百日ぜき 静かに成人の間で流行中?

マイスターです。

以前にも関連のニュースをご紹介したのですが、そろそろ(書いたマイスター本人も含めて)忘れてしまうころですので、改めて。

「百日ぜき」が、静かに流行しているようです。

【教育関連ニュース】—————————————–

■「百日ぜき、大人もご用心 大阪の大学などで集団感染多発」(Asahi.com)
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200708130035.html
————————————————————

香川大で5~6月、少なくとも120人の学生と教職員が百日ぜきにかかり、10日間休講になった。大阪府立大でも、6月に4人が発症し、学生が所属する研究室を一時閉鎖した。7月には、高知大医学部が1週間休講した。「せきや鼻水が出る」と訴える学生146人を調べたら、4割にあたる64人から百日ぜき菌の痕跡が見つかった。同月、東北地方の公的機関で、職員と家族に数十人の患者が出た。

(略)国立感染症研究所によると、全国から抽出された約3千の小児科医療機関から届いた百日ぜき患者報告は7月29日現在で1252人。このなかで、内科も併設している医療機関から報告された20歳以上の患者数が過去最高の3割を占め、乳児と逆転した。同研究所は、実際の成人患者はもっと多いとみている。

(上記記事より)

最初に報道されたのは、はしか流行が続いていた5月。香川大学での集団感染のケースでした。

(過去の関連記事)
・今度は百日ぜきで休講(2007年05月29日)
https://unipro-note.net/wpc/archives/50316563.html

その後、高知大学医学部でも64人から「百日ぜき菌の痕跡が見つかった」ということで、静かに感染例が増えています。
(偶然かも知れませんが、そう言えば香川大学のときも、医学部の学生から感染例が拡がっていったと報じられていました)

大人にとってはそれほど大変な病気ではないのですが、子供、特に乳幼児にとってはときに命に関わることもあるそうです。

はしかと同じく、子供の病気と一般的には思われている、百日ぜき。
どうしてそれが今、大人の間で流行しているのか、はっきりしたことはわかりません。

ひとつの説として、↓このような記述を見つけました。

ところで今回の集団感染も20代の学生。はしか同様、ワクチン未接種の“空白の10年”が問題のようだ。
 「70― 80年にかけて百日ぜきワクチンの副作用が問題となり、ワクチン接種率が非常に下がったんです。そのころに生まれた人たちはワクチン未接種の人が多い。加えて、百日ぜきの流行も減り抗体が活性化されず、ワクチン抗体が下がってきたことも考えられる」

(「『はしか』の次は『百日ぜき』の脅威!」(夕刊フジBLOG)より)

上記は、東京厚生年金病院の内科部長を務める医師による説明です。うーむ、なるほど。

しかし、ワクチンって大事だなと、再認識させられますね。
では、教育機関に勤める者として、さっそくワクチンの接種を……と思われた方、ちょっとお待ちください。

ここからが大変なのですが、百日ぜきにははしかと違って、大人向けのワクチンがないそうなんです。

感染の有無は血液検査で分かる。治療は抗生物質の投与だが、感染から日がたってしまうと効果はあまり期待できない。頼みの綱であるワクチンだが現在、乳幼児は4回のワクチン接種が制度化されている。ところが、はしかと異なり大人向けのワクチンはない。

「これといった予防策はないので、感染した場合はマスク着用と早めの抗生物質の服用を徹底してほしい。それからせきが長引く場合は早めに受診を。目安としては2週間近く乾いたせきが続く場合ですね。3週間以上続くせきでは10― 30%は百日ぜきの可能性が高いといわれています」

(「『はしか』の次は『百日ぜき』の脅威!」(夕刊フジBLOG)より。強調部分はマイスターによる)

なんてこった!

こうなると、もう普段から気をつけるしかありません。

とは言っても、周囲に感染している人がいれば、どうしたってうつるときはうつってしまうのでしょう。
ですから、「百日ぜきかも……」と思える疑わしい症状が出た場合は、すぐに病院に行く。それがまず重要なのだと思われます。

百日ぜきと気づかれないケースも多いそうですから、学校関係者の方は、「こういう場合は百日ぜきの恐れあり」のようなアナウンスを学生および教職員に対して徹底するというのが、最初にできる対策かもしれませんね。

みなさんも、気をつけましょう。

以上、マイスターでした。

———————————
※マイスターは、医療の専門家ではないものですから、何か本ページの記載で、おかしな部分や間違った情報などがありましたら、ご指摘いただければ幸いです。