6月にもらったボーナスで買ったものは、
「パスタ用鍋」「キッチンタイマー」「ゆで卵製造器」「野菜の水切り器」
などなど、気が付いたらほとんど台所用品でした。
服とか買わなくていいのか自分。
さて、日曜日ですので、今週のニュースクリップをお届けします。
いわれのない非難を浴びています。
■「容疑者在籍の大学、悩み深く 苦情相次ぎ、就職へ影響も」(Asahi.com)
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200607170139.html
こうしたことが起きるだろうなと思ってはいましたが、やはり起きてしまいました。
17日に殺人容疑で再逮捕された9人のうち3人は、事件当時、現役の大学生。容疑者が在籍していた東大阪大(東大阪市)や大阪府立大(堺市)の悩みは深い。
佐藤容疑者=退学=が在籍した東大阪大。短大部卒業生の徳満、佐山の両容疑者と、殺害された藤本さんを含め計4人が事件の関係者となった。
事件後の数日間、大学のホームページの掲示板への書き込みが1日3千件に上った。学生の指導方法に疑問を投げかける声が目立ち、「国からの補助金を返せ」などの非難もあった。
(上記記事より)
・東大阪大学は、間違った「お詫び」をしてはいけない
http://blog.livedoor.jp/shiki01/archives/50215665.html
以前も記事にしたことなのですが、学生が事件を起こしたのは、東大阪大学の責任ではありません。ですから、東大阪大学が学生の代わりに「世間様」に謝罪をすることはできないし、事件を起こさないように指導をする必要も、本来はないのです。大学で「人を殺してはいけない」というところから教えなければならないというのは
いくらなんでも、大学に責任を転嫁しすぎではないでしょうか。
学生の指導方法に疑問を投げかける声が目立ち、「国からの補助金を返せ」などの非難もあった。
とのこと。多くの可能性を秘めていた尊い命が失われた事件ですから、このように誰かを責めたくなる気持ちはわかります。でも、この非難がお門違いであるということは、ちゃんと義務教育を受けた方なら、冷静に考えればわかるはずです。
以前、書店で万引きをした少年が、店主から逃げる途中、踏切に足を踏み入れ、電車にはねられて死亡するという事件がありました。あのときも、書店に「人殺し」といった抗議の電話や手紙が殺到しましたね。マイスターは今回の東大阪大学の報道を見て、あの書店の事件を思い出しました。
「良心」というものはときに、一方的な圧力として立ち現れることがあります。特に「世間」という目に見えない存在が大きな力を持っている我が国では、無垢な良心は、自覚のない暴力にも変わります。
良心それ自体に罪はありませんが、安易に抗議の言葉を送る前に一度、アタマをクールダウンして、どこに問題の根元があるのか考えていただきたいと思います。そうすることが、問題の再発を防ぐベストな方法です。
ただ、
だが、学外からの視線は厳しい。「逮捕された学生を早く処分すべきだ」「今後の対応の方向性が見えない」「OBとして残念だ」。そんな苦情や問い合わせが寄せられている。
対応の方向性が見えないと批判されているのには、大学にも責任の一端があると思います。もしかすると大学側は、法的な処分が確定されるのを待っているのかも知れませんが、それならそれで、そういった現状の方針を説明をしてもいいのではないでしょうか。まず大切なのは、「説明しよう」という姿勢を見せることです。
日本最大の国立大学の座がついに明け渡されました。
■「東大上回り国立大学最多の定員に 阪大が入試概要発表」(Asahi.com)
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200607200069.html
大阪大は20日、来年10月に大阪外国語大と統合後、初めてとなる08年度入試の概要を発表した。
(略)
新設の法学部国際公共政策学科は定員80人。全11学部の定員は計3245人で、東京大を上回り、国立大で最多になる。
(上記記事より)
これで、
「先生、俺、国立志望なんですけど。どこでもいいんで、どっか入りやすい大学ありませんでしょうか?」
「確率的には、一番入りやすいのは東大だな」
というベタな言葉のレトリックが使えなくなったわけですね。ちょっと残念(笑)
それはともかく、旧帝大クラスの国立研究大学で、規模的に東大を上回るところが出たというのは、実はかなり歴史的な出来事かも知れません。これまで東大が国立大学の中でも別格だった背景には、もちろん卓越した研究力という基盤があるわけですが、「歴史」と「規模」という要素だって無関係ではなかったはずです。
