マイスターです。
■「2008年1月8日:大学プロデューサーズ・ノート」連載開始です
早稲田塾公式ウェブサイトでブログを書き始めてから、気づけばもう1年が過ぎていました。
1日も欠かすことなく(ちょっと遅れることはありましたが)365本。
なんだかあっという間です。
ちなみに、この1年で、最も多くアクセスを集めた記事は、以下になります。
【2008.1.7~2009.1.6 アクセス数ランキング(上位20件)】
■1月7日:「大学プロデューサーズ・ノート」連載開始です
■4月23日:18歳で大学教授に
■5月28日:受験者減 揺れる法科大学院
■6月21日:大学のランキングと、どう付き合うか?
■4月14日:入学直後に転部を勧める立命館大学
■6月11日:千葉大学園芸学部 どうなる移転問題
■3月7日:三重大学 職員を蔑視する大学教員
■3月28日:ニュースで見かけた関西私大の動き
■11月18日:駒澤大学 資産運用失敗で154億円の損失
■3月24日:大学認証評価で初の「不適合」
■6月25日:観光地への落書き報道について思うこと
■1月10日:教員が一斉退職 大学存亡の危機!?
■5月14日:早大・社会科学部 夜間の授業を停止
■7月4日:他大の経営破綻に備える放送大学
■5月22日:母校を語れる広報スタッフを増やそう
■8月27日:2つの大学ランキングが発表に
■6月17日:大学改革を進めるのは誰?
■2月5日:「外国大学 日本校」をご存じですか?
■5月17日:大学生の食生活を改善させる取り組み
毎日色々調べて書いているブログですが、アクセスを集めた記事の中には、書いている側が予想もできないところで引用されているものもあったりします。
アクセスが急増しているときには、たいていポータルサイトからリンクが張られているのですが、上記の例はさすがにのけぞりました。
またこの1年間、週刊朝日『大学ランキング』の他、読売新聞、朝日新聞、『プレジデント・ファミリー』、『BRUTUS』などから取材のお話をいただきましたが、個別の記事を読まれて、「これについてもう少し詳しく知りたい」とお問い合わせいただくケースが少なくありませんでした。
「大学のいま」に関心を寄せている方は、世の中には非常に多くいらっしゃるのだなぁと改めて実感します。
その他、ブログの記事を読んでくださった大学の方から、
「あの記事のテーマで、本学で話をしてください」
……と言っていただいことも。
それがきっかけとなり、実際に大学の教職員研修を一コマ持たせていただきました。
書いてて良かったー! ……と心から思った瞬間です。
ブログを通じて知り合ったメディア関係者の方を、大学職員の勉強会の講師としてお招きしたこともありました。
大学に関わる人が、立場を越え、一緒になって考える。そんな場を作るのに、このブログがお役に立てているのだとしたら、こんなに嬉しいことはありません。
でも、長い間、大学の話題を探し続けていたおかげで、「大学」の二文字が入る話題はほぼすべてをカバーできるようになりました。
こんなマイスターが大学を良くするお役に立てるのでしたら、何でも話しますし、何でも書きますので、ぜひ気軽にお声がけ下さい。
ちなみにここに移転される前のブログは2005年5月21日から連続で更新されているので、本日で1329日連続更新になります。
試しにこの1329日のブログのアクセス数を調べてみたところ、以下のような感じでした。
【移転前の「大学プロデューサーズ・ノート」】
→1,698,865PV
(※途中でアクセス解析ツールを変えたので、若干数字にズレがあるかもしれません)
【早稲田塾公式ウェブサイトでの「大学プロデューサーズ・ノート」】
→918,184PV
……というわけで、合わせると260万PVくらいです。
このブログを読んでくださる方のドメインを調べてみると、移転前も移転後も、(商用のプロバイダを除けば)一番多いのは早稲田大学からのアクセスで、二番目は東京大学からのアクセスです。
(この2大学は、教職員の方々の人数も多いですよね)
この1年に、早稲田塾公式サイトにアクセスされた「ac.jp」ドメインは実に976種類に及びます。高校なども混じっているかと思いますが、それでも日本のほぼすべての大学から、1度はアクセスされているのではないかと思います。
皆様、いつもありがとうございます。
ぜひ一緒に、色々なテーマを考えていきたいと思います。
以下、ちょっと話はかわりますが、ブログを書くことに興味がある方のご参考になれば……。
自分でも驚くのは、1年間放置しているにもかかわらず、移転前のサイトが今でも毎日1,000件程度のアクセスを集め続けていることです。
ブログというと、とかく即時性がクローズアップされがちです。旬な話題に対し、素早く反応し、記事を書く、ということですね。それは確かに大事でしょう。
ただその一方で「ブログの真価は蓄積にある」のではないか、と個人的には思ったりもします。
それは、この3年間を通じて気づいたことです。何しろ移転前も移転後も、このブログのアクセスの大部分を稼いでいるのは、過去のアーカイブなのですから。
