マイスターです。
いよいよセンター試験一週間前になりました。
一般入試に挑む受験生の皆さん、追い込みのときです。
さて、日曜日になりましたので、今週も一週間の教育ニュースの中から、いくつかを選んでご紹介します。
【内定取り消し者に卒業延期の選択肢を用意。】
■「神大が内定取り消し対策/卒業延期可能に」(カナロコ)
神奈川大学(横浜市神奈川区)は九日、景気悪化の影響で内定取り消しなどを受けた学生に対する緊急措置として、卒業延期を認める新制度を導入すると発表した。
対象は、三月末に卒業予定ながら企業の都合で内定取り消しを受けたり、入社時期の変更を求められるなどした学生。延期の期間を前学期分の半年間と、来年三月末までの一年間とし、希望者からはそれぞれ五万、十万円の納付金を徴収する。
(上記記事より)
以下が、大学によるプレスリリースです。
■「採用内定取消等を要請された学生に学修継続の機会を与えます――神奈川大学」(大学プレスセンター)
卒業を延ばす場合の学費を減免したり(青山学院大学)、追加で学ぶ際のプログラムを無料で追加したり(韓国)という取り組みを先日の記事でご紹介しました。
(過去の関連記事)
■内定を取り消された学生に対する大学の新たなサポート
神奈川大学では、半年間5万円での卒業延期を、1年まで認める方針を打ち出しました。
同大によると、該当する学生は現段階で十六人いるといい、「新卒者でなければ(次の)採用試験に応募できない企業が多いため、導入する」と説明している。
(上記記事より)
……とのこと。
本当なら、新卒以外も企業が変わらず採用するようになるのが一番良いのですが、それに時間がかかりそうな以上、有効な手だての一つではあると思います。
ちなみに、例えば新卒限定のこれと、それ以外の方を採用するサービス(たとえばこれ)は別商品として提供されているのです。
もし企業が新卒も、それ以外の方も採用しようと思ったら、両方のサービスにかなりの額を支払わなければならなくなるという仕組みです。
だから大多数の企業は、例え年齢に関係なく採用したくても、費用対効果などを考えた結果、新卒採用サービスだけにお金を払っているわけです。
ふと思ったのですが、もしリ○ナビの登録に「卒業予定の学生」という制限がなければ、企業はもっと積極的に、新卒以外の方も採用するのではないでしょうか。
【もう一つの箱根駅伝。】
■「もう一つの箱根駅伝/同コース、大学生がごみ拾いで襷つなぐ」(カナロコ)
二、三日に行われた東京箱根間往復大学駅伝競走のコースで、ごみを拾いながら襷(たすき)をつなぐイベントが四日、行われた。「もう一つの箱根駅伝」と名付けられ、今年で四回目。県内の大学を中心に、十二大学十四チーム五十二人が参加した。
箱根駅伝と同じコースを使い、同じ中継所で襷を受け渡しながら、着順とごみの量で総合順位を決する。トップで到着したチームには50ポイントが与えられるものの、ごみ袋一つ分のごみで10ポイントが得られるため、スピードと清掃を両立しないと優勝が難しい仕組みだ。
国土交通省関東地方整備局や横浜市資源循環局が軍手、ごみ袋などを提供。上位チームには、協賛企業の湯本富士屋ホテルや湯本温泉かっぱ天国などから無料温泉チケットなどが贈られる。
(略)同区間で十三袋をかき集めた神奈川大アドベンチャークラブチーム一年の甲斐健介さん(18)は「夢中で拾った。駅伝応援の旗もたくさん落ちていた。捨てないでもらいたい」と息を切らしていた。
(上記記事より)
日本全国の注目を集める箱根駅伝。
その後に、こんな活動が行われているのをご存じの方は、どれくらいいるのでしょうか。
(マイスターも、恥ずかしながらこの報道で初めて知りました)
