愛校心をこっそり満たせる? 大学ガジェット

履歴書には4つの大学名が入るマイスターです。

卒業した大学付属高校、学部、大学院、そして以前働いていた職場。
全部、違う系列の学校です。
ねらったわけではないのですが、結果的に、色々な学校のお世話になりました。
どの学校も好きですし、それなりに思い入れを持っています。

(卒業生向けの寄付金案内がたくさん送られてくるのは、ちょっと困りますけれど)

しかし、さすがに卒業してから何年も経ってくると、母校を身近に感じる機会も減ってくるもの。
愛校心を満たすべく、ふと、webサイトで紹介されている大学グッズを買おうかなどと考えたりもするのですが、けっこう迷います。

というのも、愛校心というのは自分の中でひっそり暖めておきたいものであって、これ見よがしに周囲にアピールするものではないと、マイスターは思っているからです。
母校に対する熱い想いを表現するあまり、周囲を引かせてしまっている人って、たまにいますよね。
何ごとも、やり過ぎは禁物です。

そういった状態を回避しようとした結果、母校でも何でもない大学のグッズまで余計に買い込んでしまい、現在ペンケースに入っている筆記用具すべてに違う大学のロゴが入っている状態のマイスターです。
単なる大学グッズマニアになってしまいました。

しかしながら、「あんまり周囲に不快感を与えない程度で、ひっそりと愛校心を満たしたい」と思っている
方は、世の中に、実は結構いらっしゃるのではないでしょうか。

……なんて思っていたら、ちょっと面白いものを見つけてしまいました。
【今日の大学関連ネタ】
■「立教大学 Campus GADGET」(立教大学)

はい、立教大学が公開している、ガジェットとブログパーツです。

Adobe社の「AIR」という技術を使って製作されているようです。
ガジェットをインストールするためには、まず先にAIRをインストールしておく必要があり、準備はちょっと面倒くさいのですが、入れてみるとこれがなかなか、良くできています。

特にガジェットの方は、あまり似たようなものをこれまで見かけていなかったので、新鮮です。

■「立教大学ガジェット」(立教大学)

インストールすると、いくつかのガジェットがセットで使えるようになります。

これ、何よりもまず、デザインが良いです。

スクールカラーの紫色で統一されているのはお約束。
上記の画面では分からないのですが、ダウンロードして実際に使ってみると、ガジェットの右端に、さりげなくツタが絡まっているのがお分かりいただけるかと思います。
にくい演出です。立教大学関係者の心をくすぐりそうではありませんか。

RSSリーダーも泣かせます。
自分でRSSを登録して表示させられる便利ツールなのですが、デフォルトで登録されているのは、立教大学関係のニュース。放っておくと、立教関係のニュースが延々、配信されます。
学生や卒業生でも、大学webサイトのニュース欄なんていちいち全部チェックしたりはしていないと思いますが、かっこいいRSSリーダーでデスクトップ上に配信されると、なんとなく眺めたりするかもしれません。

「論文・記事検索」は、それぞれ「Google Scholar」と、「Google ブック検索」から情報を探し出せるツールのようです。大学らしいガジェットです。
欲を言えばこれは、大学キャンパスのLANから使用する際だけでも大学が契約している学術論文データベースなどとリンクできると、なお良いですよね。

そして、一番使用頻度が高そうなのが、時計。
大学ロゴがしっかりと入っていますが、シンプルですっきりしたデザインです。

そしてこれらのガジェットは、どれも実用的。なかなかしっかり作ってあるので、便利に使えます。
これなら、卒業生でも、自分のパソコンに入れて使ったりできそう。
もともとの立教のスクールカラーがシックだからか、ガジェットのデザインも上品な感じで、大人が使っても違和感がありません。

これ、身近に母校を感じられるツールかもしれません。
マイスターも、自分の母校がこういったものを配布したら、こっそり使ってしまいそうです。

大学からすると、

●在学生・卒業生の愛校心を刺激し、学園の結束を高める
●UI(University Identity)に沿った大学デザインのツールを広く配布することによって、大学のブランドを強化する
●ガジェットを通じ、卒業生に大学の情報を配信する

……などなど、色々とメリットがありそう。
そのうち、同窓会誌を印刷して送るよりも、こういった大学プロデュースによるガジェットやツールを配布する方が影響力がある、なんてことになるかもしれません。

なんとなく、これからこういったツールが、じわじわと他の大学でも流行りそうな気がします。

以上、マイスターでした。

※この記事は、現役高校生のための予備校「早稲田塾」在籍当時、早稲田塾webサイト上に掲載したものです。