東大は研究者や大学院生を多く抱えていますから、単純に学部定員だけで比較はできません。また、増えたのは外国語学部だけですから、他の分野の研究力や教育力には当面、あまり影響はないでしょう。しかしそれでも「東大以上の規模を持つ研究機関」であるという印象は、大きいのではないでしょうか。
あと今回の大阪大学の拡大が「大阪外国語大学との統合」によるものだということも、大きなポイントだと思います。旧帝大クラスの国立大学が周辺の国立大学を巻き込んで、メガ大学になるというモデルは、他の地域でも起きるかも知れません。
その点、東大はこれ以上大きくなりようがないように思えます。「なんでも東大が最大」だった時代は、どんどん過去の話になっていくのかも知れません。
国立と私立が連携した大学院です。
■「連合教職大学院を検討 京教大と私立5大学 文科省が採択」(京都新聞)
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2006072100046&genre=G1&area=K10
京都教育大は20日、京都の私立大と共同で、連合教職大学院設置に向け教育プログラム開発を進めると発表した。京都産業大、京都女子大、同志社女子大、佛教大、立命館大の5大学大学院との共同プロジェクトが同日、文部科学省の「資質の高い教員養成推進プログラム(教員養成GP)」に採択された。
教職大学院は、即戦力教員の育成や教員の再教育を行う専門職大学院。2008年度に第一号が開設される見込みで、各大学が設置に向け検討を進めている。国立大と私立大の連合で教職大学院開設をめざす方針を打ち出したのは、京教大が初。
(略)
プロジェクトの実施にあたっては、京都市と京都府の両教委と連携。両教委が6大学の協議に加わるとともに、カリキュラム開発への学校教員の参加や、学校経営や会議など公務についての実習などを、教育現場と一体となって進める。
武蔵野實京教大副学長は「1大学で足りないものを補い合うだけでなく、大学が集積する京都の利点を生かした教員養成を実現したい」と話している。
こちらは、国立大学法人である京都教育大学と、京都にある複数の私立大学が手を組んで、連合教職大学院を設置するという話題です。
■「『資質の高い教員養成推進プログラム』」(教員養成GP)に採択されました。」(京都教育大学)
http://www.kyokyo-u.ac.jp/KOUHOU/topics/05_gpky18.html
国立大と私立大の連合で教職大学院開設をめざす方針を打ち出したのは、京教大が初であるとのこと。マイスターはこういう取り組みが大好きです。ぜひ、大学集積地である京都でしか実現できないような質の高い教員養成プログラムを実現させて、他の大学を焦らせていただきたいと思います
海外から指定校推薦枠を得る、日本の高校です。
■「白鴎大学足利高 豪州国立大学連合推薦入学指定校に」(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tcg/20060720/lcl_____tcg_____001.shtml
白鴎大学足利高校(平野英治校長、生徒千九百六十一人)が豪州国立大学連合から推薦入学制度指定校に選ばれ、二十日に英語科のある同校富田校舎で調印式が行われる。国際交流や英語教育に力を入れる全国五十校が指定され、県内では同校が唯一という。
同大学連合は、ピロリ菌発見、役割解明に尽力したロビン・ウォレン博士ら多数のノーベル賞受賞を輩出するアデレード大や宇宙飛行士毛利衛さんが学んだフリンダース大など同国の名門大学八校で組織される。
白鴎大足利高は英語重視のカリキュラムを組むなど努力を続けており、二〇〇四年に文部科学省の「スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール」に認定されている。
同校が得る推薦枠は二人。現在の三年生から対象となり、入学試験が免除される。
(上記記事より)
教育が多様化、国際化している今では、こうした成果をあげる高校が出てくるのも自然なことなのでしょう。名門大学からの指定校推薦、素晴らしいことだと思います。
立場上、手放しで喜べないところではあります。でも個人的には、こうして国外の大学からお呼びがかかるような高校が、もっと日本中に増えていって欲しいと思います。
センター試験のリスニング練習専用プレーヤーが登場です。
■「これで安心? センター試験対策英語リスニング対応ICプレーヤー発表」(MYCOMジャーナル)
http://journal.mycom.co.jp/news/2006/07/18/421.html
