皆さんは、「BLOGOS」というサイトをご存じでしょうか。
コンセプトは、「日本初、提言型ニュースサイト」。
その通り、様々な立場の方々による様々なオピニオンを発信しているネットメディアで、livedoor社が運営しています。
ユニークなのは、↓この部分。
500人を超える執筆者
多彩なオピニオンリーダーによる広い意見「ブログは単なる日記」、「ブログはタレントのもの」。
そんなことはありません。
ここでは、ブログを「日記」ではなく「意見表明の場」と捉える政治家、「本音」を語れる研究者、法曹、医師、官僚、会社員など、多種多様な書き手が情報を発信しています。インターネットですから、もちろん「紙面の限界」はありません。ノーカットで余さず伝え、読み手と書き手をつなげます。年齢の上下も、思想の左右も区別なく、国会議員から10代までの意見がフラットに並ぶ面白さを体験してください。参加ブロガーも随時募集しています。(上記ページより)
500名にわたる登録ブロガーのブログから、編集部の判断で記事が選ばれ、このBLOGOSに転載されるという仕組みで、運営されているわけです。
ですから、すべてが署名記事ということになります。
BLOGOS編集部が独自に取材、執筆した記事もありますが、その編集メンバー5人の素性も、明らかにされています。
この点も含め、日本の、既存のマスメディアのあり方とは違う部分だらけです。
ソーシャルメディアがこれだけ発展してきた現在の、ジャーナリズムの一つのあり方を提案するようなサイトなのだろう、と私は思っています。
ちなみにlivedoorのトップページには、Yahoo!JAPANと同様、ニュース紹介欄があるのですが、この両サイトの最大の違いは、このBLOGOSの存在だと私は思います。
livedoorのニュース欄には、このBLOGOSの記事が入っていることが多いのです。
例えば3.11の震災以降、福島第一原発に端を発する放射性物質への対策を巡り、安全だ、いや安全ではない、という両方の専門家の意見が掲載されました。
それらは、BLOGOSの記事でした。
私も多くの方々と同様、震災後は心配になって、Web上で放射性物質に関する様々な情報を探したのですが、その際、BLOGOS上の議論を参考にすることが多々ありました。
どのような意見であれ、そのテーマに関してはスペシャリストである方々が、名前入りで責任を持って発信している情報だったから、私自身の判断をまとめるガイドにできたわけです。
で、
僭越ながら私も、このBLOGOS登録ブロガーとなりました。
登録後、最初の記事が以下の通り、BLOGOSに掲載されました。
大学業界(とウェブメディア業界)出身の人間として、自分の立場から、この「大学プロデューサーズ・ノート」で、地道に大学に関する問題提起を行っていきたい!
……と、自分なりに、ささやかに目指している私ですが、今後はBLOGOSにも、この「大学プロデューサーズ・ノート」の記事がしばしば掲載されると思います。
というか、掲載されるようにがんばります。
改めまして、どうぞよろしくお願い致します。
BLOGOSのコンセプトの一つは、
「『賛成』も『反対』もわかるニュースサイトに」
……というものです。
この通り、上記の記事で取り上げた「留学生」というキーワード一つとっても、以下のように様々な意見が掲載されています。
■「海部美知:それでも日本の若者は留学すべし」(BLOGOS)
■「松本孝行:若者は「海外に行け」という言葉に耳を貸すな」(BLOGOS)
見事に正反対の意見も並んでいて、実に面白いです。
でも、こうだからこそ、読み手が色々な視点を参考にして、自分の考えや判断をまとめる手助けになるのだろうと思うのです。
ジャーナリズムの役割とは、本来、こういうことなんじゃないでしょうか。
以上、気概を大きく書かせていただきましたが、やることはこれまでと変わりません。
自分なりにこつこつ、大学について、考えるきっかけを提供できればと思います。