YouTubeで大学をPRしてみる?

マイスターです。

皆様は、「YouTube」はご覧になってますか?
毎日のように楽しんでいる、という方から、「何それ?」という方まで様々でしょうね。
ご存じのない方のために簡単にご紹介します。

■Youtube
https://www.youtube.com/

YouTube(ユーチューブ)は、アメリカ合衆国の企業。オンライン上で動画を共有、閲覧できる同名のソーシャル・ネットワーキング・サービスを運営している。
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サイトは英語で構成されている。サービスはすべて無料で利用でき、広告は掲載されているが、ビジネスモデルは公表されていない。随所でAjaxが用いられており、YouTubeを利用するにはJavaScriptを有効にする必要がある。動画閲覧だけなら登録は不要だが、稀に会員しか見られない動画もある。登録すると以下のサービスを利用できる。

* 容量100MB、10分までの動画ファイルを容易にアップロードし、公開できる。
* 動画を5段階で評価したり、動画やメンバーにコメントを付けられる。
* 動画をまとめたプレイリストを作成・公開する機能、お気に入り機能がある。
* 特定のメンバー同士で動画を共有できる。

2006年4月21日時点で4000万の動画があり、日に3万5千の動画がアップロードされていることがプレスリリースで発表された。
YouTube 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

簡単に言えば、個々人が、好き勝手に動画をアップロード・公開できる無料サイトです。
2005年の終わり頃から、ネット業界や広告業界のメーリングリストなどで話題にされることが多くなり、マイスターはそれで知りました。
もはや今では、広くネットユーザーの皆様に知られるサービスになっています。

YouTubeのサイトの検索窓で、試しにあなたの好きなテレビ番組の名前を入れてみてください。かなりの確率で、その番組そのものが閲覧できてしまいます。(番組の「一部」であることがほとんどですが)
タレントの出演するCM映像や、ミュージシャンのプロモーション・ビデオなども、拍子抜けするほどあっさり閲覧できます。

とても楽しいサービスなのですが、当然、著作権や肖像権の問題が発生し、今でも議論の的になっています。最近では、NHKの番組が勝手にアップされ、NHKがYouTubeに抗議して削除させたという出来事がありました。

ただ、「いつでも誰でも自由に動画をアップできる」という仕組みであるため、どの動画が著作権に反しているかをチェックすることは事実上、不可能です。したがって最近では、テレビ局をはじめとするメディアや、広告代理店なども、YouTubeをただ批判するのではなくて、どうにかうまく共存しよう、あるいは利用してやろう、ということを考えるようになってきています。

最近では、↓こんな出来事が起きました。

■「TOKYO MX、DG提供の番組“blogTV”を動画共有サイト“YouTube”などで公開」(ascii24.com)
http://ascii24.com/news/i/serv/article/2006/08/24/664165-000.html

テレビ局が、番組をテレビで放映すると同時に、YouTubeにもアップしますと宣言したのです。メディアが、他のメディアを使ってコンテンツを提供するというのは、前代未聞ではないでしょうか。
このように、全世界の映像メディアにとってのビッグ・バンになるかもしれないYouTube。業界関係者の間では、議論が続いています。

ただし……自分が撮影・制作した映像コンテンツをアップする分には、著作権上、何の問題もありません。

前置きが長くなりました。

そう、このYouTube、使いようによっては非常に魅力的な広報・PRメディアになりうるのです。

映像を自分のwebサイトで公開するのは、結構大変です。大勢がいっぺんに閲覧に押しかけるとサーバに大きな負荷がかかりますから、そうならないようにインフラを整備する必要がありますしね。YouTubeなどのサービスを利用すれば、そういった点は心配要りませんよね。

大学のように広報予算をあまり多くとれない組織においては、部分的にでもYouTubeを、広報活動においてうまく使えるのではないか?

と、マイスターなんかは思うわけです。

ですから実は、マイスターがYouTubeの存在を知ったとき、最初にやったことは、YouTubeに大学案内映像をアップしている大学がないかどうかをチェックすることでした。
「大学」というキーワードでYouTubeを検索してみたのです。

ただ、当時(2005年終わり頃)に確認した際は、そういった動画は見つけられませんでした。世間にまだこのサービスが知られていない頃でしたから、まぁしょうがないか、と思ったのを覚えています。

そして時は過ぎ、2006年9月。

ついに、マイスターは見つけてしまいました。大阪経済法科大学の広報用映像(ドラマ仕立て)が、YouTubeにアップされているのを……!

■大阪経済法科大学広報ビデオ-UNIVERSITY PROMOTION VIDEO(1/2)
https://www.youtube.com/watch?v=ibnm1WAweIk
■大阪経済法科大学広報ビデオ-UNIVERSITY PROMOTION VIDEO(2/2)
https://www.youtube.com/watch?v=EGvVKwyd1mI

ただし、これ、大阪経済法科大学が公式にアップしたものかどうかは不明です。

■「ブロードバンドコンテンツ」(大阪経済法科大学)
http://www.keiho-u.ac.jp/intro/bbcont.html

↑大阪経済法科大学のwebサイトでは、この動画の「予告編」しか公開されていません。同大学の入試課に資料請求をすると、無料でもらえるということになっているようです。したがって現在、「大学の公式webサイトでは予告しか見られないけど、YouTubeでは全部見られる」という状況になっているわけです。

大阪経済法科大学の入試課がアップしたのか、それともこの映像を入手していたどこかの誰かが、勝手にアップしたのかは、マイスターにはわかりません。
ただ、もしもこれが大学の正式な広報活動の一環として行われたのだとしたら、マイスターは感心します。

この映像、元々は「資料請求してくれる代わりにプレゼントされる映像」という意味あいで作られたものなんじゃないかとマイスターは推察します。でもそれだと結果的に、映像はあまり多くの人の目には触れません。
そもそもこれは「大学に興味を持ってもらうための紹介映像」なんだから、プレゼント用ではなく、どこかで自由に閲覧できた方が好ましいわけです。

したがって、YouTubeで配信するのは、この場合「そう悪いことじゃない」と個人的には思うのです。もし、大学として公式にアップしたものではなかったとしても、結果的に、多くの人の目に触れる可能性は高まったわけですしね。

各大学は、こういった試みを、大学所有の色々な映像コンテンツで試してみてはいかがでしょうか?

マイスターはどちらかというとYouTubeは、長いコンテンツではなく、「ちょっとした映像」を「試しに、気軽に」アップしてみる行為に向いていると思います。
例えば、↓こんなのが実際にYouTubeにアップされていました。

■津田沼航空研究会 鳥コン#30
https://www.youtube.com/watch?v=Y6PkwYUAs0U

■じゃんけん必勝ロボ:広島大学大学院工学研究科
https://www.youtube.com/watch?v=FokiPmQkUiU

■早稲田大学 人の乗せるロボット
https://www.youtube.com/watch?v=p72errT-g18

■チャリべえ”Chari-Be”:千葉工業大学
https://www.youtube.com/watch?v=QF_RlpkZYAI

理工系の研究開発の成果を紹介する映像ですね。いずれもほんの数秒のものですが、見ていると結構おもしろいんですよ。

こういうものをYouTubeでこまめにアップして、それを大学ブログなどで紹介する、なんて形をとると、日頃の大学PR活動がより楽しげになるのではないでしょうか。

大学は、テレビCMを使うことがあまりないためか、「映像」を活用した広報活動にまだあまり慣れていないと思います。
YouTubeなら気軽に無料で利用できますから、ここで実験的にあれこれ試して、ノウハウを蓄積してみてはいかがでしょうか?

以上、マイスターでした。