マイスターです。
突然ですが、↓こちらのサイトをご覧ください。
これは、ある化粧品ブランドのサイトです。
http://www.nanoegg.jp/
いかにも化粧品広告らしい、洗練されたデザインのwebサイト。
シックな色遣いで、なかなか素敵です。
ブランドの名前は「MARIANNA」。
ほぅ、マリアンナ。名称も女性らしさを感じさせて、実におしゃれ……
って、マリアンナ……?
そうです。
実はこの化粧品、大学と企業の産学連携によって生まれた製品なんです。
【教育関連ニュース】—————————————–
■「大学発ベンチャー、独自ブランド化粧品『マリアンナ』発売」(読売オンライン)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20070709i507.htm
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荒れたり、シミになったりした皮膚が自己回復する機能に働きかける成分を配合した化粧品乳液「マリアンナ・ナノキューブ・エマルション」を、聖マリアンナ医科大学の研究者らによるベンチャー企業「ナノエッグ」が9日、発売した。大学発ベンチャーが自社ブランドとして化粧品を売り出すのは珍しいという。
同社は昨年4月、同大先端医薬開発部門の山口葉子助教を中心に設立。医薬品開発の失敗から生まれた液晶物質の一種が、本来の目的とは異なる皮膚の自己回復作用を促すことがわかり、これを「ナノキューブ」と名付けた。昨年秋、この液晶物質を配合した化粧品を大手エステ企業が発売すると、半年で約4万本を売り上げるヒットになり、ナノエッグ社では自社ブランドでの商品化にも乗り出した。
ブランド名の「マリアンナ」は、同社を応援する大学にちなんだもの。価格は120ミリ・リットルで1万5000円。販売は同大の売店と、同社サイト(http://www.nanoegg.jp)で行う。
(上記記事より)
というわけで、化粧品「マリアンナ」は、聖マリアンナ医科大学の研究者達によるベンチャー企業が開発している製品なのです。
化粧品の価格相場をよく知らないマイスター。120ミリで1万5,000円の乳液というのは、いわゆる「高級ブランド」と呼べる範囲なのかな? と思いますが、どうなのでしょうか。
ともかく、「それくらいの効用が期待できるよ」ということなのでしょう。既に大手企業が売り出して大ヒットになった実績もあるようですし、研究による科学的な裏付けもあるわけですし。
この「マリアンナ」、日本に存在する産学連携の事例の中でも、異色の存在であるように思います。
高機能素材を開発し、他社に製品の原料として納入する企業は多いが、化粧品で自社ブランドを作り、消費者向け製品まで手がける例は非常に少ない(上記記事より)
という経済産業省大学連携推進課の声が、上記の記事に掲載されていますが、マイスターもそう思います。
産学連携の事例を調べていて、上記のようなコンシューマー向けのwebサイトに巡り会った記憶があまりありません。
しかも、大学名がそのまま、ブランド名に使われています。
女性向け高級化粧品として、「マリアンナ」が認知されていけば、大学のイメージもより洗練されたものになりそうです。化粧品向けの大学名で良かったです。
逆に、化粧品「マリアンナ」も、これまで聖マリアンナ医科大学が築き上げたイメージの良い部分を借り受ける形になります。
これぞ相乗効果。
今のところ、聖マリアンナ医科大学の売店と、webサイトでしか販売していないとのこと。大学の名物商品になるかもしれませんね。
以上、マイスターでした。
120ml15000円の乳液というのは、高級ブランドだと思いますよ。
デザインが斬新ですね。女性用化粧品でこのような黒っぽいパッケージは珍しいのでは。(赤いボトルデザインですら目を引くくらいですから。)ぱっと見た瞬間メンズブランドかと思いました。女性は効能だけではなく雰囲気も合わせて化粧品を買いますから、大ヒットするかは微妙かもしれませんが、たしかに名物にはなるかもしれませんね。