「秋葉未来大学」?

元・大学職員のマイスターです。

大学職員という職種に職業についての情報は、世の中にはまだまだ多くありません。
多くの大学は、「リクナビ」には採用情報を掲載しておりません。なぜなら、登録だけで大変なお金がかかるから(最近は、掲載する大学も出てきていますけれど)。

そんな中、ずっと前から、大学職員志望者にとって貴重な情報源になっているのが、サイト「大学職員への道」です。

■大学職員への道
http://www5a.biglobe.ne.jp/~mochikin/index.html

個人で運営されているサイトなのですが、おそらく、日本中の大学の求人情報がここに集まっているのではないかと思います。

詳しくは↓このあたりをご覧ください。運営者様が自ら収集された情報の他、各大学から掲載を依頼されたもの、関係者が自ら投稿したものなど、最新の採用情報が掲載されています。

■「求人情報」(大学職員への道)
http://www5a.biglobe.ne.jp/~mochikin/kyujin_jokyo.html
■「掲示板」(大学職員への道)
http://freebbs.around.ne.jp/article/m/mochikin/index.html

さて、そんな「大学職員への道」の掲示板に、気になる書き込みを見つけました。

【教育関連ニュース】—————————————–

■「秋葉未来大学(仮称)設立準備委員会職員募集について」(大学職員への道)
http://freebbs.around.ne.jp/article/m/mochikin/194/ntjytj/ntjytj.html
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秋葉未来大学は2010年に、開学を予定している新しい大学です。デジタル革命が起こり続ける社会にあって、情報技術やビジネススキルを持った人材がますます必要なことは議論を待ちません。しかし、そのような社会で強い指導力を持った人材を育成できる機関は存在するのか。その答えを真摯に受け止め、私達は新しい大学を設立する準備を始めました。そこで作ったのが任意団体「秋葉未来大学設立準備委員会」です。委員会では、新しい大学作りを手伝ってくださる方を下記の要領により、募集いたします。

秋葉未来大学設立準備委員会 秋葉未来大学学長予定者 西和彦
(学校法人須磨学園学園長 尚美学園大学芸術情報学部 大学院・情報表現学科教授)

【募集職種】
職種:A:専任事務職員(有期労働契約による) B:事務アルバイト
募集人数:若干名
採用予定日:平成19年8月1日以降随時

【職務内容】
・大学の詳細計画(校地・校舎、カリキュラム、大学運営の仕組み)の検討支援
・文部科学省に対する各種申請書類の作成支援
・文部科学省との各種調整支援
・その他関係者(インターンシップ先企業や提携大学、都区など)との調整支援
・委員会事務 他

【募集資格】
・4年制大学卒業で、28歳位迄の方
・卒業後、2年以上企業組織で実務的な経験のある方
・新たな大学を作るために、本委員会の活動に意欲をもって取り組んでくださる方

(略)

【その他】
本団体は、任意団体である「秋葉未来大学準備委員会」から、公益法人「秋葉未来大学準備財団」を経て、学校法人「秋葉学園」となる予定です。準備委員会の職員となっていただいた方には、その準備活動を通じて、秋葉未来大学に興味・愛着を持っていただき、継続して大学の発展にご尽力いただきたいと考えております。

(上記リンクより。強調部分はマイスターによる)

秋葉未来大学!?

聞き慣れない名称です。
Googleで検索しても、ニュースリリースやメディア報道など、それらしい記述は出てきません。

「○○大学」という名称は、本当の大学ではない、商品や事業の名前につけられることも多いので、最初はそういった類のものかとも思いました。
が、上記の書き込み内容を見る限り、どうやらそういう訳でもなさそうです。

何より、学長予定者が西和彦氏だと書かれています。

西和彦氏と言えば、株式会社アスキーの創業者で、コンピューター界の有名人。
現在、学校法人須磨学園の学園長、尚美学園大学大学院教授、そして埼玉大学大学院経済科学研究科客員教授を務められています。
「秋葉未来大学」という大学がもし本当に開学するのだとしたら、まさに適任という人物です。

何しろ掲示板の書き込みですから、事実かどうか検証しようがありません。
あまりにできすぎの内容なだけに、ネタかな? という気もしたのですが、確証はありません。

上記の採用情報ですが、お問い合わせ先は

株式会社ITNY内
秋葉未来大学設立準備委員会
担当 高橋良之
(上記記事より)

とあります。

一応調べてみると、確かにこの会社は存在しているようです。

■チームITNY(ITNY & Partners)
http://www.itny.jp/jp/team/

メンバーには、上記の高橋氏の他、西和彦氏のお名前も。
「ITNY」で検索すると、様々なメディアの報道も出てきます。

うーん、これは本当かもしれません。

秋葉原は現在、各地の有力大学がサテライトの大学院を設けるなど、まさに情報集積地の様相を呈してきています。
「秋葉原で学べる!」ということをウリにした大学もあるようです。

そんな中、コンピューター好き、IT好きといった面々にとっては、またひとつ注目の大学が登場するのかも知れません。

……とここまで書いて、ガセでしたら申し訳ございません。

しかしアレですね。
大学を新設するときって、教員は、設立メンバーが中心になって秘密裏に集めていき、いざ開学と言うときにばばーん! とリリースすることもできるのでしょうが、職員は集めるのが大変ですよね。

一つの大学を作るのだから、それなりにまとまった人数のスタッフが必要になるでしょう。
また、全員が素人というわけにもいきませんから、ある程度キャリアを持った方を外から引き抜いてくる必要も出てきます。文科省との折衝とか、大学新設の経験を持ったスタッフです。こういったスタッフがいなかったら、どんなに優秀な教員を集めてみたところで、大学はできません。

でも、ご存じのように、大学職員の人材流動性はまだまだ低いです。
転職市場に彼等が登場することは、あまりないと思われます。
いったいどのようにして職員を確保するか、大学新設の際の課題かもしれません。

とりあえず、やはりまずは「大学職員への道」に書き込んでみるとかでしょうか。

何だか興味深い計画のようなので、本当だったら本ブログでももっと大学の詳細についてご紹介したいところなのですが、残念ながら現時点では情報がありません。
何か新しいことが報道されましたら、改めてご紹介したいと思います。

マイスターでした。

8 件のコメント

  • 「秋葉未来大学」でググってみれば、
    そういう大学が将来出来ると言う事がわかるだろ。

  • 西和彦氏にお会いしたときの名刺は秋葉大学院大学設立準備室となってましたが、釣りではなく本当です。元々マイクロソフトの副社長までやってた方です。今でもビル・ゲーツとは知己の仲で彼のリタイアメント後出資を引っ張って大学を設立すると仰ってました。