ニュースクリップ[-4/20] 「かつて陸軍中野学校→警察大学校 “教育”歴史の地 早大新キャンパス」ほか

マイスターです。

今週も一週間の教育ニュースの中から、いくつかを選んでご紹介します。

【国際的な一角に。】
■「かつて陸軍中野学校→警察大学校 “教育”歴史の地 早大新キャンパス」(東京新聞)

早稲田大学は、二〇一二年までに東京都中野区の警察大学校跡地に「中野キャンパス」を開設することを決めた。新キャンパスには海外留学生と日本人学生が同居する寮や語学教室などで構成される国際コミュニティプラザ(仮称)を建設。早大が目指す「大学教育の国際化」の中核に位置付ける方針だ。
現在、早大は短期研修生らを含め日本の大学では最多の二千七百人の留学生を抱える。国内で少子化が続く中、留学生をさらに増やす方針で、十年以内に八千人規模の受け入れを目標にしている。
早大によると、新キャンパスの敷地面積は約八千平方メートル。国際コミュニティプラザは十階建てで、一、二階を教室、三階以上を寮として利用する。寮では留学生と日本人学生二人ずつが四人部屋で居住。相互理解を深めながら語学力などの向上を目指す。計九百人の収容が可能という。
(上記記事より)

早稲田大学の留学生増加構想を最初に聞いたときには、具体的な寮の計画がなく、「本当にできるのかな?」という印象もありましたが、中野にその拠点をつくるのですね。交通の便も良さそうです。

東京の一等地にこれだけの規模の留学生コミュニティが誕生したら、中野の町の雰囲気が変わりそう。
地域を巻き込んだ情報発信や、地域の方々との交流も出来たら楽しそうですね。

【大学が商店街で情報発信。】
■「学生パワーで商店街に活気を-産学連携・店舗オープン」(奈良新聞)

若い力で活気を―。天理市の天理、三島の両本通り商店街の空き店舗を使い、天理大学の学生が情報を発信する「てんだりーcolors(カラーズ)」が12 日、店開きを行った。橋本武人大学長、南佳策市長らが駆けつけオープニングイベントを開催。野菜の青空市が行われたほか、書道部の作品を並べた。
(上記記事より)

天理大学の試みです。
↓こちらが、大学によるニュースリリース。

同ショップは、郊外に大規模小売店などがたち、近年は空き店舗がめだってきた天理市本通り商店街と三島本通り商店街(近鉄・JR天理駅から天理教教会本部までの東西約1㎞におよぶ県下最大のアーケード街)の活性化を図るべく、天理市商工会が奈良県の「商店街モデルプロジェクト」に応募したことがきっかけ。
その後、平成18年に県からモデル地区に指定され、3年間重点支援を受けてきた。その間の取り組みの経過は公開され、他の地域への波及効果が期待されている。
取り組みの1年目には、「中小商業活性化実行委員会」が立ち上げられたが、商店街、商工連盟、地区代表、天理教、商工会、商店街アドバイザー、天理市、奈良県および本学などのメンバーで構成され、課題や事業の検討などが行われた。
そして、消費者アンケート調査や子育て応援事業の試行、地域と大学との連携としてのアーケード燈華会なども行われた。
続く2年目の計画として、「福祉対応型商店街事業」「大学との連携事業」があり、今回のショップは「学生ならではの新しい視点により ?中略? 商店街ににぎわいを出す一助となるスペースを開設する」狙いで、行政・民間・大学の連携により設置された。
(「本学学生自治会学生らが運営するショップ『てんだりーcolors(カラーズ)』正式オープン!」(天理大学)より)

学生が商店街で店舗を運営する、という取り組みを最近しばしば聞きます。
「本学文化系クラブの作品展示や体育系クラブの試合チケット販売など各種の情報発信を行い、商店街活性化への貢献をめざす。」とありますので、こちらは「情報発信」が主目的なのかなと思います。

せっかく大学がこうした場所を持つのですから、学生による地域研究の成果発表などもいいかも知れませんね。

【個人情報流出。】
■「慶応大:盗まれたパソコン25台…学生ら2千人分情報記録」(毎日.jp)

