マイスターです。
ありそうで、なかった。
待ち望まれているのに、どの大学でも実施されていなかった。
そんな取り組みを、ご紹介します。
【教育関連ニュース】—————————————–
■「福井大大学院 個別に履修計画作成 文科省 申請プログラム採択」(福井新聞)
http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news2/article.php?storyid=1725
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福井大は6日、文部科学省の「大学院教育改革支援プログラム」に申請していた「学生の個性に応じた総合力をはぐくむ大学院教育」が採択されたと発表した。複数の教授らが学生1人1人に合った個別カリキュラムを作成する取り組みで、来年度の工学研究科博士前期課程(2年間)の新入生からスタートする。
(略)同大によると、これまで学生の履修計画は各学生の自主性に任されており、学生に適当かどうかの検証は十分に行われてこなかった。このため、学生1人に対して3人以上の教授らによる組織を新たに設け、個々に応じた最適なカリキュラムを作成。各専攻ごとに、全学生の研究テーマと履修計画について検討する委員会も設置し、各カリュキュラムの妥当性を定期的に検証する。
また、学生がテーマを探し、教授らの指導のもとで学習を進める「プロジェクト型学習」も導入。個人やグループで必要な実験・調査を行い、リポートにまとめて発表する。原子力や繊維産業などのテーマを想定し、産官学の協働や地域連携の一層の強化を図る。
(上記記事より)
というわけで、福井大学の試みです。
「履修指導」というのは、もっとも基本的にして、効果的な学生サポートの形……だと思うのですが、実際に体制をつくって実行している大学の話は、ほとんど聞きません。
というのも、「手間がかかる」のです。
大学で、履修登録を受け付けているのは通常、教務課。
しかし、教務課の履修登録担当スタッフというのは、職員です。
通常、大学の教務課では、あまり深い内容に関わる履修相談には乗ってくれません。
「何単位取れるか」といった、学則に照らし合わせてわかることなら教えてくれるのですが、「どの科目を取ると何が学べるか?」といったことは、教えてくれないことが少なくありません。
「先生に、聞いてね」
……と言われてしまうことが、結構あります。
そりゃそうです。履修担当職員だからといって、科目の内容に関わる履修相談ができるほど十分な知識を持っているとは、限りません。
履修相談には、のりたくても、のれないのです。
でも、学科の全学生の履修相談を丁寧に受けているヒマは、教員にはありません。
あぁ、なんということでしょう。
というわけで、福井大学のこの試みも、「大学院」での取り組みです。
■「教育プログラムの概要及び採択理由:学生の個性に応じた総合力を育む大学院教育(PDF)」(日本学術振興会)
http://www.jsps.go.jp/j-daigakuin/data/07_sinsa/B025.pdf
大学院教育の実質化をより一層進めるため、学生ごとに最適な履修計画をオーダーメード的に決め、組織的に検証する体制を整える。
具体的には、学生ごとに、全期間に渡りその学生の教育・研究指導に責任を負う組織として、複数の教員からなるPOSコミティ(Program-of-Study Committee)を構成する。POSコミティは指導学生に対し、研究指導計画を立案し、それに基づいて最適なカリキュラムを指導・決定する。
各専攻では、所属する全学生の研究テーマと履修計画について検討する委員会を設置し、人材養成目的に照らして各POSコミティの判断した内容の妥当性を定期的に検証する。(上記リンクより)
……とこのように、「学生ごとの履修計画を組織的に検証する」体制を構築したとのこと。
アメリカあたりではどうかわかりませんが、日本においては、非常に画期的な試みなのではないかと思います。
マイスターも、以前から、こういう仕組みがあればいいのにと思っておりました。
ぜひ、大学院だけでなく、ゆくゆくは学部レベルまでこれを拡大させていただきたいと思います。
その際はさすがに教員だけではなく、高度に訓練されたアカデミック・アドミニストレーターのようなスタッフが必要になってくるかも知れません。
もしくは、大学院生を履修相談スタッフとして巻き込むとか。
その辺りの体制づくりも含めて、ぜひ、より学生のためになる取り組みを模索していって欲しいと思います。
以上、マイスターでした。
この取り組みに大賛成!
でも学部教育でこそ必要だと思います。自分の大学生時代と比較してしまうと『過保護』かもね。特に大学院ということになると。しかし、大学教育、特に学部教育の現況に鑑みると、このような取り組みは大いに効果があると思います。
賛意を示しつつも自分のトコロですぐには取り組めなさそうな、様々かつ大きな課題要素が頭に浮かびます。科目数教室数教員人件費等々。
でもやりたいなあ。学習相談室や学習支援センター等、授業について行けない学生への支援業務は既に本学のような田舎の弱小大学でもやっています。これに加えて、学部学科の教育目標と、学生の能力レベルや将来のキャリア目標とをすり合わせた履修計画が策定できたら、それは素晴らしいサービスとなります。
しかしオーダーメイドはどうしてもコスト高となりますので、それをどう克服するか・・・
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