投棄された駅伝応援の旗を拾っている、という点など、色々と考えさせるものがあります。
箱根駅伝と、この「もう一つの箱根駅伝」の参加大学は必ずしも一致していない様子。
箱根駅伝に力を入れている大学は、ぜひこちらにも注目してみてください。
【恒例行事。】
■「厳寒の海、熱い祝福 福岡県福津市で8大学寒中水泳」(西日本新聞)
九州地区8大学の水泳部が、凍(い)てつく海で新成人部員を祝福する恒例の合同寒中水泳大会が10日午前、福岡県福津市の津屋崎海水浴場であった。赤ふんどし姿の男子部員が新成人を胴上げして海に落とす伝統の“儀式”で手荒い歓迎をした。
35回目の今大会には、同県内7大学と佐賀大から20人の新成人を含む119人が参加。小雪が舞う海水浴場は気温4度、水温10度と昨年よりそれぞれ9度、3度低い厳しい冷え込みとなった。
(上記記事より)
35回目ということですから、長く続いている行事のようです。
健康に自信のある方しか参加できないと思いますが、一生の思い出になりそうですね。
【開き直り。】
■「スティーヴン・スピルバーグ監督、無断で写真を使った大学に抗議の手紙」(シネマトゥデイ)
スティーヴン・スピルバーグ監督が、弁護士を通じてイギリスのウェールズ大学ランピーター校へ申し入れをし、同校の脚本コースのチラシに自分の写真を使わないよう抗議の手紙を送った。
インディペンデント紙によると、ランピーター校は創作&脚本コースの修士課程の宣伝チラシに、卒業生たちの中にスピルバーグ監督の写真をコラージュした画像を使ったが、スピルバーグ監督はこのコースに出席したことはなく、このコースを援助している事実もないそう。手紙を受け取った大学側は「すぐにすべてのチラシを破棄し、スピルバーグ氏に謝罪の手紙をお送りしました」と素直に非を認めながらも、「スピルバーグ氏がどうしてこの事実を知ったのかわかりませんが、我々の宣伝がそれほど遠隔地へも届いていることは非常に嬉しいことです」と、開き直ったコメントも出している。
(上記記事より)
スピルバーグ監督から学べるのかと誤解する人だっているかもしれません。
まったく関わっていない監督を勝手にパンフレットに登場させるのは、確かにマズイでしょう。
それにしても、大学側のコメントは、すごい開き直りっぷりですね。
【えぇ~!?】
■「大学の卒業式で先生にプロポーズ 男子学生、級友も応援」(琉球新報)
南投県にある南開科技大学で12月24日、一風変わった卒業式が執り行われ、その席で卒業生が女性教員にプロポーズをして話題になっている。
プロポーズしたのは、同学短大部車両産業学科の李泰嘉さん。今年同大学では、卒業生がロッククライミングをするというユニークな卒業式を挙行。李さんが途中まで登ったところで、クラスメートがひそかに用意していた、求婚の言葉を書いたパネルを掲げ、「断ったら、李さんはロープを切って自殺する」と求婚への同意を求めた。
クラスメートの協力を得て李さんがプロポーズした相手は同学教員の張昭儀さん。李さんは同学の職員でもあり、これまで2年間交際を続けてきた。突然のプロポーズに驚いた張さんだが、李さんが花束を手に、ひざまずいて正式に求婚すると、恥ずかしそうに「はい」と答え、祝福を受けた。
(上記記事より)
日本の大学だとあまりない、というかあったら問題になりそうな気がする話題です。
とても珍しいので、ご紹介させていただきました。
以上、今週のニュースクリップでした。
今週も一週間、本ブログを読んでくださいまして、ありがとうございました。
一般入試を受ける受験生の皆さんは、ここからが一つの山場です。
頑張ってください!
マイスターでした。
※この記事は、現役高校生のための予備校「早稲田塾」在籍当時、早稲田塾webサイト上に掲載したものです。