立命館アジア太平洋大学(APU)×早稲田塾 プレ・カレッジの取り組み(2)

マイスターです。

■立命館アジア太平洋大学(APU)×早稲田塾 プレ・カレッジの取り組み(1)

前回に続きます。

立命館アジア太平洋大学(APU)でのプレカレッジ講座は、様々な方々の協力を得て行われています。

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↑こちらは、アジア太平洋マネジメント学部の横山研治教授。
プログラム全体を通じて、指導をしてくださいます。

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なぜ私達は学ぶのか、大学と高校までの学びはどう違うのか、といったお話をいただいています。
さながら、ゼミの風景です。

ちなみに早稲田塾では、大学の協力を得て、大学の実際のゼミに高校生達を参加させていただく、ということをよくやります。

今回のプレ・カレッジでも、塾生達が体験するのは「リサーチ。」講義を受けるだけとか、キャンパスを見るだけとか、受動的な学びにはしません。

大学とは、わかりやすく言えば研究能力、つまり「正解のない問題について自らテーマを設定し、考える」ための力を養う場です(もちろん、それだけではありませんが、コアはここだと思います)。
ですから大学での学びを理解する上では、主体的に研究を進める行為を体験してもらうことが何より。

もちろんまだ高校生ですから、大学の3・4年次生のような専門的な知識やスキルはまだ持ち合わせていません。
しかしそれでも、自分でテーマ設定から調査、考察、プレゼンまでを行い、プレゼンで論理の甘さや調査手法の不適切さをばりばり突っ込まれたり、「こういう切り方もあるんじゃない」なんてアドバイスを受けたりしていくことで、新たな視点・知見を獲得していく研究のエッセンスは、伝えられます。
研究の本質に触れ、その大変さと楽しさを早くに知ることは、大学で学ぶ姿勢をつくりだす、有効な方法の一つだと思います。

その後、キャンパス内を見学。
この4日間、生活する場所であると同時に、フィールドワークの舞台でもあります。

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APUの空は広いです。

それもそのはず、キャンパスがあるのは、↓こんな場所。

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↓キャンパスからは海が見えます。

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世界中の大陸は、海でつながっています。
87カ国の国々からやってきた学生達はこの海を見て、自分たちの生まれた、そしていずれ帰る国を想うのでしょうか。

海を見ながら、世界のことを語り合うというのは、素敵です。

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↑ちなみにプログラム中、食事は学食でとるのですが、メニューにはこんな表示が。
ハラル、つまりイスラムの律法にのっとった食べ物のことです。
世界中から学生が集まっていることを感じる一面です。

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↑図書館やメディアセンターの案内を受け、

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↑学生寮で、寮生活についての説明を受けます。

今回のプログラムに参加する高校生達は、立命館アジア太平洋大学の学生寮「APハウス」で生活をします。
後ろに写っている卓球台のほか、1階にはビリヤード台バスケットコートなどがあり、多国籍な学生同士がゲームを楽しんでいました。

生活空間が、既にオリンピック村のような状態です。
ちなみにAPハウスに入寮する場合、日本人学生は原則として、国際学生と同室になるとのこと。
色々と衝突も経験しながら、生活の中で自然に相手の文化や考え方を尊重し、コミュニケーションをとる方法を学ぶというわけです。

国際学生の宗教もそれぞれですから、共同調理室の管理ひとつとっても、非常に繊細なコミュニケーションが必要でしょう。
国際交流、という言葉のレベルを超えた、ホンモノの国際理解を繰り返す生活がここに。

……と、紹介し始めたら、短くまとまりませんでした。

まだ続きます。

以上、マイスターでした。

※この記事は、現役高校生のための予備校「早稲田塾」在籍当時、早稲田塾webサイト上に掲載したものです。