ニュースクリップ[-9/23]「キャンパスで発砲事件、学生2人負傷 デラウェア州立大」ほか

マイスターです。

日曜日になりましたので、恒例のニュースクリップをお届けします。

今回は海外のニュースだけ、それも「事件報道」が多くなりました。

アメリカの大学キャンパスでまた発砲事件。
■「キャンパスで発砲事件、学生2人負傷 デラウェア州立大」(CNN)
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200709210029.html
■「学生を参考人聴取、テロ無関係 デラウェア州立大での発砲」(CNN)
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200709220003.html

アメリカのデラウェア州立大学で、バージニア工科大学の事件を彷彿とさせる発砲事件が起きました。

今回は大学の対応は迅速で、事件発生後、すぐに学生への緊急の連絡、およびキャンパス封鎖などの処置がとられたとのこと。
その辺りについて、ワシントンポスト.comに、以下のような記述がありました。

Less than an hour after the police received a call about the shooting around 1 a.m., administrators met and sent warnings by flier, Web site and phone and in person, knocking on doors in dorms. The lesson they learned from Virginia Tech, university spokesman Carlos Holmes said, was: “Don’t wait.”

(略)In the chaos, he saw Pugh on the ground. He saw students pick Pugh up and carry him to a dormitory. “I just wanted to stay low,” Robinson said, “get out of the way.”

Minutes after the shooting, he heard a knock at the door. He immediately thought of the shootings at Virginia Tech, and he refused to open the door until he learned that the person outside was his hall adviser.
(「Quick Lockdown After College Shooting」(washingtonpost.com)より)

緊張に包まれる深夜のキャンパスの様子が伝わってきます。
このとき、キャンパス内にいる誰もが、バージニア工科大の悲劇を連想したのでしょう。

犯人の行方は依然、不明です。
早く、キャンパスが日常を取り戻すことを願います。

(なお、発砲事件のニュースがこうして続くと、いよいよ留学生受け入れ政策に影響が出てきそうで、そちらも心配です)

キャンパスの一角で。
■「樹上に9カ月間座り込み=大学構内の林伐採に抗議-米」(時事ドットコム)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007091800089

反骨的な校風で知られる米国の名門カリフォルニア大学バークリー校で、体育施設建設に伴うオーク林伐採に抗議する「樹上座り込み」が約9カ月間にわたり繰り広げられている。当初は静かな環境保護活動だったが、大学当局による隔離フェンス建設が学生を刺激し、対立が先鋭化した。

(上記記事より)

環境保護活動から発展した抗議活動が、このような形に発展するというのは、日本ではあまり聞きませんね。
大学の学風を感じさせるニュースです。

どうやら、大学側のとった強硬手段が、事態を重大にしてしまっている様子。
とは言え、体育施設の建設も、大学にとっては重要なことでしょう。
双方、いいアイディアを持ち寄って解決に向かえるといいですね。

ネットで話題騒然?
■「ケリー上院議員の大学講演で、警官が質疑中の学生をスタンガンで攻撃」(AFPBB News)
http://www.afpbb.com/article/politics/2285311/2160223

米フロリダ大学(Florida University)でジョン・ケリー(John Kerry)上院議員の講演中に質問し続けた男子学生が、警官にスタンガンで攻撃される様子を映した動画が17日、インターネット上に投稿され論議を呼んでいる。2004年の大統領選でジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)現大統領の対立候補だったケリー議員は同件に関し、即座に遺憾の意を表明した。

(上記記事より)

詳細は上記リンクをご覧ください。
この事件、既にネットで多くの話題を集めており、YouTubeなどの動画投稿サイトにも事件映像、およびそのパロディ映像が出回っているようです。

色々なニュースを見る限り、どうやら、質問した学生の態度にもかなり問題があったようです。
ただ、仮にそうだったとしても、その対応としてスタンガンの使用が適切だったかどうか。インターネットメディアを始め、様々なところで議論が展開されているようです。