丸紅インフォテックは、「大学入試センター試験対策英語リスニングICプレーヤー」を発売した。価格はオープン。市場価格は4,900円前後。
大学入試センター試験対策英語リスニングICプレーヤーは、センター試験での英語ヒアリングテスト(個別音源)の練習用モデルとして開発されたプレーヤー。実際に試験で使用されたモデルは、メディアがメモリースティックなのに対して、大学入試センター試験対策英語リスニングICプレーヤーではSDメモリーカードを採用しているという違いはあるが、それ以外はテストに使用される機器と、操作性や機能をなるべく同じにしてあり(製造は日本ビクターが行っているが、本番で使用される機器に比べて高性能化が計られているといったことはない)、本番で操作にとまどうことがないように前もって慣れておくことが可能だ。
マイスターは前回のセンター試験で、プレーヤーを受験生に配布する係でしたから、現物を見ています。確かに昨年使用されたものと良く似ています。
もっとも……このスペックで4,900円っていうのは、単純に音楽プレーヤーとして考えたら、高いですよね。
「本番で使用される機器に比べて高性能化が計られているといったことはない」といことですから、音質もあまり高くはないし、機能もご覧の通り、極めて単純です。たぶんセンター試験で使われたプレイヤーの原価は、もっともっと安いんじゃないかと思います。
というか、前回会場で見ていた限りで言うと、初めて見た機器だからといって操作にとまどっているような受験生はほとんどいなかったような気が…(だってそもそも、初見でも使えるように設計されているわけですからね)。
「試験本番の緊張をやわらげるための4,900円」という感じですね……。
でも予備校や塾の何割かは、対策講座用に購入すると思います。機器と同時に、中に詰めるプログラムも販売されるみたいですから、商売としては賢いですよね。
キャンパス禁煙大作戦。
■「甲南・神戸女学院など、大学丸ごと無煙化作戦──新入生誓約書やイエローカードも」(NIKKEI NET)
http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/34390.html
キャンパスの受動喫煙をなくそうと、敷地全体を禁煙とした大学が「排煙作戦」に知恵を絞っている。教職員らが巡回する地道な取り組みから、新入生に誓約書を書かせたり、喫煙者に「イエローカード」を出す奇策まで様々。ただ喫煙者の協力がいまひとつで、目立たない場所で隠れて喫煙する学生に手を焼く大学もあり、「煙追放」への道は平たんではなさそうだ。
今年4月からキャンパスを全面禁煙とした甲南大(神戸市東灘区)。ベンチ脇など、40カ所以上に「キャンパス内禁煙」と書いた看板が立ち、それまで屋外の喫煙所にあった灰皿約30個はすべて撤去した。
(略)
今春から敷地内を全面禁煙とした神戸女学院大(兵庫県西宮市)は入学ガイダンスの際、新入生全員に「喫煙禁止の規則を順守する」との誓約書を提出させた。健康増進が第一の目的だが、「イメージアップという狙いもある」(同大)。
隠れて喫煙する人をチェックするため、1日2回、警備員が構内を巡回する。「喫煙者を見つけたら、誓約書を書かせて自覚を促したい」(学生生活支援センター)という。
(略)
関西国際大学(兵庫県三木市)はユニークな取り組みが際立つ。
背中に「禁煙マーク」をあしらった黄色いジャケット姿の教職員がキャンパスを巡回し、喫煙者には「イエローカード」を切る。数枚たまった学生は禁煙指導を受け、なおも改善しない場合は成人でも停学になる。
ここでも学外までは監視の目が及ばず、近所の住民から、ポイ捨ての苦情が寄せられることも。大学側は「学内だけで実現しても意味がない。今後も喫煙者の意識を変える取り組みを工夫したい」と話している。
(上記記事より)
マイスターは生まれてこの方タバコを一本も吸ったことがない人間ですから、個人的にはこうした動きは歓迎です。ただ、愛煙家には辛いのでしょうね。
上記の記事だけ見ると、中学・高校と同じレベルの取り締まりです。「改善しない場合は成人でも停学になる」というのは、かなり徹底した姿勢だと思います。
健康増進が第一の目的だが、「イメージアップという狙いもある」
とのこと。そういえばマイスターは受験生時代、いくつかの理工系大学を受けましたが、ある大学では受験会場の教室を一歩出ると廊下中にタバコの煙がもくもく漂っていて、「こんなところで4年も過ごせるかぁ!」と思ったのを覚えています。「無煙キャンパス」に良いイメージがあるかどうかはわかりませんが、「そこら中でタバコを吸っている人がいるキャンパス」は確かに、悪いイメージを抱かれると思います。
