マイスターです。
専門学校から大学院へ進学するという選択肢ができていることは、皆様もどこかで耳にしたことがあるかと思います。
マイスターも、なんとなく意識してはいたものの、あまり詳しくは知りませんでした。
そんな中、↓興味深いニュースを発見しました。
【教育関連ニュース】—————————————–
■「大学院への進学資格『高度専門士課程』、専門学校で急増」(NIKKEI NET)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20070716AT1G0903G15072007.html
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4年制の「高度専門士課程」を設ける専門学校が今年2月時点で182校と、2005年12月時点に比べ52%増えていることが、文部科学省の調べで分かった。従来より高度な内容を教え、卒業者は大学院の進学資格を得ることができるメリットもある。大学全入時代を迎え厳しい競争に生き残るため、専門学校が学生にアピールする手段にもなっているようだ。
高度専門士課程は、4年制以上で総授業数3400時間以上などの要件を満たした学科に認められ、卒業生は「高度専門士」という大学院に直接進学する資格が得られる。
(上記記事より)
大学院に進学できる専門学校の課程が、急増しているようです。
大学は大学で、受験生を奪い合う競争が激化しております。
そんな中、さらにこのような「高度専門士課程」が入ってくると、すごいことになりますね。
専門学校は専門学校で、普段から「大学全入時代」ということに危機感を覚えているとだと思います。
「選ばなければどこかの大学には入れる」という状況下において、「専門学校に行くことを選ぶ」ことを、どうやって作り出すか。
その答えの一つが、こうした「高度専門士課程」の拡張ということなのかな、と思います。
「高度専門士課程」で、具体的にどのような分野を学べるかということが、↓文科省のサイトにまとめられています。
■「高度専門士の称号を付与できる専修学校専門課程」(文科省)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/senshuu/05120607/001.htm
これを見ると、理学療法、作業療法を含む医療系の学科が非常に多いとわかります。いわゆる、「コ・メディカル」分野ですね。
相応の専門知識が必要な職業ですが、これらの分野に関しては今のところ、大学ではなくこういった「高度な専門学校」で学ぶんだと、ある種の棲み分けが成されているのかもしれません。
「専門家教育なのだけれど、大学ではあまり学べない」ということが、専門学校としても、受験生に打ち出しやすいのでしょう。医療系ですから、学びたいと思う受験生も少なくないはずですし。
逆に、ということは世の大学がこの「理学療法」「作業療法」に本気で目をつけ始めたら、状況がちょっと変わるかも知れない、ということでもあるということですね。
大学は大学で、専門学校を意識した教育を展開しているところもあります。
そういったところは今後、表面的には見えない部分で、大学VS専門学校という戦いを繰り広げるかも知れません。
……と、あれこれと調べていったら面白いことが分かりそうですが、今日はこのへんで。
専門学校の教育については、また改めて調べてみたいと思います。
マイスターでした。