政治的な事情と、学問の自由。
■「イラン大統領を招待の大学に批判の嵐 米国」(SankeiWEB)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070922/usa070922012.htm

米コロンビア大学(ニューヨーク市)が、国連総会出席のため当地を訪れるイランのアフマディネジャド大統領を討論会に招待、物議を醸している。同大は「学問の自由」の原則と、多くの問題発言で知られる「テロ支援国」指導者に強く反発する国民感情とのはざまに立たされた形だ。

この討論会は、「世界の指導者フォーラム」と題した企画のひとつとして、24日午後にアフマディネジャド大統領を招いて行われるもので、大学側は21日夜、予定通りの開催を改めて確認した。

「対立する考えを学ぶ場を提供する」という趣旨の下、大統領による講演のほか、学生との質疑応答も予定されている。

(略)同大学生の意見はさまざまだ。しかし、AP通信によると、アフマディネジャド大統領への抗議デモに参加するという学生の間にも、「彼は大国の指導者で、たとえ間違っていたとしても、彼の発言を聞くことは重要だ」と討論会には賛意を示す意見もあるという。

(上記記事より)

事情の違うところもありますが、例えば北朝鮮の指導者層が日本の大学に招かれて講演を行うと考えたら、上記の報道の内容をイメージしやすくなるのかも知れません。
おそらくアメリカでも日本でも、これを認められる大学と、許容できない大学とがあることでしょう。

個人的には、上記の最後の学生さんの意見に一票をあげたい気持ちです。

政治、宗教、大学。
■「トルコ首相が大学でのスカーフ着用認める改憲案、世俗派は反発」(AFPBB News)
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2285935/2164627

トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)首相は19日、英フィナンシャル・タイムズ(Financial Times)紙のインタビューの中で、トルコの大学構内で禁止されているヘッドスカーフの着用を許可すべきだとの考えを示した。制定作業が進められている新憲法で、イスラム女性の慣習とされているスカーフ着用に対する禁止令が廃止されるかどうか、政教分離を貫いてきたトルコ国内で議論を呼んでいる。

(略)軍部、法曹関係者、学者らを含む世俗派はヘッドスカーフの着用禁止について、同国の政教分離原則の象徴とみている。着用禁止が緩和されれば、政教分離原則が損なわれ、逆に女性に対し、ヘッドスカーフを着用するよう圧力をかけることになると警戒している。

特に学界と法曹界の関係者らは、トルコ与党の公正発展党(AKP)が制定準備を進めている新憲法で、ヘッドスカーフ着用禁止を廃止することについて、強い反対を示している。

(上記記事より)

こちらは、宗教政策が絡んでいるニュースで、さらに複雑です。

トルコは、国民のほとんどがイスラム教徒ですが、同時に、憲法に基づく「政教分離」を国是として打ち出している国でもあります。

で、イスラムの慣習としてよく知られている女性のスカーフ着用ですが、トルコでは政教分離の方針に基づき、現在「大学では、スカーフを着用してはならない」と定められているのです。ややこしいですね。

事情を知らない我々は、「人それぞれでいいんじゃない?」と簡単に考えてしまいそうですが、トルコの方々にとってみれば、「政教分離」をどの程度の範囲で維持するのかは、大事な問題なのだと思います。
国内で議論されるべきことで、外からどうこう言える問題ではなさそうです。

ただ、ふと思ったのですが、他のイスラム諸国からトルコに留学したいと考えた女性がいたとしても、スカーフ着用を禁止されているという理由で、あきらめざるを得ないケースがあったりするのでしょうね。
それとも、留学生だけは特例で自由なのでしょうか。どなたか、お詳しい方がいらしたら、教えてください。

以上、今週のニュースクリップでした。

今週も一週間、本ブログをごひいきにしていただき、ありがとうございました。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

マイスターでした。