大学の動画活用事例:「ニコニコ動画」に大学が次々と参入?

マイスターです。

おそらく大学関連ムービーを日本で一番よく見ている人間です……。
今日もひっそりと、大学の動画活用に関する話題をご紹介します。

【今日の大学関連ニュース】
■「ニコ動にテレビ局など121社が「チャンネル」 「iモードのようなトップページに」と夏野氏」(ITmedia NEWS)

ニコニコ動画(ニコ動)の「公式動画」が12月5日から「ニコニコチャンネル」にリニューアルする。テレビ局やアニメ制作会社、ゲーム会社など 121社のコンテンツホルダーが、それぞれのチャンネルから動画を配信。ニコ動トップページではニコニコチャンネルのコンテンツを多数紹介し、ニコ動を初めて訪れたユーザーでも見たい動画を探しやすくする。
(上記記事より)

年輩の方はアレルギー反応を起こす「ニコニコ動画」。
しかし10代、20代に対しては、YouTubeなどを上回るメディアパワーを発揮し、支持されています。
この世代に対して、いま最も勢いのあるメディアの一つには違いありません。

マイナスイメージを与えるコメントもつきかねないのですが、最近では、「ニコ動にマイナスコメントがつくのは当たり前」のような感じにもなってきて、みんなあまり気にしなくなってきたような気もします

むしろ、ちょっと挑発的くらいのコンテンツの方が良しとされる傾向があります。
ニコニコ動画上では、企業のPRの概念が段々変わってきているような気すらする今日この頃です。

以前にも、嘉悦大学が他大学に先駆けて、「ニコニコ動画」上に公式チャンネルを開設したという事例をご紹介させていただきましたが、これも他大学では真似できないようなトーンのコンテンツでした。

■大学の動画活用事例:嘉悦大学 ニコニコ動画に教育機関では初の公式チャンネルを開設

さて、そんな「ニコニコ動画」が、あれこれリニューアルされたとのことで、報道を見ていたのですが、

ニコニコチャンネルはコミュニティー機能と一体化しており、運営者は、動画をコミュニティー参加者限定で配信したり、コメントをオフにしたり、有料配信するといったことが可能だ。アクセス解析機能も利用できる。
運営者として参加するのは琉球放送やフジテレビジョン(予定)といったテレビ局、森喜朗事務所など政治家事務所、帝京大学など教育機関、タイトー、コーエーといったゲーム会社、ビーイング、トイズファクトリーといったレコード会社など多岐にわたっている。
「ニコ動にテレビ局など121社が「チャンネル」 「iモードのようなトップページに」と夏野氏」(ITmedia NEWS)記事より。強調部分はマイスターによる)

……と、新たな参加大学が現れた様子。
↓こちらの報道に、「ニコニコチャンネル」に参加する機関のリストがありました。

■「ニコニコ動画に121社が公式チャネル,ユーザーによる生放送や数十万人が会話できる「広場」も 」(ITpro)

大学関係では、

嘉悦大学
京都精華大学
学校法人 帝京大学
デジタルハリウッド

……といった名前が並んでいます。
(デジハリは大学として参加するのか、専門学校だけなのかわかりませんが)

京都精華大学やデジタルハリウッドのように、学生や教員がコンテンツを生み出している大学には、こういったメディアは合っているのかもしれません。
ただ、現時点でどのようなチャンネルを開設するかは「未定」だとのこと。

帝京大学は、「帝京メイト」という帝京大学コミュニティサイトを立ち上げるようですが、まだアクセスはできません。

というわけで、現時点で視聴できるのは、以前から公式チャンネルを開設していた嘉悦大学の「kaetsu.tv」だけです。

これから各大学とも、どのようなコンテンツをアップされるのか、興味深いです。

成功事例になるか、それとも盛り上がらないチャンネルになってしまうのか。
あるいは、マイナス方向に盛り上がってしまうのか。
すべては、学内でニコニコ動画を担当する方の腕次第。
他で使っているコンテンツをただ流すだけだったり、業者に任せっきりにしてしまったりしても成功しないと思いますし、これまでのノウハウが役に立たない部分も大きそうです。
ぜひ色々と実験してみてください。

以上、マイスターでした。

※この記事は、現役高校生のための予備校「早稲田塾」在籍当時、早稲田塾webサイト上に掲載したものです。