クラベシキです。
今日はご挨拶とお知らせを。
2005年5月21日から連続更新を続けた「大学プロデューサーズ・ノート」が、2009年6月28日で、ちょうど1,500日目を迎えました。
1,500日というと、4年と39日。
大学入試に合格したその日から、4年間大学に通って、卒業し、新入社員として働き出す前日まで毎日書きつづけた
……くらいの期間になっていました。
大学の教務課職員だった自分の立ち位置も、この間に、変わりました。
いまは、様々な大学の魅力をご紹介し、人と人とをつなげ、新しい動きをつくることこそ自分のミッションと考えています。
「大学プロデューサー」。
こんな肩書きを名刺に刷って仕事をされている人は、まずいないでしょう。
自分としては字の通り、理想の大学の学びをつくりだす人、大学を変えようとしている人、大学で起きていることを世の中に発信する人、といった意味でこの言葉を使いたいと思っています。
プロデューサーというと、何か偉そうだという印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、むしろ逆で、本当のプロデューサーはとても泥臭いことを地道にやっている人だったりするものです。
ですから、大学で理想の大学づくりに奔走されている教職員の方々はもちろん、
高等教育の研究者の方も、
教育問題を扱うメディアの方も、
キャンパスで様々な活動に参加されている学生さんも、
それを見守る保護者や地域社会の方も、
初等中等教育の現場や塾・予備校などで生徒と向き合いながら、教育改革を目指している方も、
専門業務で大学を支援する民間企業の方も、
政治家として、法案を持って社会を変えようとしておられる方も、
人と人をつなげながら、地道に地域の教育を変えようとしておられる方も、
大学を想い、大学教育をより良くしよう、変えてやろうと少しでも考えている方々は、等しく「大学プロデューサー」としての仲間だと、(勝手に)思っています。
「大学アドミニストレーター」は、主に大学の管理運営、もしくは高度専門的な業務を担う専門職を指しますが、「大学プロデューサー」はもうちょっと広い、草の根的な考え方。
世の中のみんなで大学を素敵にしようよ、という発想です。
大学に限らず、教育においては、「学校」がひとつの重要な拠点になります。でも、学校だけでは、教育は成立させられません。
社会には家庭があり、地域があり、企業やメディアなどの様々な民間組織があり、行政や政治があり、NPOなどの活動があります。
学校だけに丸投げするのではなく、様々な人が少しずつ知恵を出し合い、汗をかき、自分の立場から教育を良くしていこうと動いていくことで、理想の教育に近づけるんじゃないか、と私は思います。
プロデューサーかどうかというのは、所属する組織がどこかということには関係ないのですよね。
私も4年間ブログを書きながら、様々な人に出会い、一層、その想いを強くしました。
もちろん、このブログを書いているマイスター自身も、世の中に刺激を与える大学プロデューサーのひとりでありたいと思っています。
今回、1,500日ということで、そんな自分の原点を改めて見直し、本ブログの今後について考えました。
大学に関する情報を広く発信するという意味では、おかげさまで、微力ながらお役に立てている部分もあるかもしれません。
ただ、知られていない取り組みに光を当て、人と人を結びつけ、活動を巻き起こしていくという点では、もっとできることもあるでしょう。
実際、民間企業に在籍する「大学プロデューサー」として、自分がリアルに大学や高校の方々と取り組んでいる活動も、少なからずあります。あるいは、これまで様々なところで出会った方の活動も、個人レベルではよく存じ上げています。
これまでは、敢えてあまりそうした活動はご紹介しておりませんでしたが、今後は、そんなリアルな活動の芽も、実感を持った情報としてお伝えしていきたいと思います。
大学プロデューサー的な活動をされている方へのインタビューなども、できる限り企画していきたいです。
(ですから、これまで以上に、プレスリリースやメッセージなどをお待ちしています!)
1日1記事という形式にもこだわらず、大学プロデューサーの役に立ちそうな、注目すべきデータや記事などを、短くご紹介するようなエントリーも今後は混ぜていこうと考えています。
もちろん、今までのような記事も書いていきますが、その数は減らします。
全体として更新頻度を下げ、「毎日更新」ではなく、「随時更新」にします。
ですから今後は、何日かエントリーの間があくようなこともあると思います。
その代わり、単に情報をご提供するだけでなく、リアルに人と人をつなげるネットワークの結節点として、このブログを育てていきたいと思います。
皆様もぜひ、情報の発信や、活動への呼びかけなど、様々な方法でこのブログを活用してください。
コメント欄や、メールでの連絡先は、そのためにあります。このブログは、大学プロデューサーのためのものです。
「大学プロデューサー」の皆様が朝、パソコンを立ち上げ、最初に開くノートを目指すというコンセプトは変わりません。ノートですから、ブログのコメント欄は、ちょっとした思いつきを書くなどのご用途にもお使いください。良い案は、ぜひ皆で共有しましょう。
……というわけで、これまでとは違うベクトルで「大学プロデューサーズ・ノート」をより刺激的な場として発展させていきたいと思います。
以上、クラベシキからのご挨拶でした。
※この記事は、現役高校生のための予備校「早稲田塾」在籍当時、早稲田塾webサイト上に掲載したものです。
クラベシキさん
祝、「大学プロデューサーズ・ノート」1,500日目!
おめでとうございます。
勝手ながら「大学プロデューサー」としての仲間入りをさせて頂きつつ、ともに教育や研究について考え、よりよい大学づくりを目指したいと思います。
イチローの如く、次の1エントリーで楽しませて下さい。そして2,000日目にまたお会いできることを楽しみにしております。
1,500日もの間、1日として欠かすことなくブログを更新するということの大変さ・すごさは、同じ大学関係のブログを運営する者として常に見本にさせてもらっています。
これからはコミュニケーションハブとしての機能もブログに追加されるとのこと、ますますのご活躍をお祈りしています。また、私も大学プロデューサーの一員として、日々努力していきたいと思います。
倉部さん、1500日完走おめでとうございます。話題尽きることなくいろいろな情報を調べコメントしていただいていることを読者の一人として大変感謝しております。これからも新鮮な情報をよろしくお願いいたします。
私も日本の教育を何とかしたい・・・などと大上段に振りかぶった目標を掲げたあるグループで活動を続けていますが、できれば何か物作りを基にして、日本だけでなく世界の教育や研究の役に立てればと思い、現在創造活動を開始しました。プロトタイプは今年度中にとは思っていますが、どうなることやら。またお知恵をお借りすることもあるかと思いますが、よろしくお願いいたします。
改めて、1500日完走 おめでとうございました。
いつも有益な情報をありがとうございます。
1,500日の間に大学を取り巻く環境が大きく変わりました。残念なことに、そのほとんどが悪い変化であったように思います。今後は大学が良くなる方向に大学自らが動き出し、文部科学省、関係審議会、社会もそれを支援するようになって欲しいものです。