マイスターです。
昨日の記事
・受験生を応援したい人達
http://blog.livedoor.jp/shiki01/?blog_id=393964
……でご紹介しきれなかった事例がありました。
とてもユニークな取り組みですので、ぜひ皆様にもご紹介したいと思います。
【教育関連ニュース】—————————————–
■「サクラサク委員会 SAKURA SAKUYO 2007」(サクラサク委員会)
http://www.sakurasakuyo.jp/
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「サクラサク受験生応援委員会」は、日夜志望校を目指し、受験勉強に取り組む全国の受験生にエールを送るため、東京大学のお膝元である、東京都文京区の本郷商店会が発起人となり、文京区の後援のもと、本趣旨に賛同する民間企業の参加を得て発足した、日本ではじめての受験生応援団体です。
「サクラサク受験生応援委員会」では、受験合格の象徴であるサクラ満開のビジュアルと「きっと、サクラサクよ。」のスローガンを掲げて、本郷商店会による街イベント「受験生村」を実施するほか、著名人の受験生応援メッセージなどが満載の大学ノート風フリーペーパー「さくらさくよ。2007」を全国で無料配布。また、大学入試センター試験当日には、本郷地区に満開のサクラのラッピングを施した「サクラサクタクシー」を集結させて受験生を無料送迎するなど、受験生を励ますと同時に、勇気付けられるようなさまざまな活動を展開していきます。
(「サクラサク委員会とは」(サクラサク委員会)より)
きっかけは、本郷商店街が独自に始めた取り組みでした。マイスターの記憶によると確か、東京大学がある本郷三丁目駅周辺を桜のビジュアルで埋め尽くし、受験生達を応援する……といった取り組みだったと思います(以前、メディア等で紹介されていたので、ご存じの方もいるかも知れません)。
以前その映像をニュースか何かで見たとき、マイスターも、
「こりゃ粋な演出だなぁ。なるほど、本郷商店街ならではだなぁ」
……などと感心させられたのを覚えているのです。
そんな商店街の取り組みに、民間の企業も参加。
今や上記のような「受験生応援団体」を名乗るまでプロジェクトにまで発展していたというわけです。
<まちづくり+企業のPR活動>、と言えますでしょうか。
これ、町おこしイベントとして考えると、かなり面白い取り組みです。
「東京大学がある町」というアイデンティティーをこんな風に使うというのはとてもユニークな発想だとマイスターは思います。
「サクラサク」というメッセージを打ち出した町の様子は、映像にしたときインパクトがありますので、メディア向けの情報として非常に強力です。
どうやら今年は、新しく始めた「受験生応援タクシー」がメディアの方々に人気みたいです。
■「『サクラサク』受験生応援タクシー 都内商店街が企画」(Asahi.com)
http://mfeed.asahi.com/life/update/0130/003.html
■「日本初!受験生専用無料タクシー登場」(livedoor NEWS)
http://news.livedoor.com/article/image_detail/2988367/?img_id=131511
「SAKURA SAKUYO 2007」というフリーペーパーも発行しているようです。
■「フリーペーパー」(サクラサク委員会)
http://www.sakurasakuyo.jp/paper.html
「さくらさくよ。2007」は、満開のサクラがデザインされた一見大学ノート風のフリーペーパー。ここには、受験生のためのちょっとためになるアドバイスやデータ集をはじめ、委員会に賛同していただいた作家、ミュージシャン、アスリートなどの著名人から受験生への直筆応援メッセージと写真が掲載されています。
自由に書き込めるノートページもありますので、家族、先生、同級生に応援メッセージを寄せ書きしてもらい、自分だけのオリジナル応援メッセージ集を完成させてください。
「さくらさくよ。2007」は、2007年1月から全国のスーパー、コンビニエンスストア、サクラサク委員会参加企業の関連店舗などを通じて約350万部配布します。
(上記ページより)
楽しげで話題性たっぷりの冊子になっているみたいですね、
いち商店街にここまでの取り組みができるのは、やはり企業の協賛を得ているからでありましょう。「東大のお膝元」という立地が、ある種のブランド力を発揮しているのです。「受験生を応援する」というメッセージを発信したい企業は結構あるので、そこにピタリとはまったのですね。
いや、意外なところに、活用できる資産というのは眠っているものです。
入試期間中は本郷の町で様々なイベントも行っているようで、フリーペーパーもそうした機会に配布されています。
大学入試センター試験が行われる1月20日(土)および21日(日)の2日間を中心に、東京都文京区本郷で、「受験生村」を実施して街全体で受験生を応援します。
街の中心地に近い薬師通りでは、「受験生村」の象徴として、満開のサクラの花道をイメージした「サクラサク ストリート」を設営して、試験を終えた受験生を迎えます。そこでは、本郷商店会による合格祈願のお汁粉頒布や、フリーペーパーおよびキットカットの配布を行います。
さらに受験生にウイッシュカードを配布しますので、夢や願いを書き入れて、ストリート終点にある櫻木神社の「願いの杜」ボードにウイッシュカードを貼って、合格祈願をすることもできます。
また、街中では受験生応援の街路灯フラッグを掲出し、各商店では店頭ポスターをディスプレイして受験生応援商品やサービスの提供を行い、ここでもフリーペーパーとキットカットの配布が行われます
(「受験生村」(サクラサク委員会)より)
試験の後にお汁粉なんかもらっちゃったら、もうそれだけでその町が大好きになりそうです。いいなぁ。
それにしても、キットカット配りまくりです(笑)。
いかがでしたでしょうか。
この本郷商店街は東大という地元の資産を活かし、企業と協力して大規模なPR活動を行っています。ただここまでやれなかったとしても、全国の大学街が「受験生応援」というテーマでイベントやキャンペーンを行うことは可能だと思います。
試験を終えた後の受験生にも喜ばれ、「大学がある町」「若者を応援する町」というイメージによって商店街の一体感もまし、大学も知らず知らずPRされていて嬉しい。
「サクラ」のパワー恐るべし、です。
以上、マイスターでした。
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(おまけ)
本文の事例とは関係がないのですが、複数の企業が絡んだ受験生応援企画としては、↓こちらもちょっとユニークです。
■「江崎グリコとJTBとのコラボレーション 受験生応援企画」(江崎グリコ株式会社、株式会社JTB西日本、新宿ニューシティホテル)
http://www.newcityhotel.co.jp/jukensei/index.htm
受験生をホテルから大学まで送迎する無料バスだそうです。
初年度の今年は、早稲田大学を受験するために上京しホテルに宿泊する受験生を対象とし、新宿→早稲田大学間を無料運行します。今回をトライアルとし、利用者の声を踏まえて来年度以降の施策に活かしていく予定です。(上記記事より)
とのこと。
そのうち入試シーズン中は、町中にこんなバスや、サクラ模様のタクシーを見かけるようになるのかも知れませんね。
(過去の関連記事)
・受験生を応援したい人達
http://blog.livedoor.jp/shiki01/?blog_id=393964
・大学受験の合否を電報で伝えていた昔のアルバイト
http://blog.livedoor.jp/shiki01/archives/50155453.html