マイスターです。
タイトルの通り、大胆な公約を掲げた政治家が登場したようです。
ただ、これは日本ではなく、お隣の国の話。
【教育関連ニュース】—————————————–
■「鄭候補『2011年大学入試全面廃止』公約」(中央日報)
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=92574&servcode=200§code=200
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民主新党鄭東泳(チョン・ドンヨン)大統領候補は5日、現在の中学2年生が高校3年になる2011年、大学入試を全面廃止すると公約した。
鄭候補はこの日、韓国産業技術大を訪問した席で記者懇談会を行い、このような内容を骨子とした「機会が増える幸せな進学-大学入学試験廃止、入学から進学に」公約を発表した。
これは公教育正常化と私教育問題解消のために現在の入試制度のフレーム自体を全面改革するということから論議を呼びそうだ。
(上記記事より)
大学入試前面廃止。
日本以上の受験競争社会である韓国で、とんでもなく大胆な公約です。
(過去の関連記事)
・韓流受験戦争の後ろにあるもの 〜韓国の大学事情〜 (2005年11月25日)
https://unipro-note.net/wpc//archives/50102792.html
いや、だからこそ、なのでしょうか。
ちょっと乱暴な論にも思えるこの公約ですが、学歴競争が激しい国では、こういった話に惹かれる人もいる、のかもしれません。
もう少し詳しく見てみましょう。
鄭候補は懇談会で「大学入学試験を廃止して修学能力試験を高校卒業資格試験に転換、先進国型で内申を主として学生を選抜する」とし「本考査を受ける国は日本とメキシコくらいで、内申主の選抜がグローバルスタンダードだ」と明らかにした。
(略)小中高生が入試負担から脱して学校過程に集中し、知識、体力、想像力と創意力、問題解決能力をそれぞれ育てるように公教育環境を画期的に改善する一方、大学が点数1点高い学生よりは成長の可能性が高い学生を選抜することができる条件を造成する」と強調した。公約は学校生活部を内実化して生活部に記録された学業成績(内申)と個性、特技、ボランティア活動、リーダーシップなど多様な要素に基づいて大学が学生を選抜することを骨子としている。
(上記記事より。強調部分はマイスターによる)
何か、日本が引き合いに出されています……。
「大学入試後進国」の例なんですね、あちゃー。
(ちなみにアメリカのSATや中国の全国統一試験も、日本と同じようにテストの得点で入れる大学を決める仕組みなんですけれど)
もっとも全体を見てみると、なんだか日本で大流行中のAO入試にも通じるものがあるような気もしますね。
なんだかんだ言って、「同じようなところに目を付けている」ということでしょうか。
さらに鄭候補の構想は続きます。
この他に出てくるのは、
■大学別入試の禁止。
■修学能力試験(※日本のセンター試験)を高校卒業資格試験に切り替える。修学能力試験をパスした生徒たちに年2回以上、3大学以上に複数志願することができるように機会を付与。
■すべての小中高校に英語のランゲージスクール設置を通した「英語国家責任制」の実施。大学入試英語を聞き取りと解釈中心からスピーキングを主とする内容に変更。
■子供1人当たり教育費政府投資金額を300万ウォンから700万ウォンに拡大。現在GDP(国内総生産)対比4.3%(30兆ウォン)水準の教育予算を2012年6%準である70兆ウォン規模に増額。
■1クラス当たりの子供の数を35人から25人に減らし、1対1の本人に合った教育を実現。
……と、いろいろ。
他国の財政のことはあまりよくわかりませんが、正直言って、財源はどこから持ってくるんだろうという疑問はぬぐえません。
大丈夫なんでしょうか。
個人的には、この候補が当選したらどうなるのかちょっと見てみたい気がしますが、選ぶのは韓国の皆様。
さて、どうなるでしょうね。
以上、マイスターでした。
心情的には「廃止」に賛成です、
韓国は周期的に受験競争の反動で、こういうたぐいの事が極端に出ますよね。
私の賛成の理由は小規模大学は入試に関わる業務の負担があまりにも大きすぎるんです。
一方、お客さんは勉強せずにどんどんあがってくる、これは大学で品質保証をするというのは
ある程度以下の大学には不可能といっても、言い過ぎではないでしょう。
保証をするために様々な手段のほとんどは、
経営的に首を絞めるものになるからです。
>財源はどこから持ってくるんだろうという疑問はぬぐえません
本当に知らないなら書きますよ。
日本に援助金の名目で要求します。
勿論日本人の納めた税金です。
南朝鮮の政治家公約はどうでもいいですが、
事あるごとに、日本を持ちだしてほしくない
そんな感想です。