ニュースクリップ[-6/29] 「大阪電通大:資産運用・管理の専門家育成 学科開設を申請」ほか

マイスターです。

さて、日曜日になりましたので、今週も一週間の教育ニュースの中から、いくつかを選んでご紹介します。

【資産運用を学ぶ学科が登場。】
■「大阪電通大:資産運用・管理の専門家育成 学科開設を申請」(Asahi.com)

大阪電気通信大(大阪府寝屋川市)は23日、資産運用・管理の専門家を育成する学科の開設を文部科学省へ申請したと発表した。こうした学科の開設は全国で初めてで、文科省の諮問機関の大学設置・学校法人審議会の答申を経て、来年4月の開講を目指している。
同大学によると、新学科は「ソーシャルエコノミー学部アセット・マネジメント学科」で定員80人。外資系資産運用会社のJPモルガン・アセット・マネジメント(東京都)と大手信託銀行の中央三井信託銀行(同)が学科運営に協力する。JPモルガンは資産運用業務の講座を設けるほか、中井正彦副会長が今月1日付で客員教授に就任し投資入門講座を担当。中央三井も相続や不動産投資業務の講座を開く。講座は両社の社員が講師を務める。
(上記記事より)

大阪電気通信大学に、聞き慣れない名前の学科が登場しました。
「ソーシャルエコノミー学部 アセット・マネジメント学科」だそうです。

■「ソーシャルエコノミー学部 アセット・マネジメント学科」(大阪電気通信大学)

JPモルガン・アセット・マネジメント、中央三井信託銀行などの協力を得て教育研究を行う体制のようで、成績優秀な学生を米ウォール街への視察・インターンシップに派遣することなどがwebサイトは謳われています。

■「JPモルガン・アセット・マネジメント、大阪電気通信大学のアセット・マネジメント学科を支援」(日経プレスリリース)

「金融実務の中でも資産運用業務・資産管理業務に関する教育に特化した日本初の学科」なのだとか(上記プレスリリースより)。

こういった分野の知識・技術に長けた人材が不足しているということなのでしょう。
産学が連携して、人材育成に乗り出します。

【無料配信、継続的な取り組み。】
■「慶応義塾大学:ユネスコと協定締結」(毎日jp)

慶応義塾大学は26日、ユネスコと東南アジア地域で「持続可能な開発」についての遠隔教育を実施する協力協定を結び、安西祐一郎学長とヒューバート・ハイゼン事務総長代理が出席して、調印式を実施した。
慶応大は01年、アジア13カ国27大学をネットワークで結んだ「School on Internet Asia」(SOIアジア)プロジェクトをスタート。アジア地域全体で教育プログラムを考える仕組みづくりを進めてきた。ユネスコは、東南アジア地域で科学技術教育のプログラムを持っており、両者は昨年から「再生可能エネルギー政策」「太陽エネルギー」などについてのeラーニングコース(遠隔授業)の提供などを試験的に進めてきた。これらの取り組みを強化するため、協定締結を決めた。
(略)昨年のコースでは、複数の国の学生がSOIアジアのネットワークを通じた議論を基にしてレポートを書き、優秀な学生3人をエネルギー関連のユネスコの国際会議に招待。学生の意欲喚起にもつながったという。今後は「持続可能な開発」に関連したテーマでeラーニングコースを増やす予定。
26、27日には、SOIアジアに参加する大学関係者を交えて会議を行い、大学が地域にどのような貢献ができるかをまとめた声明を発表する予定。
(上記記事より)

慶應義塾大学が「WIDE University」のプロジェクトの一環として1997年に開講した、「Scool Of Internet(SOI)」。
無料で大学の授業をインターネット配信する取り組みを続けて、もう10年あまりになるそうです。

■「School Of Internet」(WIDE University)

アジアから受講している方もいて、それが上記のような取り組みに繋がっているようです。
最近ではあまり大きくメディアに取り上げられることはないようですが、継続的にこうした事業を行うことには意義があると思います。

【学んだ語学で貢献。】
■「得意のスペイン語で学習支援/大和市内で大学生たち」(カナロコ)

