センター試験を受けた帰り道、電車の中で、知らない方にチョコレートをもらったことがあるマイスターです。
友人と3人で試験の出来について話していたら、50歳前後と思われる品の良い女性が、にこにこしながらアーモンドチョコレートをくれました。美味しかったです。そうか、受験生というのは親や教員だけでなく、世間の皆様からも応援してもらえるものなのか……と、人の世の情けに感じ入った18歳のマイスターでした。
ただその後、東大医学部で学んでいるというご子息の自慢話が30分ほど続いたのには少々参りましたが……。
(そっちがメイン?)
そんなマイスターも今や、受験生を見守る側になってしまいました。
今の季節、早朝の電車などに乗ると、明らかに受験生と思しき若者の姿がちらほらと見受けられます。
「マフラーや手袋、厚手のコート等々やけに気合いの入った防寒装備をしている」、「ヨレヨレになった赤本をまるで最終確認するかのようにパラパラめくっている」、といった特徴を持っている若者は受験生だ……と勝手にとらえ、勝手に心の中で「がんばれ」コールを送るマイスターです。
さて、世の中には、受験生を応援したい人達がいっぱいいるようです。
生き残りを賭けてサービスを競い合っている企業も、その例外ではありません。
最近では、「受験生応援」を謳うサービスが多いみたいです。
というわけで本日は、マイスターが見つけた受験生向けサービスをいくつかご紹介したいと思います。
【受験勉強の応援】
■「朝日新聞社の受験生応援サイト! asahiguma.com」
http://www.asahiguma.com/index.html
まずはこちら。朝日新聞社のサイトです。
広告などを見ても分かりますが、朝日新聞は「入試に良く出る新聞」という点をウリの一つにしています。そんな同紙が受験生応援サイトを立ち上げるのはいわば必然!でありましょう。
(実際、画面には「購読のお申し込み」ボタンやら「朝日新聞出題大学一覧」やら、「大学入試に強い朝日新聞」の文字がっ)
ただそこはやはり新聞社。「小論文講座」など新聞社ならではのお役立ちコンテンツも備えていて、真面目な部分は真面目です。「養老先生の今月の格言」なんていう、新聞社っぽいシブめのコンテンツもあります(ご本人の肉声が流れますので、閲覧の時はご注意を)。
また、新聞配達の奨学金制度に関する案内があるのも、新聞社らしい点でしょうか。
(ところで実は、入試に良く出るという「天声人語」や「社説」って、ネットで無料で読めてしまうのです……が、そこへのリンクは張られていないのですよね。そりゃそうか)
【受験時の宿の応援】
■「日本全国『受験生に便利な宿検索』」(楽天トラベル)
http://travel.rakuten.co.jp/special/jyuken/
■「受験生の宿」(じゃらんnet)
http://www.jalan.net/jalan/doc/theme/goukaku/goukaku_index.html
サテライト入試が普及してきたとは言え、実家を離れ遠く離れた街で受験をしなければならない機会はまだまだ多いです。
そんなときの宿泊先はどうするか? とお悩みのご家庭は、きっとこんなサイトでホテルを予約されるのでしょう。
考えてみれば、受験生達が宿泊するホテルの需要ってあなどれません。試験が続く場合、結構な期間、連泊されることもあるでしょう。ホテル業界は、受験生達の動向を熱心に見つめています。
(大学によっては、近隣のホテルの連絡先一覧などを募集要項につけて配布しているところもあるのではないでしょうか)
最近では「受験生プラン」を用意しているホテルもあるようです。
↓こちらのホテルなどは、ものすごい気合いの入りようです!
■「受験生宿泊プラン『受験生の宿』」(水道橋グランドホテル)
http://www.hatago.co.jp/examination.htm
受験生コンシェルジュ(?)
室内勉強机、完備
電気スタンド無料貸し出し
勉強部屋として会議室を開放
合格弁当の販売
水道橋という好立地に加えて、いやこれは、ちょっと感動するくらいの徹底サービスぶりです。
料金はそれなりにかかりますが、子を思う保護者様の心をガッチリつかみそうです。マイスターは「このページをご覧の親御様 ご安心ください。」というコピーにうなりました。
【試験会場までのフライトの応援】
■「JAL国内線 – 受験生割引」(日本航空)
http://www.jal.co.jp/dom/rates/rule/r_jukensei.html
■「ANA国内線 – 受験生割引:各種運賃のご案内」(全日空)
http://www.ana.co.jp/dom/fare/guide/ed.html
ホテルを押さえたら次はどうするか? そう、移動手段です。
JALもANAも、受験生割引運賃を用意しています。
受験シーズンは宿泊に加え、当然飛行機の需要もあるわけで、そこを見逃す両社ではありません。顧客をライバルに取られまいと、同じようなサービスを展開してます。
【受験後の部屋探しの応援】
■「受験生のための新生活準備ナビ」(リクルート)
http://www.shinseikatsu.jp/
■「受験生のためのひとり暮らしガイド」(アドエイト)
http://www.hitorigurasi.net/
無事に合格が決まったら次は部屋探しです。不動産業界は、最も受験生に熱い視線を送っている業界ではないでしょうか。
実際、「学生 マンション」などで検索をかけると、これでもかと言うほど情報が出てきます。
不動産会社にとっては年に一度の勝負時。ライバルに負けている場合ではありません。受験生を手堅く引き寄せられないと生き残れないのでしょう、きっと。
ところで受験の結果が出てから新学期まではほとんど期間がありません。新一年生達にとって、部屋探しのために与えられた時間はごくわずか。そのため数年間暮らす大切な部屋なのに3時間で決めるとか、実物はまだ入居しているので図面だけで決めるとかいった部屋選びをしなければならないことも多いと聞きます。
寮を備えている大学などはその点安心ですが、なかなかそうもいかないのですよね。どうやら不動産屋同士の戦いは、まだしばらくは続きそうです。
【新生活の環境作りの応援】
■「大学生協の受験生応援サイト2007」
http://www.univcoop.or.jp/freshman2006/
学生生活の頼れる味方である生協も、受験生の段階から熱心です。
新生活に必要な家具・家電の購入案内からもしもの場合の共済まで、手堅くサポートしています。
「アンタ、家具とかはどうするの?」
「平気よお母さん、生協で買えるらしいから」
みたいな会話が全国でされるのでしょう、きっと。
【その他、色々応援】
■「Yahoo!ステップアップ – 受験生応援特集」(Yahoo!JAPAN)
http://stepup.yahoo.co.jp/shinro/juken_2006/
最後はこちらをご紹介。日本を代表するポータルサイトであるYahoo!JAPANも、受験生応援特集を組んでいます。
Yahoo!トラベル、Yahoo!不動産、Yahoo!ショッピングなどなど、上記でご紹介したサービスの多くをYahoo!JAPAN単体でカバーしているので、応援サイトも作りがいがあるのでしょう。受験生を完全サポートする体制です。
おっと画面右側中央のバナーでは、なななんと願書の提出まで受け付けているではありませんか!
……って、これはサイバー大学の案内でした。
恐るべしYahoo!JAPAN、なんと大学本体まで用意して受験生をサポートしています。
(…と冗談はさておき、でも実際サイバー大学に入学されたら、Yahoo!トラベルやYahoo!不動産の出る幕はないんですよね。複雑な関係です)
長くなってきたのでこの辺にしておきます。
本当は、「大学自らが作った受験生応援サイト」も取り上げたかったのですが、それはまた改めて。
それにしても、受験生の皆様に熱い視線を送っているのは、どうやら大学の入試課だけではないようですね。
以上、マイスターでした。