慶応大の理工学部で昨年11月にパソコンが盗まれた事件で、慶応大は18日、記者会見を開き、盗まれたパソコンは25台で、2009人分の学生・研究者の氏名や成績などの個人情報が含まれていたと発表した。該当する学生らには10日付で謝罪文書を送ったという。
慶応大によると、盗まれたのは大学が所有し、主に研究室で使われていたパソコン計25台(約1000万円相当)。そのうち数理科学科の教員のノートパソコンの中に、氏名や学籍番号、成績、出身校など学生計1989人分と、氏名や年齢など研究者計20人分の個人情報が記録されていた。これまでのところ、これらの情報が外部に流出する被害は出ていないが、謝罪した学生からは抗議を含め計7件の問い合わせがあったという。
(略)被害を受けてから公表までに約5カ月もかかった理由は「教員がパソコンの中に個人情報が入っていたことを認識していなかったため」と説明した。
(上記記事より)

大学でのパソコン・電子機器の盗難は、よくニュースになります。
裏を返せば、それだけ、大学が「狙われやすい」ということでもあるでしょう。
高額の機器が、無防備な姿で置いてあることも多いですし、様々な方が出入りしているため、不審な人物を見つけにくいということもあるのでしょうか。

問題は、大学のパソコンには、個人情報が山のように入っているということです。
特に、成績や健康相談の結果などは、他人に知られたくない情報。
取り扱いには注意が必要です、が、なかなかこういった報道が絶えません。

【シニアカレッジ、世界へ。】
■「JTB、シニアカレッジに台湾大学を追加、実施期間を通年化」(トラベルビジョン)

JTBはこれまで、夏に実施していた「シニアサマーカレッジ」を通年実施に変更。台湾大学、琉球大学を追加し、計8大学の講義を提供する。例えば、琉球大学のテーマは「南の楽園で過ごす遊学の時間」で、地域ごとの特色をいかした内容となる。参加者は年々増加しており、昨年は209名であった。今年は、各大学30名の販売をめざす。また、新たに「地域アカデミー」として4大学で、日程の設定などがより柔軟なプログラムを設定する。
(上記記事より)

↓以前ご紹介した「シニアカレッジ」に、台湾大学が登場したようです。

■シニアと大学(2) シニアが大学の学びに触れる企画、増加中

海外の大学に、シニアが学びに行く時代になったのですね。
台湾や香港、北京、ソウルなど、アジアには優れた名門大学があります。
観光と学習を結びつけたら、シニアにとっては面白いかもしれませんね。

【抗議行動が他大学に拡大。】
■「怒れる学生たち抗議の集会 サンパウロ国大でも政府カード乱用」(サンパウロ新聞)

サンパウロ国立大学(Unifesp)は、過去二年間にコーポレート・カードを利用した経費の全額を国庫及びブラジル銀行に支払うことを決定した。
一五日、ブラジリアにおけるウリッセス・ファグンデス総長と連邦検査総局(CGU)のルイズ・ナヴァロ局長の話し合いで決定したもので、国庫にR$三万七六七六、ブラジル銀行にR$八万五五〇〇を支払う。
ファグンデス総長は、「カードを個人費用のために利用するとは言語道断」と語気を強め、大学側の社会責任能力を示したいとしている。教授会議でも、同問題について方針を決議する。
今回の決定は、カード乱用に対して各方面から圧力を受けていた総長の決断だが、学生たちは納得せず、一六日から抗議集会を開いている。
先日、学生の抗議行動で辞任に追い込まれたブラジリア大学(UnB)のムリョランド総長の例もあり、今後、学生たちとの攻防戦が予測される。

(上記記事より)

先日の記事で、ブラジリア大学(UnB)での、学生による総長室占拠のニュースをご紹介しました。

■ブラジルの大学で学生が総長室を占拠

その際、

実は他の大学でも公費の不正使用が起きているらしいのです。
他の大学でも、これに触発されて、今後同じような抗議が起きないとも限りません。

……と書かせていただいたのですが、案の定、そうなったようです。
日本の学生運動もそうであったと思うのですが、こういった動きは、他の大学にもすぐ影響が伝わるのでしょうね。
全国的な動きになるかもしれません。

以上、今週のニュースクリップでした。

今週も一週間、本ブログを読んでくださいまして、ありがとうございました。
来週も、お互いがんばりましょう。

マイスターでした。

※この記事は、現役高校生のための予備校「早稲田塾」在籍当時、早稲田塾webサイト上に掲載したものです。