新しげなメディアが大好き、マイスターです。
正確には、新しいメディアを使って面白そうなことを企むのが好きです。
というわけで、↓こんな取り組みをご紹介します。
【教育関連ニュース】—————————————–
■「キャンパスで『ワンセグ』、慶大が全国初の学内放送実験」(読売オンライン)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20070416i513.htm
■「ワンセグで情報番組、慶大が実験 サークルやグルメ紹介」(SankeiWEB)
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200704170011a.nwc
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携帯端末向け地上デジタル放送「ワンセグ」を学内で流す実験が16日、横浜市の慶応義塾大学日吉キャンパスで始まった。
専用の携帯電話に学生向けの情報番組を送る試みで、全国の大学で初めて。将来は学内放送局を作る構想も練っている。
武山政直准教授(経済地理学)が「ワンセグなら、学生が空いた時間に見て手軽に情報を入手できる。情報共有を進めやすい」と企画した。2か所に送信用アンテナを設け、学生食堂やサークル、地域の店の紹介など計10番組を放送。慶大のほかのキャンパスで撮った番組も中継した。
(「キャンパスで『ワンセグ』、慶大が全国初の学内放送実験」(読売オンライン)記事より)
世間ではあんまり盛り上がっている実感がないワンセグですが、なるほど、キャンパス内の放送インフラとして使うという手がありましたか……!
ワンセグはあくまでも「放送」なので、同じ時間に、一斉に多数の学生に情報を送ることが可能です。
オンデマンドなインターネット配信とはまた違った特性を活かし、同じ情報をリアルタイムで配信したい場合に有効活用できそうです。
すぐに思い浮かぶところとしては、当日の休講情報や緊急時の避難場所指定、大学イベントの告知などがありますでしょうか。
大学の授業の間や朝、放課後など、空いている時間を使って、その都度効果的な情報を選んで放送したら、面白いことができそうです。
例えば履修登録期間に、「履修登録の注意事項」なんて映像を教務課が流す。
「就職セミナーのご案内」なんて映像を、就職課が流す。
うーむ、学内広報への親和性が高そうです。
新学期に各サークルの勧誘映像を集めて放映すれば、新入生はこぞって視聴すると思います。
大学対抗スポーツの開催日をうまく告知すれば、観戦に訪れる学生も増えるでしょう。
せこいところでは、お昼休みに、学食の季節限定メニューの紹介映像を流したら、売り上げが伸びるかも知れませんね。むぅ、試してみたい。
あと、オープンキャンパスや、大学を会場にした学会などでの活用も考えられますね。「○時より、○号棟○○教室で、○○教授の講演が始まります」みたいな放送をキャンパスで流したら、楽しそうです。
……というかコレ、実はものすごく可能性を秘めているんじゃ……!?
使いようによっては、大学主催イベントの参加者数を倍増させたり、就職率を上げたり、留年生を減少させたりできそうな予感が!
もっとも上記のような使い方をするには、記事にもあるように、学内にコンテンツ制作と放送を担当する、放送局を設置する必要があります。専門のスタッフも必要になります。そこまでの設備と体制を構築する覚悟があるかどうかです。
学生の力を活用するという手もあります。興味のあるところには、ぜひワンセグを使って面白い取り組みを行って欲しいなと、個人的には期待します。
以上、マイスターでした。
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(おまけ)
シチュエーションマーケティング―ケータイ時代の消費を捉える新発想
「シチュエーションに合わせて適切な情報を届ける」ことの有用性を説いた本。
キャンパス内ワンセグ放送のような環境でこそ、この本の主張が活かされそうです。