スペイン語圏出身で日本語が十分に理解できない子供の勉強をサポートしようと、スペイン語を専攻する大学生らでつくるボランティア団体が大和市内で漢字や数学などの個人指導に取り組んでいる。時折スペイン語も飛び交う“寺子屋”の塾生は徐々に増え、保護者の評判も上々だ。
学習支援に取り組むのは「ミカサ、トゥカサ」。スペイン語で「わたしの家、あなたの家」という意味で「くつろいでほしい」との思いが込められている。メンバーはスペイン語や国際関係学を専攻する大学生約二十人。
「日本語が話せても、読めなかったり、書けなかったりして勉強についていけない子がいる。結果として将来の選択肢が狭まる」。神奈川大四年の浅川美知子さん(23)は話す。インターンで大和市役所の相談窓口に立つうちに、スペイン語圏から来日した母親から子供の勉強の悩みを打ち明けられることがあった。
浅川さんが大学の同級生らに呼び掛け、市役所近くに建つ市国際化協会の一室で始めた活動には、現在、ペルーやアルゼンチン出身の小学一年から高校二年までの子供約二十人が市内外から通う。日本語が全く話せない子や、漢字は少し分かる子らレベルはさまざまだ。
(略)保護者の口コミで昨年は塾生が増えすぎてキャンセル待ちも出たほど。今年は教える側の大学生が増えて何とか対応できているが、運営資金の確保が悩みの種だ。
頼りの綱は企業や大学の助成金だが、「単年度の助成が多く資金が安定しない」と、現代表で神奈川大四年の望月良太さん(21)。横浜国大や東京女子大に通うメンバーも加わり、資金をやりくりしながらの若者たちによる支援の輪は広がりをみせている。
(上記記事より)

神奈川大学や桜美林大学、横浜国立大学、東京女子大学など、神奈川県の複数の大学で学ぶ学生達が参加しているようです。

こうした部分は、なかなか行政の手が届ききらないところで、困っている人も多いでしょう。
それを、大学生達が得意分野で解決しようと、動き出したのですね。
大学生の学習成果を社会貢献に繋げる、良い取り組みだと思います。
学生にとっても、語学を磨く実践の場になるでしょうし。

【結果は。】
■「教育予算:文科省、数値目標を断念 増額、困難な情勢」(毎日.jp)

政府は27日、改正教育基本法に基づき初めて策定する教育振興基本計画に、教育予算増や教職員定数増の数値目標を盛り込まないことを決めた。焦点だった教育予算については「経済協力開発機構(OECD)諸国などの状況を参考にする」との記載にとどめる。基本計画は30日の与党内の調整を経て、来月1日にも閣議決定の見通し。OECD諸国の平均水準に届かない日本の教育予算の増額は困難な情勢となった。
渡海紀三朗文部科学相は会見で「高い壁があった。(文科省と財務省などの)主張が完全に平行線で、これ以上議論を繰り返しても仕方がないと思い、残念ではあるが(記載しないことを)決断した」と語った。
文科省は計画に、▽今後10年で教育予算のGDP比を現行の3・5%からOECD平均の5%を上回る水準にする▽5年間で教職員定数を2万5000人程度改善する--との数値目標を明記することを目指していた。
しかし、「5%」の記載は見送った。教職員については「改善」の文言も削り、「定数のあり方について検討する」という表現にとどめる。
(上記記事より)

↓こちらでご紹介した動きの結果です。

■文科省 VS 財務省 どうなる日本の教育支出

今回の計画にはこうした数値目標は掲載されず、予算の増額も難しそうです。
財政の健全化を考えれば、そう簡単に予算を増やせないということはわかりますが、毎日、教育に関する様々な報道を見ていると、やはり色々考えてしまいます。

【大学キャンパスで!?】
■「父親が『息子の花嫁募集中!』―吉林省長春市」(レコードチャイナ)

2008年6月24日、都市晩報によると、ある父親が息子のために地元の大学で嫁探しをしている。父親が手にする「息子の花嫁募集中!」と書かれた紙に、足を止めて興味を示す女学生も多いという。
父親が手にする花嫁募集の紙には、息子の年齢、身長、学歴などのほか、花嫁候補の“基準”も書かれている。身長170cm以上、大学本科生の女性を希望しているとか。この目新しくも奇妙キテレツな花嫁募集に足を止め、父親と話す女学生も多いが、当の本人がこの場にいないのでは、なかなかコトは上手く進まないようだ。
父親によれば、息子さんは24歳。西安の軍事学校に通っており、もうすぐ長春に戻ってきて軍に入隊することになっているが、ガールフレンドの1人もいないのだという。嫁探しは息子も理解の上でのことで、見合いもしてみたが、これぞという女性にはなかなか巡り会えず、女学生が多いと評判の大学で息子の嫁探しを始めたのだという。
(上記記事より)

確かに大学キャンパスで呼び込みを行うのは、この場合、合理的なのかもしれませんが……うーむ。
アクティブなお父様ですが、何というか、大胆です。
このままでいくと、そのうち、大学の就職担当部門に求人票を出しかねません。

当のご本人は軍事学校に通学中だとのことですが、この状況、ご存じなのでしょうか。気になります。

以上、今週のニュースクリップでした。

今週も一週間、本ブログを読んでくださいまして、ありがとうございました。
来週も、お互いがんばりましょう。

マイスターでした。

※この記事は、現役高校生のための予備校「早稲田塾」在籍当時、早稲田塾webサイト上に掲載したものです。