韓国 学歴詐称が社会問題に

マイスターです。

日本では高校の大学合格数水増しが問題になっておりますが、お隣、韓国も、なんだか大変そうです。
大学教授や女優、塾講師などの間で、次々に「学歴詐称」が見つかっているのです。

【教育関連ニュース】—————————————–

■「学歴詐称:全国の大学が『偽博士』調査開始」(朝鮮日報オンライン版)
http://www.chosunonline.com/article/20070813000046

■「学歴詐称:『幸せの伝道師』鄭徳姫教授は高卒」(朝鮮日報オンライン版)
http://www.chosunonline.com/article/20070814000048

■「女優チャン・ミヒも学歴詐称か」(中央日報)
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=90297&servcode=700&sectcode=710

■「『学位偽造の講師』捜査拡大…全国の学院が動揺」(東亜日報)
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2007080603568
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全国の大学で博士学歴を詐称して教授を務めていたケースが相次いで発覚し、各大学が一斉に調査を開始した。

申貞娥(シン・ジョンア)前東国大助教授、金玉浪(キム・オクラン)檀国大教授の学歴詐称が発覚したことを受け、各大学に緊張が走った。ソウル大、延世大、梨花女子大など多くの大学では、教授採用に際し、学位授与大学に直接学歴照会を行わなかったケースが多かったためで、もしや偽博士がいるのではと慌てて対策に乗り出した格好だ。

(「学歴詐称:全国の大学が『偽博士』調査開始」(朝鮮日報オンライン版)より)

ソウルから始まった学院(日本の塾)の講師たちの学位偽造についての警察捜査と教育庁の調査が釜山(ブサン)と大田(テジョン)などに拡がっている。

釜山地方警察庁は、釜山市教育庁とともに釜山市内の各学院を対象に、講師たちの最終学歴証明書を収集し確認作業を行うなど本格的な捜査に着手した、と5日明らかにした。

警察は特に、外国大学で学位を取得した海外留学派や外国人講師たちに対しては出入国管理事務所を通じ、大学在学期間中の出入国関連事実を調査することにした。

(「『学位偽造の講師』捜査拡大…全国の学院が動揺」(東亜日報)より)

……と、このように、有名大学の教授でも学歴詐称を行っている可能性があるということで、緊張が走っています。
ほか、塾講師やタレントなど、「有名大学出身」であることがひとつのウリとなる業界でも、こうした学歴詐称を行っているケースがたくさんあるのではないか、と見られています。
「海外の有名大学」を卒業したと言っていたが、実際には在籍していなかったという事例も少なくなさそうです。
(そう言えば日本でも、そんな人がいましたね)

韓国は高等教育への進学率が7割を超え、有名大学の学歴が重視される傾向も強い、日本以上の「学歴大国」です。
より高い学歴を得るために海外の有名大学に留学する方や、大学院に進学する方も多いと聞きます。
詐称してでも見栄えの良い学歴を、と考える人も、出てくるのかも知れません。
(そういえば、韓国は美容整形手術に対する一般生活者の抵抗感が、非常に少ないことで知られる国でもありました。関係ないか)

こうした騒動を受け、さっそく各大学とも、教員達の学歴を精査し始めたそうです。
しかし、そう簡単にはいかない、というのが現状のようです。

中央大の具熙山(ク・ヒサン)教務処長は「1件ずつ確認するのが困難なので、職員を現地学校に派遣し確認を行う方法と外部の企業に学歴検証を委託する方法を検討中だ」と述べた。

慶熙大、キョンウォン大なども外部企業に学歴検証を委託することを検討している。国民大、誠信女子大、崇実大などは学位関連書類を学位授与校に直接確認する方向で協議している。

しかし、大学関係者らは学歴検証は容易ではないと話す。ある関係者は「外国の大学は個人の同意なく情報提供に応じないため、卒業確認を求める要請に返答があるケースは20%に満たない」と頭を抱える。

尚志大の金成勲(キム・ソンフン)総長は「地方大学の場合、自力で確認を行うシステムが不十分なので、学術振興財団が外国の大学に対する確認業務を引き受ける必要がある」と指摘する。

(「学歴詐称:全国の大学が『偽博士』調査開始」(朝鮮日報オンライン版)より)

ソウル江南のある大型有名学院の関係者は「講師たちが卒業証明書を提出した大学に一々確認の要請をしておいた状態」とし「しかし、大学が個人情報の保護を理由に拒否する場合が多くて検証が難しい」と訴えた。

陽川区木洞(ヤンチョング・モクドン)のある補習学院の関係者も「新しく採用した講師たちの卒業証明書を例年に比べて几帳面にチェックしている」とし「しかし講師たちが意図的に偽造学位を提出すれば適切に検証する方法がない」と話した。

(「『学位偽造の講師』捜査拡大…全国の学院が動揺」(東亜日報)より)

このように大学の在籍記録、卒業記録は個人情報ですので、第三者が大学に問い合わせても、すんなり教えてくれることは少ないのだそうです。

となると現実的には、教員から提出された証書類を大学に送付し、「これ、本物ですか?」と聞く……みたいな方法をとることになるのでしょうか……。

なんてことが問題になっていたと思ったら、さっそく、学位の紹介を代行してくれるサービスが登場したそうです。

【教育関連ニュース】—————————————–

■「『詐称はダメ』学位照会サービスが登場」(中央日報)
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=90029
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海外で学位を取った場合、その真偽を確認できるサービスが登場した。ヘッドハンター会社「エンターウエイパートナース」は、6日「海外大学出身者の学歴を確認できる『バックグラウンド・チェックサービス』を提供する」と発表した。

留学経験者や外国人を採用しようとする企業・学院・機関などが依頼すれば、学位・学位取得の時期・専攻などを確認し、報告書を提供するサービス。「当事者から書面を通じて同意を得た後、合法的に照会する」とのこと。同社は、人材派遣などの過程で偽造された海外大学卒業証明書を多数摘発した経験から、同サービスを作った、と説明した。

とりわけ最近、東国(トングク)大・申貞娥(シン・ジョンア)助教授、英語講師のイ・ジヨン氏、インテリアデザイナーのイ・チャンハ氏など有名人の学歴詐称が相次いで発覚し、学位確認への需要が増えるものと期待している。

(上記記事より)

これから全国の大学の教員リストが、この会社に持ち込まれることになるのでしょう。うーん、商売がうまいです。

しばらくの間、日本の大学にも、韓国人の卒業履歴に関するお問い合わせがくるかもしれませんね。

というわけで、韓国の様子をご紹介しました。
ただ日本でも、まだ表面化していないだけで、実際には学歴詐称をしている人が結構いるのかもしれません。
不安な大学は、今のうちに調べてみた方がいいかもしれませんね。

以上、マイスターでした。