明治大学国際日本学部とフロリダ州立大学が連携 米国ディズニーリゾートでインターンシップも

マイスターです。

一般的に、高校生に希望の進路を聞くと、必ず何人かにひとりは
「外国語学部に行きたい」、その理由「英語が好き(得意)だから」、という人がいると思います。

しかし大学関係者ならおわかりと思いますが、今はあらゆる学部学科で、英語教育を行っています。
目指すレベルにもよりますが、コミュニケーションツールとして英語を使えるようになりたいということなら、必ずしも外国語学部にこだわる必要はありません。

むしろ今は、「何を英語で学びたいか」という時代。
さらにいうと、大学というのはインプットだけではなくアウトプットの方法を学ぶところでもありますから、「何を英語で発信できるようになりたいか」で、進路を考える時代です。
そのための選択肢が増えてきたというのは、良いことだと思います。

海外留学も以前に比べれば増えてきていると思いますが、こちらも同様に、「語学の他に何を学び、身につけてきたか」が問われます。

さて、今日はこんな取り組みをご紹介します。

【今日の大学関連ニュース】
■「フロリダ州立大学とのインターンシップ留学に関する覚書の調印式を実施 ウォルトディズニーワールドで学ぶ半年間の『インターンシップ留学』を実現!」(明治大学)

9月2日(火)に蟹瀬学部長、小林特任教授らがフロリダ州立大学を訪問し、Dr. Mary Coburn副学長とインターンシップ留学に関する覚書の調印式を実施しました。Walt Disney WorldRでのインターンシップを含む大学の正規カリキュラムに組み込まれた留学として、仲介団体を入れることなく、日米の大学間で作り上げ覚書を締結したことは、日本で初めてのことになります。
アカデミックな学習と給与を得ながらの業務実習を通して、多文化環境における組織と人間についての理解を深め、国際社会での適応力を養うのが主たる目的です。明治大学の国際化へ向けた新しい取り組みでもあります。
(上記ページより)

明治大学・国際日本学部の取り組みです。
フロリダ州立大学とインターンシップ留学の提携をしたとのことで、フロリダ州にあるディズニーランドでインターンシップを行うという点がメディアの注目を集めているようです。

プログラムの詳細は↓こちら。

【プログラム概要】
①留学期間:2009年8月上旬~1月中旬(将来的に延長の可能性あり)
②定員:25名
③選考:1月下旬に希望者を対象に国際日本学部で選考試験を実施、2月中にディズニーの面接試験後、フロリダ州立大学が入学を許可。
④カリキュラム:フロリダ州立大学コミュニケーション学部でコミュニケーション科目の集中教育およびオリエンテーションを受講後、ディズニーワールドでディズニーカレッジ独自の授業を受けながら、業務実習(週30~40時間、時給6ドル79セントが支給される)を行う。
⑤授業:組織内コミュニケーション、人材管理、組織内リーダーシップ等の講義(40~66時間)、ディズニーの役員や現場責任者の講義・実習(16~24時間)、4回のレポートの作成、グループ討議等。
⑥業務実習内容:ディズニーストア等での商品販売、ドリンクサービス、アトラクションの受付、パーク案内・清掃、レストランフロア業務、レストランキッチン業務、リゾート施設のフロント等。
⑦単位:フロリダ州立大学から最大12単位修得。明治大学の卒業単位としても認定
(上記記事より)

↓こちらのページにも情報が掲載されていますので、ご興味のある方はどうぞ。

■「国際日本学部の海外留学プログラム」(明治大学)

「Walt Disney WorldRでのインターンシップを含む大学の正規カリキュラムに組み込まれた留学として、仲介団体を入れることなく、日米の大学間で作り上げ覚書を締結したことは、日本で初めてのことになります。」ということで、確かに日本では珍しい取り組みのようです。

舞浜の東京ディズニーランドでアルバイトをしてホスピタリティを磨く大学生は大勢います。
(あ、ディズニーランドでは「キャスト」っていうのでしたっけ)
が、アメリカのディズニーランドで働く人は、そうはいないでしょう。

業務実習を行うだけでなく、ディズニーの役員や現場責任者の方による講義なども行われるとのこと。
もちろん、フロリダ州立大学での授業もあります。
内容も「ホスピタリティ」に限らず、人材管理から組織内リーダーシップ等々、多岐にわたるようです、講義の時間もカリキュラムとしてかなりしっかり組まれている模様。
単なるアルバイトではないようです。

ちゃんとプログラム化されているなんてすごいな、と思ってフロリダ州立大学のサイトを見てみたら、↓こんなページを見つけました。

■「Current Special Programs for Incoming International Students」(Florida State University)

もともとフロリダ州立大学はウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートと組んで、海外からの国際学生のために、こういったプログラムを運営しているのですね。

■「2008 Alumnus-of-the-Year Voted by Dedman School of Hospitality- Society of Hosts Alumni Association Board」(Florida State University, College of Business, Dedman School of Hospitality)

■「Walt Disney World President honored by Florida State」(Orlando Sentinel)

↑フロリダ州立大学内にある「Dedman School of Hospitality」が、2008年度の「Alumnus-of-the-Year」にウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートの関係者を選出したり、そもそもウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートの社長が同大の卒業生だったりと、何かと両組織の結びつきは強い様子。
ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートはフロリダ州にあるわけですし、地元の大学として、多くの人材を供給しているということもあるのでしょうか。

明治大学・国際日本学部は、日本で初めて、このプログラムを利用することになるということなのかと思います。

ちなみにウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートには、日本語サイトもありますので、ご興味のある方はご覧下さい。ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートの大きさは、山手線内面積の約1.5倍(同社サイトより)だそうです……。

■「ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」

ところで、誰もが抱く素朴な疑問だと思うのですが、どうしてアメリカのディズニーリゾートなのでしょうか?
明治大学・国際日本学部のサイトを見ると、

【国際日本学部の教育目標】
国際日本学部は、日本学を中心領域としていますが、それは伝統的な日本文化に加えて、今日世界への情報発信が強く求められている現代日本文化、さらにはその発信基盤としての企業・産業・社会をも含めた広い意味での日本の文化と社会システムを教育研究対象としています。またその一方では、集中的な英語教育と異文化を正しく理解するための国際教養教育にも力を注ぎ、「世界の中の日本」を自覚して、積極的に世界に情報発信しうる真の国際人を育成していきます。
(上記ページより)

……とあります。

「世界の中の日本」を自覚した国際教育を行うのなら、むしろ東京ディズニーリゾートの中で、海外からのお客様(ゲストって言うのでしたっけ)に対応する経験を積む方が良いような気も、しないでもありません。「留学」という要素を優先した結果なのでしょうか。

でも留学先の選択肢のひとつとして考えるのなら、確かに普通の大学ではなくこういったプログラムを持っているところの方が、何かとユニークで、実践的な学びが得られるかもしれませんね。

今後はフロリダ州立大学がそうしているように、東京ディズニーリゾートと明治大学とで提携をして、海外から日本に来た留学生が受けたくなるような教育プログラムを開発する、なんてことも考えられそうです。

あるいは国際日本学部の内容から考えるなら、ディズニーだけではなく、国産のテーマパークとも手を組まれてみるのも面白そう。
国際日本学部の教育の一つとして、学生に、そういった留学生向けカリキュラムを企画させてみるというのはいかがでしょうか。

個人的にはそういった、「日本を発信するプログラム」も楽しみにしています。
明治大学・国際日本学部の皆様、ぜひご検討ください。

以上、マイスターでした。

※この記事は、現役高校生のための予備校「早稲田塾」在籍当時、早稲田塾webサイト上に掲載したものです。