移転前のサイトが、現在のこのサイトに比べて多くのPVを集めているのも、単純に記事数が多いからです。
どんな人でも、自分が興味を持っていることについては、何らかの情報や知見を残せるもの。そして、そんな風に書いた1本の記事に興味を持つ人は、確実にいるのだろうと思います。
ロングテールという言葉もありますが、これはインターネットの特性、webというメディアにしかない力なのでしょう。
(しかもブログの記事には、日付が刻印されます。日付が刻印された情報は、やもすると、とても寿命が短いように思えますが、逆です。日付がしっかり入っているからこそ逆に、永遠に公開し続けておけるのです)
大学でも企業でもそうですが、悩んだり、違和感や疑問を抱いたり、本当はこうすればいいのにと思ったりしたことをブログに書き留めておくと、それが誰かの目に届き、新たな情報、新たな知見になることがあるかもしれません。
というわけで。
変革の最前線にいる方も、ベテランとしてキャリアを積まれた方も、問題意識を持ちながら悶々としている若手の方も。
ぜひ、ブログを書いてみてください。
マイスターなどよりも、はるかに有用な知識や知見をお持ちの方は、業界には山ほどおられると思います。その貴重な知識、ぜひ広くオープンにしてください。
なお大学職員の方であれば、例えば以下のようなブログが参考になるかと思います。
■大学職員.net -Blog/News-
大学職員用SNS「大学職員.network」を1人で立ち上げられた、業界の有名人です。ブログでは大学関連のニュースを素早く報じられています。
■Clear Consideration(大学職員の教育分析)
大学関連のニュースを日々、分析されているブログです。同じようなブログを書いているマイスターにとって、いつも刺激になっています。
■渡邉純一の大学Web日記
中央大学のwebマスターとして、大学サイトのユーザビリティ調査のランキングを、108位から2年連続1位獲得に導いた方。webの他、様々なテーマを論じておられます。大学webマスターなら必読です。
(こちらでもご紹介させていただきました)
■ムサビ日記 -室長の手羽-
ムサビ育ちのムサビ人として、今日もムサビの日常を多くの方に伝える伝道師。公式サイトでないブログが、ここまで大きな影響力を持っている例を、マイスターは他に知りません。美大志望者は、これを読まなかったらウソです。
(こちらでもご紹介させていただきました)
他にも、素晴らしいブログはたくさんありますので、おいおいご紹介できればと思います。
なおここでご紹介した4つのブログはいずれも、ぜんぜんタイプが違います。
たとえ1人であっても、熱意があればこれだけのことができてしまうのだ! と思える活動をそれぞれ展開されていますので、ぜひご覧になってみてください。
(※大学職員のみなさんはぜひ「大学職員.network」に入りましょう。身近に会員がいないという方は、メールをいただければマイスターからご招待させていただきます。
現在、1,000名のメンバーが参加されており、この中で書かれている日記は言わば、業界の形態知の集合体です)
……というわけで、結局、何が何だかわからないエントリーになってしまいましたが、今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
※この記事は、現役高校生のための予備校「早稲田塾」在籍当時、早稲田塾webサイト上に掲載したものです。
新展開1周年おめでとうございます。
大学の中のひとではありませんが、私もマイスターさんの活動に触発された一人です。
「ブログの真価は蓄積にある」まさにその通りだと思います。
大学という業界が1年サイクルで動いていることもあり、ブログを続けていくと「去年も、このニュースについて書いたな」と振り返る機会が多くあります。また、突然過去の記事にアクセスが集まる機会もありますね。(尚美学園の小室氏の件が、そうだったわけですが・・・)
1年1年同じことを繰り返しているように見えるかもしれませんが、螺旋階段を上るように、少しずつでも上昇していればいいなぁ、と思っています。
kangeさま
マイスターです。
コメントをくださいまして、ありがとうございます。
私も「大学を考える」をよく読ませていただいています。なるほどなぁ……と、いつも刺激をいただいてます。
(いつもブログと各記事のタイトルに感心させられています。その手があったか! と(笑))
今回は「大学職員ブログ」という打ち出しにさせていただきましたが、実はまさに、「大学のいまがわかる」ということで、次にご紹介させていただこうと思っておりました。
そんなkangeさんからの嬉しいお言葉、とても励みになります!
ブログを読み返すことで、振り返って考えたり、色々なことに気づいたりできるという点は、おっしゃるとおり、とても大きいと感じています。やはり蓄積は大事ですね。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします!