早稲田大学125周年、慶應義塾大学150周年

マイスターです。

何かと比較されがちな早稲田大学、慶應義塾大学。
その二大学が、同時に周年行事の準備を進めています。

ともに、大学界のちょっとした注目を集めているようです。

【教育関連ニュース】—————————————–

■「早稲田創立125周年、慶應150年でダブル節目」(日経WagaMaga)
http://waga.nikkei.co.jp/comfort/friends.aspx?i=20070629g4000g4
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早稲田大学は10月、創立125周年を迎える。創立記念日の10月21日に向けて、記念の様々なイベントが準備されていて、早稲田の杜は例年にない熱気を帯びている。伝統のライバル、慶應義塾大学も2008年に創立150年を迎える。8月から全国の主要都市で「学問のすゝめ21」と題した記念講演会が続くのをはじめ、記念イベントが相次ぐ。卒業生同士を結び付けるインターネット上のサービスもそれぞれに用意していて、懐かしい同窓の友と縁(えにし)を結び直す機会ともなりそうだ。

(上記記事より)

というわけで、早稲田は今年に、慶應は来年に、それぞれキリの良い周年を迎えるわけです。

年数でいうと慶應が先を行っていますが、早稲田にとって125周年は、慶應の150年に並ぶくらいの意味がある年です。

125年は一見、節目としては小さくも見える。しかし、早大にあっては「125年」は特別な意味を持つ。創設者の大隈重信が「人生125年説」を唱えたからだ。大隈講堂の時計塔の高さが125尺(約38メートル)であるのも、この説に由来する。きちんと摂生すれば、125歳まで生きられるというのが、創設者の持論。つまり、早大は2007年に天寿を全うし、新たな「人生」を歩み始めるわけだ。

(上記記事より)

この「125年説」は、わりと知られている話ですが、建学から長い時間を経て、ついにこの年を迎えたというわけですね。
早大の関係者の方は、さぞ力を入れて準備をしていることかと思います。

マイスターもつい先日、用事があって早稲田大学の西早稲田キャンパスに行くことがあったのですが、10月21日までの日数をカウントダウンする「あと○○日」という電光掲示板が出ていたのが印象的でした。

周年事業に関連するサイトもたくさん公開されています。

■「早稲田大学~創立125周年記念事業~」
http://www.waseda.jp/waseda125/
■「学生チームWASEDA125~早稲田大学創立125周年記念事業」
http://www.student-waseda125.jp/

10月21日までのカウントダウンをしているサイトもあるようです。
偶然ですが、おそらくみなさまが本ブログ記事をご覧になるであろう7月13日が、ちょうど「あと100日」にあたるようです。

■「早稲田大学校友会 地域発125フェスティバル」
http://www.waseda.jp/alumni/125fes/

校友会サイトには、各都道府県での125年記念行事の案内が出ています。
キャッチフレーズは、「世界をワセダ色に染めよう!」。おぉ、なんだかすごい気迫です。
元々、卒業生達の愛校心が強いイメージがある早稲田。盛り上がりそうです。

本部も負けていません。

○ゴスペラーズによる創立125周年記念の新学生歌「早稲田の詩(うた)」の作詞・作曲(現役学生ともコラボレート)

○大隈講堂の改修工事

……などなど、記念行事を彩るイベントが用意されているようです。

また、大隈講堂の改修に関して、

はがした外壁タイルは早大の歴史を物語る「大隈講堂外壁タイル記念楯」として12月末まで希望者に販売している。価格は125周年にちなむ1万2500円。

(上記記事より)

という製品が出ているようです。これ、いいですね。
大隈講堂は、長きにわたって学生達とキャンパスを見守ってきた、早稲田大学の象徴です。何世代もの学生達が、学生生活の中で見上げていたに違いないその外壁タイルが楯になっているなんて、ロマンではありませんか。

慶應も負けていません。

慶應義塾大学は2008年に創立150年を迎えるのに合わせ、「学問のすゝめ21」と題した記念講演会を開く。8月から約1年かけて、全国の主要都市計 13カ所を回る連続イベントだ。著名な卒業生や慶大在籍の研究者が、毎回変わる1テーマについて、それぞれの専門とする切り口から講演する。
(略)
慶大の記念イベントは慶大在籍者に参加資格を限っていない点がすばらしい。かつての名教員が再び教壇に立つ「復活!慶應義塾の名講義」も外部に開かれたイベントだ。

(冒頭記事より)

こちらも全国を回ります。けっこう学術路線ですね。
↓詳細はこちらです。

■「慶應義塾創立150年記念講演会 学問のすゝめ21」
http://gakumon21.keio150.jp/

「活用なき学問は無学に等し」というフレーズが効いています。

ちなみに150周年のサイトは↓こちら。

■「KEIO 150」
http://keio150.jp/

↓慶應も、記念グッズを販売しています。

■「慶應義塾創立150年記念グッズ」
http://goods.keio150.jp/public/

なお、すべてが150年の周年行事であるかどうかはわかりませんが、冒頭の記事では新学部などの展開についても紹介されています。

他校との連携や、新キャンパスの建設では、慶大の動きが早い。慶大は2008年4月に共立薬科大と合併する。慶大の強みの1つである医学部との相乗効果が期待されている。

2008年春には大阪市内に進出する。創立者、福沢諭吉の生誕地記念碑に近接して建設中のビルに、小拠点を開く。産学連携や遠隔セミナーなどの利用を想定している。同市福島区にある大阪大学病院の跡地だ。このエリアは福沢諭吉の生誕地である上、諭吉が学んだ「適塾」があった地で、縁が深い。

(冒頭記事より)

このように、両大学とも盛り上がっています。

なお、双方とも、インターネットを用いた卒業生向けオンラインサービスを展開しています(詳細は冒頭の記事をご覧ください)。
今回の周年行事で、両大学の卒業生ネットワークシステムがどのように活用されるか、注目です。

なお、せっかく同時に節目を迎えるのだから、ということで、↓こんなイベントも。

東京六大学野球で伝統のカードとして毎回、熱戦が繰り広げられる早慶戦。今年は両校それぞれの節目を記念し、全早慶戦が8月25日、静岡市の静岡草薙球場で開かれる。両チームは春季リーグで最後まで優勝を競っただけに、緊迫した試合が期待される。4勝を挙げて最高殊勲選手に選ばれた斎藤佑樹投手を含む現役選手中心のメンバー構成となるが、両校とも3人ずつのOBが参加すると見られている。「第12回オール早慶野球戦」も同23日、ナゴヤドームで開かれる。

(冒頭記事より)

なんだかんだいって早慶とも、大学業界を盛り上げる存在であるのは確か。

ここしばらくは、色々と興味深い動きが続きそうですね。

以上、マイスターでした。