もっとも、個人的には、分煙すれば良いんじゃないかなという気もします。「全面無煙化」に踏み切るというのはよっぽどのことですよね。かえってキャンパス周辺にポイ捨てが多くなるという弊害も出ているみたいですから、もし徹底するのであれば、関係者全員を禁煙させるぞ、くらいの覚悟が必要かも知れません。
・(参考?)びっくりニュース「北朝鮮、喫煙者の大学入試資格を剥奪」
http://blog.livedoor.jp/shiki01/archives/50203250.html
論理力がない子供達です。
■「小中学生『論理』が苦手 教育政策研調査」(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060715/mng_____sya_____009.shtml
小中学生は長文記述の構成や、日常の現象をグラフに置き換えるなどの論理的・数学的な思考力に課題があることが十四日、国立教育政策研究所教育課程研究センターが発表した「特定の課題に関する調査」で明らかになった。約三万七千人に実施した。
(略)
数学的な思考力では、中学生に出題された水槽に水を入れる時間と水の深さの問題で、正しいグラフの選択や理由説明ができたのは22-47%と低く、日常事象の数量関係や変化をとらえる力が弱いことが分かった。また、論理的な思考力や推論の過程を示すことにも課題が出た。小学生は規則性を考え、それを発展的に応用する力や、図形の面積を工夫して求める力などが弱いことが分かった。
長文記述では、小中学生ともに記述量や段落をつくることは六-八割がクリアしたが、「自分の考えが明確になるように段落を構成」できたのは小学生で約32-59%と低迷。また、中学生も「文章として論の運び方に一貫性がある」との観点でみると、できたのは約56-70%と低く、小中ともに段落相互の関係を考えたり、文章を論理的に構成したりする力に課題があると分かった。
(上記記事より)
ゆとり教育で学習範囲は減ったけれど、その分、生きる力やコミュニケーション能力は高まっているはずでした。でも、もっとも肝心な「論理力」が低迷しているようであるとのこと。これは、非常に危うい傾向ではないでしょうか。
論理的に物事を理解し、論理的に説明できるというのは、すべての基本です。これが身に付いていない状態で、コミュニケーションもなにもあったものじゃないのでは……。
なんだかとても心配です。
大学に入学する前に整形って、大丈夫?
■「(中国)大学入学を控えた女子学生が整形手術に殺到」(エクスプロア天津)
http://www.explore.ne.jp/news/article.php3?n=3223
夏休みに入り、天津市内の各美容整形外科はどこも大忙しだ。
客の大半は大学入試を終え、9月の新入学を待つ女子学生たち。新たに始まる大学生活をキレイになって迎えたいということのようだ。
人気があるのは費用も手間もわずかで済む隆鼻術や二重まぶた、ホクロ除去、脱毛などの“プチ整形”。
子どもの整形手術に対して保護者もかなり積極的に協力しており、ある病院の統計では保護者の約8割が子どもの手術に賛成だという。外見の満足が成績の向上につながると考える親が少なくなく、また就職や結婚相手を探すのにも有利と答えている。
保護者の8割が賛成というのは、お国柄の違いかも知れませんね。
ところで率直な疑問なのですが、受験時と入学時で顔が違ったら、「替え玉受験」を疑われるんじゃないでしょうか?
以上、今週のニュースクリップでした。
パスタ鍋は、ザル状の内鍋を引き上げるとそのまま水が切れる便利な一品ですが、けっこう高かったです……。食材を買う金がなくなったので、おかげで最近は、パスタばっかり食べてます。(永谷園の「お茶漬けの素」を、ゆでたパスタに和えて食べると実はとても美味しいです。一度お試しあれ)
そんなわけで、今日のお昼もパスタでした。
ところで料理が好きなのは良いのですが、ただ一つ問題が。
マイスターは、何を口にしてもおいしいねと言う、「ポジティブな味音痴」です。
したがって、自分が作ったものを、他の人が食べてどう思うのか、今ひとつわかりません。自分では、なんでも美味いと思えてしまうので。
食べた人は一応、おいしいと言ってくれるので、気をよくしてあれこれ作るのですが、さて実態はどうなのか。
食べる人達のために、まずは味覚をもっと鋭くしたいと思う今日この頃です。
今週も一週間、本ブログを読んでいただき、ありがとうございました。
明日からまた、どうぞよろしくお願い致します。
マイスターでした。
大学がどこまで学外での行動を指導するかは難しいですよね。
学外で殺人事件を起こすことと、タバコのポイ捨てをすることは、社会へ迷惑をかけると言う意味では同じレベル(といっても度合いはすさまじく異なりますが)なのかもしれません。