ニュースクリップ[-1/19] 「センター全日程終了、718人が再試験の対象に」ほか

マイスターです。

受験生の皆さん、センター試験お疲れさまでした!

早稲田塾生は、塾生サイトにて、自分の得点や志望校への合格可能性が分かる自己採点システムがオープンしていますから、そちらで自分の点数を確かめてみましょう。
気持ちを新たにして、これから本格的にスタートする一般入試を、最後まで乗り切ってください!

さて、日曜日になりましたので、今週も一週間の教育ニュースの中から、いくつかを選んでご紹介します。

【センターが試験終了。】
■「センター全日程終了、718人が再試験の対象に」(Asahi.com)

大学入試センター試験は18日、理科と数学の試験が行われ、全日程が終了した。718人が、試験中のトラブルなどで再試験の対象となった。
(略)横浜国立大では18日午後の理科(2)の試験中、本来の終了時刻より約30分早くチャイムが鳴った。同大によると、23教室のうち19教室でチャイムが鳴ったという。試験はそのまま続けられたが、19教室の443人は、希望すれば再試験が受けられる。
このほか、17日の英語のリスニングで、受験生のかばんに入っていたキッチンタイマーが鳴った神戸大で33人、同じテストで暖房機器から数分間異常音が鳴った宮城教育大で35人、数学(2)の時間中に蛍光灯が約15分間点滅した成蹊大で31人などが、再試験の対象になった。
(上記記事より)

受験生の皆さん、センター試験、お疲れさまでした。

そして、試験の運営に関わっていた全国の皆様も、お疲れさまでした。
英語リスニングテストのときのように試験に多大な影響を及ぼすようなトラブルではないようですが、それでもいくつかの会場で問題があったようです。
また上記の他、人身事故により鉄道のダイヤが乱れ、試験開始を繰り下げた会場もあった模様。
国を挙げての一大イベント、毎年、大変です。

【キャンパスを狙う? 犯行予告相次ぐ。】
■「東京理科大の千葉・野田キャンパス 不審火相次ぐ」(Asahi.com)

千葉県野田市山崎の東京理科大学野田キャンパスで、昨年12月から今月にかけて不審火が相次いでいることが、14日わかった。大学側には犯行をほのめかす文書が送りつけられたといい、野田署は、連続放火や脅迫の疑いもあるとみて調べている。
野田署や大学側によると、不審火はキャンパス内の12号館(6階建て)で4件発生した。最初は昨年12月18日、3階の研究室内のパソコン機器が焼けた。同月20、22の両日には午前中、別の階の廊下に置かれた段ボールが焼ける事件が相次いだ。さらに今年1月5日、外壁が焼ける火事が発生した。
(上記記事より)

■「『東大を爆破する』 2ちゃんねるに脅迫文 」(Asahi.com)

大学入試センター試験の2日前の15日、インターネット掲示板に試験会場の東京大学を爆破するという脅迫文が書き込まれていたことが16日、分かった。東大から相談を受けた警視庁本富士署が脅迫容疑で捜査している。
調べでは、15日午後5時25分ごろ、ネット掲示板「2ちゃんねる」に「東大を爆破します」「センター試験の日は気をつけろよ」と書き込まれていた。
(略)東大は「東大への爆破予告はよくあること。受験生が試験に集中できる環境を整えていきたい」としており、構内に不審物がないか調べるなど警戒している。当日は受験票や身分証明書による本人確認を徹底していく。
(上記記事より)

中央大学理工学部の事件に関する捜査が進められていると思いますが、上記のように他大学でも物騒な出来事が相次いでいます。
キャンパスの安全を脅かす行為は許し難いです!
一刻も早い犯人の逮捕を願っております。

これらの事例がどうかはわかりませんが、社会的な権威の象徴のわかりやすい例として、大学を狙う輩もいるのでしょうか。
東大による「東大への爆破予告はよくあること」というクールなコメントは、権威として狙われ続けてきた(?)歴史を物語っているようです。

【貴重な学びの場がまたひとつ。】
■「働き学ぶキャンパスに別れ-大和高田の奈良文化女子短大三部」(奈良新聞)

会社寮で生活し工場で働きながら、3年かけて短大を卒業する制度の先駆けとなった、奈良文化女子短期大学(大和高田市東中)の三部。しかし、現在は地場産業の不況や少子化で募集を停止しており、今春の卒業生(幼児教育学科)が最後となる。昭和43年に設置された三部の卒業生は約3600人。保護者に負担をかけず、自立して学んで得た資格などを生かし、社会で活躍している。
同短大は、繊維工場が多く立地する地域にあり、昭和40年の開学当初から勤労学生が多かった。また工場の勤務が2交代制だったため、周辺6会社と勤務体制や教育課程などを検討して三部を設置。同43年に文部省に認可された。
幼稚園教諭免許、保育士の資格が取得できる幼児教育科は人気で、高校卒業人口が多かった高度成長期の昭和46年ごろからは、三部在籍学生が700人を超える状態に。ただ、昭和50年を過ぎたころから地場産業の中心の繊維関係会社が不況におちいり、学生数も減少した…
(上記記事より)

