マイスターです。
ちょっと興味深い報道を見つけました。
【教育関連ニュース】—————————————–
■「岐阜大に金型実習工場 技術者育成に追い風」(中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20070907/CK2007090702046924.html
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減少しつつある若手の金型技術者の育成に取り組もうと昨年七月に設立した「岐阜大金型創成技術研究センター」の付属加工工場が六日、岐阜市柳戸の岐阜大にオープンした。四月から学部四年生と大学院生二十六人に金型教育を始めていて、十月から工場内で本格的に技術実習を行う。
同センターは文部科学省科学技術振興調整費事業の一環で、昨年七月から二〇一〇年三月までに約二億五千万円の助成を受ける。岐阜大や県、大垣市などが提案機関となり日本金型工業会(東京)などと連携して設立が実現した。工場は約二百三十平方メートルで工学部棟近くに建設。全国の工作機械メーカーから寄付された十三の工作機械と十五の周辺機器を設置した。いずれも最先端設備で約三億円相当だという。
(上記記事より)
日本の「ものづくり」のレベルの高さを支えるものとして、しばしば引き合いに出されるのが、金型の技術。
団塊世代の定年にともない、技術の継承が危ぶまれている分野のひとつです。
そんな背景もあってか、キャンパス内に金型技術の実習を行える工場を設置したのが、岐阜大学です。
■「岐阜大学・金型創成技術研究センター」
http://www1.gifu-u.ac.jp/~gcadet/
記事にあるとおり、岐阜大学のこの取り組みは、文部科学省の「科学技術振興調整費事業」の一環になっており、助成も受けています。
なかなかユニークな施設だと思うのですが、いかがでしょう?
連携・提案先機関としても、岐阜県、大垣市、日本金型工業会、岐阜県金型工業組合、大垣市鉄工協同組合など、パブリックな組織の名前が並んでいます。
地元からの期待も大きいのですね、たぶん。
金型技術は、地域の小さな工場などに蓄積されているノウハウや技術も多いと聞きます。
そんな部分を教育する際に、どうするか。
上記の事例は、その参考になるそうですね。
以上、マイスターでした。