大学生が劇場運営に参加

桜美林大学は、JR淵野辺駅前の「プラネット淵野辺キャンパス」に、
「プルヌスホール」という劇場を持っている。

『Between:2004年11月号』(発行:進研アド)の記事によれば、
文学部総合文化学科の演劇コースの授業の半数近くがこのキャンパスで行われ、学生はダンスや発声、上演実技などに加えて
「技術スタッフ入門」
「照明・音響演出」
「制作基礎」
「シアターマネジメント論」
など、劇場運営に関する知識とスキルを、この劇場で学ぶことができる。

演劇界では有名な平田オリザ氏は同大の専任教員であり、レベルの高い公演がこの劇場でプロデュースされているようだ。

さらに注目すべきは、芸術地域通貨「ARTS」の活用。
この劇場の公演にボランティアスタッフとして参加すると、学生にはARTSが謝礼として支給される。
このARTSをためることで、自分達の劇団が公演する際に、会場を使う資金にしたり、入場料として使ったりできる。

どの職種でも、演劇のプロを目指す学生にはいい刺激になるし、マネジメント感覚を養う場としても大きな教育効果が期待できるのではないだろうか。

と、ここまでほめましたが、このホール、web上に情報が一切公開されていません。
劇場自体の写真も、図面も、活動の様子もまったくないです。

たまに、個々の公演の紹介として、名前が出てくるだけ。
http://www.kisanuki.jp/news/cats.html

このままですと、同大を志望する高校生へのアピールはもとより、観客としてこの劇場に行きたいという方にとっても、不都合があるように思います。

そもそも桜美林大学のサイト自体が、構成はわかりにくいし、情報量が圧倒的に不足しているしで、問題のあるサイトです。
http://www.obirin.ac.jp/
(学部・学科によって内容紹介があったりなかったりする、教員の紹介がほとんどない、etc)

せっかくいい試みをしているのに、もったいないです。