「会社寮で生活し工場で働きながら、3年かけて短大を卒業する」というシステムで、3600人の卒業生を送り出してきた奈良文化女子短期大学・第三部。
非常に意義のある取り組みですが、学生数の減少などを受けて、既にこの第三部は募集を停止しているとのこと。残念です。
周囲の工場あってこその制度でもあったわけですが、その工場が不況の影響を受けていることも理由の一つなのでしょう。

とは言え、この第三部の発想自体は、むしろ今後の不況下で求められるもののようにも思われます。
他の大学・短大にとっても、参考になる仕組みではないでしょうか。

なお大学の夜学、つまり夜間部が消える現状については、以前のブログでもご紹介させていただきました。

(過去の関連記事)
■早大・社会科学部 夜間の授業を停止
■大阪市立大学夜間部が廃止 学生側から反対の意見が

【ネットだけでは不安?】
■「私大入試、広がらぬネット出願 背景に“実物信奉”?」(MSN産経ニュース)

全国に先駆けて平成13年にネット出願を始めた京都産業大(京都市)では、入学センターのホームページに「24時間受付!かんたん&便利!インターネット出願」という欄を設置。希望学部や学科、出身高校などをパソコン上で入力し、「出願」をクリックするだけで済む。記入漏れや不備があれば、申し込み前にチェック機能も働くため、早く正確に出願できるのが特長だ。
便利なネット出願だが、利用者数は開始からほぼ横ばいで、利用割合も全受験者の1割に過ぎないという。京産大は使いやすさを考え、レイアウトの工夫や完了時に申し込み者にメール送信するなど、改良を続けてきた。しかし、担当者は「いつかは利用が伸びると思って続けてきたが、予想に反してなかなか増えない」と話す。
立命館大(同市)でも毎年約10万人で推移する出願者のうち、昨年のネット出願者は約8000人だった。19年には完全ペーパーレス化を目指して、受験料の振り込みもネットでできるようにしても手応えはいまひとつ。担当者は「ネットの方が記入の手間や時間が省けて、はるかに楽で効率的だと思うのだが…」と歯切れが悪い。
(略)情報・人材サービス大手のリクルートも13年、私大に参加を呼びかけて各大学の電子出願の窓口を一元化した「らくらくネット出願」を始めたが、大学の参加や利用も少なく数年で撤退した。同社担当者は「ウェブ上で出願する方法は、受験生や家族にとって思った以上に心理的な抵抗があり、浸透しなかった」と分析している。

(上記記事より)

便利なはずの「ネット出願」。
そう言えば、結構前からその仕組み自体は存在していたものの、利用者が増えているという話はあまり聞きません。

「出願=書類で」という意識が、保護者や高校教員の方々の間に根強く残っているからでは、という見方もあるようですが、マイスターも同感です。
高校の先生方に、ネット出願のメリットをもっとPRした方が良いのかもしれません。

【大学スポーツ新聞のポータルサイト。】
■「『大学スポーツ新聞』ポータルサイトが開設、早慶法立が参加し最新動画配信」(マイコミジャーナル)

スポーツニッポン新聞社と動画配信事業のエムログ、ネットコンサルティングのトレード・ミー・ジャパンの3社は16日、大学スポーツ新聞を一覧して楽しめるポータルサイト「こちら大学スポーツ新聞会」を開設したと発表した。早稲田スポーツ、慶應スポーツ、スポーツ法政、立教スポーツが参加。「密着取材を行った貴重な動画が楽しめる」(3社)としている。
(略)今後は、「『こちら大学スポーツ新聞会』と『スポニチてれびぃ』との連動をさらに深め、大学生記者による動画取材の可能性を追求しながら、より多くの大学スポーツ新聞会の参加を呼びかけていく」としている。
(上記記事より)

大学新聞にはたいてい、スポーツ欄があります。
大学によっては、スポーツ新聞として独立している場合もあるかもしれません。

↓そんな大学スポーツ新聞を集めたポータルサイトがオープンしたそうです。

■「こちら大学スポーツ新聞会」(スポニチてれびぃ)

大学スポーツのファン層は、一定数常にいると思いますが、こうしたサイトの登場によってさらに間口が拡がるかもしれませんね。

以上、今週のニュースクリップでした。

受験生には、「センター試験のためだけに受験勉強してきた」科目をお持ちの方、少なくないと思います。例えば大部分の理系の皆さんにとっては、国語や社会科は、もう受験には使いません。

でもそういった科目の学力こそ、実は大学入学後に、様々なところで求められたりするものです。
まだ、「もう一生勉強しないだろうし」なんていって教科書や参考書を捨てたりしないでおいてください。
きっと、後々に役立ちます。

今週も一週間、本ブログを読んでくださいまして、ありがとうございました。
来週も、お互いがんばりましょう。

マイスターでした。

※この記事は、現役高校生のための予備校「早稲田塾」在籍当時、早稲田塾webサイト上に掲載したものです。