マイスターです。
■若手大学職員勉強会にて、塾大連携・スーパープログラムのことを語ります
↑先日ご案内した、「Greenhorn NETWORK」の勉強会で、スーパープログラムについてお話しさせていただきました。
大学職員の方々を中心に、行政の方や企業の方ともお会いできました。
首都圏の大学だけでなく、遠くは京都や新潟からの参加者もいらしたようです。
大学教育に関わるこれだけ多様な方々が、いち「私塾」に集まるというのは、ちょっと画期的なことではないでしょうか。
教育というのは、学校だけで作り上げるものではありません。
社会全体で運営していくものだとマイスターはいつも思っています。
高等教育も同じ。
大学関係者だけでなく、文部科学省のような中央省庁をはじめとする行政、NPOのような非営利組織、そして塾をはじめとする各種の企業など、様々な組織の人々が、大学に関わっています。
実のところ、現在の教育が抱えている課題の多くは、学校関係者だけで解決するのは難しい。
時間や人手というリソースにも限りがありますし、ひとつの組織が持っている知や技術はどうしても偏ってしまいがちです。
学校の周りには、上記のような多様な組織があるのだから、それぞれが得意な関わり方で教育を作り上げていけば良いのではないかと思うのです。
高校や大学だけでは難しいけれど、そこに塾という組織が参画することで、不可能だと思われていたプロジェクトが実現できてしまう、なんてことが、実際にたくさんあります。
当日お話しした「スーパープログラム」は、その実例のひとつ。他にも、様々な連携の仕方があると思います。
スーパープログラムも、完成されたプロジェクトだとは、私達は思っていません。
運営上の課題も多いですし、より良く発展させる可能性があるのではないか、といつも考えています。
毎回、大学の教職員の方々と話し合い、前回と同じままにならないように見直しを続けてもいます。
実社会で行われる取り組みには、たいてい、絶対の正解はありません。
誰も正しい解答を示してくれない中、様々なメンバーが手探りで実験的な取り組みをつくっている塾大連携・スーパープログラムの現場からは、これからの教育改革のあり方が見えるのではないか、と個人的には思ったりもします。
↑当日は、高校時代にスーパープログラムに参加した大学生の方々にも、ゲストとして来ていただきました。
「超高校級」の体験をした高校生が、その後どんな進路をたどっているかというのは、関係者の皆様にとっても興味深かったのでは。
スーパープログラムに参加した生徒の中には、大学生になってから早稲田塾でインターンとなり、後輩である高校生の指導に携わっているメンバーも大勢います。
自分とは違う水準の「常識」に触れた先輩が身近にいる、というのは、後輩の高校生達にとっても非常に大きな意味を持っているのではないかと、マイスターは思います。
高校では実現が難しい「塾」の良さは、こういうところにもあるのかもしれません。
今回は、若手大学職員の方々のための勉強会ということで、参加された方々も若手限定でしたが、
「もっと幅広い方に聞いてもらいたい内容」
……という声を、当日、多くの方々からいただきました。
嬉しい限りです。
ちなみにマイスター、お陰様でこれまでに教職員の方々の研修などで、様々な大学や、学会の分科会などにお声がけいただき、広報のあり方などに関するお話しをさせていただいております。
何かご要望などございましたら、いつでもご連絡ください。
「塾大連携」の取り組みや、プレ・カレッジ講座などをはじめ、早稲田塾では高大接続に関する新しい取り組みが次々に行われています。そんな内容についてご興味がおありの方も、ぜひご連絡ください。
以上、マイスターでした。
※この記事は、現役高校生のための予備校「早稲田塾」在籍当時、早稲田塾webサイト上に掲載したものです。