学開放デーの延期を決めた。幅広い年代の不特定多数の人が来校するため、万が一を考えた」と話している。開放デーは今秋あらためて開催する方針だ。

(上記記事より)

こういったイベントが中止になると、学内だけでなく、学外にも影響が出ることになります。
例えば、学会の会場になっている大学なんてのは、不安を感じておられるかもしれません。
また、現在では、オープンキャンパスのような受験生向けイベントも頻繁に行われていますから、こういったイベントに支障が出たら大きなダメージになるでしょう。

学外への影響という点では、↓これも大きいです。
■「東京学芸大、教育実習の学生に『はしか免疫』義務付け」(読売オンライン)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070517i314.htm

東京学芸大(東京都小金井市)は17日、教育実習などを行う学生に対し、はしかの抗体検査を受け、免疫があるとの証明書を提出することを義務づけることを明らかにした。

実習先の学校などに感染を拡大させないための措置で、免疫がない場合には、予防接種を受けさせるという。

(略)同大の学生でも数人のはしか発症が確認されているが、17日現在、休講などの措置は取っていない。

(上記記事より)

上記は東京委学芸大学の例ですが、教育実習生は多くの大学が抱えているはずです。
実習生には上記のように、抗体検査や予防接種を義務づけた方がいいかもしれませんね。

このように多くの大学がはしかの影響を受け、何らかの対応を迫られています。
現在、調査中のところも、感染者はいるけれど特別な措置はとっていないというところも、ピリピリしていることでしょう。

個人的には、休講するかどうかの判断もさることながら、「休講明け」の対応も重要なところだと思います。
授業が休講になったら、その間の授業内容を補うために補講を行わなければなりません。しかし1週間とか10日とかの範囲をカバーするとなると、大学の年間日程にも影響が出てきます。
そのあたりをどう切り抜けるか。大学関係者の方は、上記の報道に出てきた大学の対応に注目しているのではないかと思われます。
大学の危機対応能力が問われるところです。

以上、マイスターでした。

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